こんにちは、欅並子です。
先日は、UMAJO SPOTに行ってきた話を書きました。
この記事はとりあえず「UMAJO SPOT」ってこんなところですよーっていう内容をお伝えしました。
それで、今日はもう少しそこから踏み込んで、
「UMAJO SPOT」って何のためにあるんだろう?
「UMAJO SPOT」って必要?
ということについて、古くからの競馬ファンとして、女性として、考えたことを書いてみたいと思います。
UMAJO SPOTって何のためにあるんだろう?
この日一緒に競馬場に行っていた夫のブログがここにあります。
「待たされる」とあります。
たしかにわたしは今回ブログのネタの取材をしたかったので、
「UMAJO SPOTに潜入してくるからちょっと待ってて」
と言い残してUMAJO SPOTへ消えました。
お茶を飲みながら中の様子を観察して20分ほどですかね。
その間、夫はパドック側のテラスのベンチに座って時間を潰していたとのこと。
確かに、わたしは取材のために夫を待たせたので「待たされた」って言われるのは合ってるんですが、なんかちょっと変な気がしたんですよね。
本来はUMAJO SPOTというのは、同行者を待たせてまで行くようなところではないからです。
UMAJO SPOTでできることは、言ってみればただの「時間つぶし」だと思います。
わたしのように、自ら競馬が見たくて競馬場に行っている人間にとっては、なんでそんなところで時間を潰す必要が?って感じの施設です。
では、なんのためのUMAJO SPOTかっていうと、たとえば
「わたしちょっと疲れたから、あなたが次のレースを見終わるまでここで待ってるね」
っていう人のための施設だと思うんです。
UMAJO SPOTがなかった頃は、そんなとき、場内の適当なベンチで座ってるか、ちょっとお茶が飲みたいならエクセルシオールかヒットカフェにでも入ってるしかなかったんです。でも、それらの場所は雰囲気的に女性がひとりで過ごすには少し居心地が悪いかも知れません。
そこで、UMAJO SPOTの出番になるわけです。
連れの男性が競馬を見てるのを待つ間過ごすのにちょうど良い場所。
UMAJO SPOTまで来るような女性っていうのは、とりあえず競馬場には来てるんだから、基本的には競馬が嫌いなわけではなく、機会があればもっといろいろわかるようになりたいと思っている可能性が高いと思われます。
そんな女性たちに優しく情報提供をすれば、もっと競馬を好きになってもらえるかもしれません。
恋人や家族の付き添いではなく、その人自身が競馬ファンになってくれれば。
そんな思いが込められて、UMAJO SPOTがあるのではないかと感じました。
もちろん、女性グループや単独の女性もUMAJO SPOTのターゲットではあるのでしょうが、最初の「競馬場に来る」というハードルは同伴している男性が突破しておいてくれているので、そこから攻めるのは最も効率的だと言えるでしょう。
「UMAJO SPOTっていう安心して休める場所があるから一緒に競馬場へ行こうよ」って言えるから、女性を競馬場へ誘いやすいという声もあるそうです。
こちらは、UMAJO SPOTに置いてあった、初心者向けの競馬紹介パンフレットです。
KEIBA CATALOGっていいます。
UMAJO SPOTでは、資料を配るだけでなく、定期的に競馬教室を開催したり、常駐しているコンシェルジュ何でも質問できるようにしたりして、最初は恋人や家族に連れてこられるだけだった女性が、自身も競馬ファンになる手助けをしているのです。
競馬場に女性を定着させようプロジェクトとしては、1990年代後半の頃は、牝馬限定G1を開催する日をレディースデーと定め、女性の入場料無料(いや、半額だったっけ?)+景品の配布ということをやっていたりしました。今は、牝馬限定G1の日だけといわず、開催日にはいつも競馬場で女性向けサービスを提供している状況なので、以前よりずっと力が入っていると思います。
その効果は出ているか?わたしの個人的な感覚では、じわじわとは出ていると思います。
昔と比べれば、明らかに女性の数が増えています。男性とふたり連れ、または男女混合のグループの一員として来ている方がほとんどですが、諸々の努力の結果、女性を競馬場に誘いやすくなっているというのは本当なのかもしれませんね。
わたし自身は、もう競馬を誰かに教えてもらわなくても自分で楽しめるし、一人で行っても一人で立ち食いテーブルでラーメンを平気で食べられる人間ですが、競馬場が女性にとって居心地のいい場所になることはもちろん大歓迎です。
これからもUMAJOの動向を見守っていきたいと思います。