欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

桜花賞2024 混戦模様の牝馬戦線を統一するのはどの馬だ

こんにちは、欅並子です。

 

今週はいよいよ桜花賞ですね。年明けから、牡馬牝馬ともに混戦続きの3歳戦でしたが、ついに最初の一冠目が決まります。今年は3月下旬からの寒さで桜の開花が遅れました。例年なら葉桜の中で行われることが多かった桜花賞ですが、おかげで今年は満開の桜の下で行われるレースになりそうです。

満開の桜の下で桜の女王が戴冠、みたいなね。

その辺りも注目ポイントになりそうです。

 

いつもはレース展望の中でまずデータ分析を見に行くのですが、今年はなんとなくデータがあてにならないような感じがするので、データはおいといてこのまま全頭チェックに進みたいと思います。

 

桜花賞(G1) オッズ | 2024年4月7日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba

こちらの情報をもとに記事を書いています。

 

ワイドラトゥール

1枠1番 予想オッズ単勝95.1倍、17番人気です。

前走はチューリップ賞13着。チューリップ賞はメンバー中数少ない2勝馬ということですこし人気を集めましたが、結果があまりにも良くなかったこともあり、今回は人気をかなり下げています。スタートから好位につけて一杯という感じのレースだったので、もしかしたら距離が少し長いのかもしれません。

クイーンズウォーク

1枠2番 予想オッズ単勝5.2倍、2番人気です。

前走は2月に行われたクイーンC(G3)優勝。これは目の前で見てましたけど、強かったですね。わたしは2着だったアルセナールの単勝を握りしめましたので、悔しさもひとしおだったのですが。

当日は、パドックでもなんかゴツい雰囲気を出してましたよ。前走の馬体重が500キロを超えているのは桜花賞のメンバーの中でもこの馬だけです。

イフェイオン

2枠3番 予想オッズ単勝34.2倍、8番人気です。

前走は1月に行われたフェアリーS(G3)優勝。そこから3ヶ月の休養明けです。トライアルではありませんが重賞勝ち、このレベルでも8番人気になっちゃうんだと思うと、やはり桜花賞とは大変な舞台だと思います。この馬はデビューから3戦続けて芝1,600メートルのレースを使い続けていますが、阪神は初めての舞台です。

キャットファイト

2枠4番 予想オッズ単勝44.3倍、14番人気です。

前走・アネモネS(L)1着で優先出走権を得ました。その前はフェアリーS(G3)6着。阪神JF(G1)では4番人気に支持されましたが10着に終わっています。アネモネSで権利取りができたのは良かったですね。

シカゴスティング

3枠5番 予想オッズ単勝60.5倍、16番人気です。

前走はフィリーズレビューで、3番人気ながら12着でした。阪神JF(G1)では12番人気で5着と健闘しています。7月デビューで、メンバー中では最も多い(最多タイ)7戦のキャリアがあり、昨年11月のファンタジーS(G3)では3着と好走しています。勝ったレースだけを見ると、もしかしたらマイルは長いのかもしれないという感じはします。

ハワイアンティアレ

3枠6番 予想オッズ単勝49.7倍、15番人気です。

前走・チューリップ賞(G2)で3着でした。15番人気での3着で、1着も5番人気、2着9番人気と、大荒れのチューリップ賞になりました。

昨年の桜花賞は、2着・3着にそのままチューリップ賞の2、3着馬が入っていたので、チューリップ賞って大事だと思うんですが、このままチューリップ賞3着馬が15番人気でいくのでしょうか。

スウィープフィート

4枠7番 予想オッズ単勝9.5倍、6番人気です。

前走・チューリップ賞(G2)優勝。阪神JFでは9番人気7着とあまりパッとはしませんでしたが、明けて2月にエルフィンS(L)で2着に巻き返し、たたみかけるようにチューリップ賞を獲った勢いは凄かったです。

コラソンビート

4枠8番 予想オッズ単勝9.3倍、5番人気です。

前走はフィリーズレビュー(G2)2着。その前は3ヶ月の休養を挟んで阪神JF(G1)3着でした。フィリーズレビューは1番人気でしたし、阪神JFでは2番人気で、人気より下の着順に負けてしまってはいるんですが、重賞・G1にしっかり挑戦しながらここまでのキャリア6戦で馬券圏を外したことがないのはすごいことだと思います。

アスコリピチェーノ

5枠9番 予想オッズ単勝4.1倍、1番人気です。

現時点で1番人気なのは、前走が阪神JF(G1)勝ちのこの馬です。

新馬・新潟2歳S(G3)・阪神JF(G1)で無敗の3勝馬。完璧ですね。3レースとも直線で鋭く伸びて勝ちきるレースで早い上がりをマークしています。

割れた人気にはなっていますが、この馬を軽視してはいけないでしょう。

セキトバイースト

5枠10番 予想オッズ単勝34.5倍、9番人気です。

前走はチューリップ賞(G2)で2着。チューリップ賞の2着馬がこの人気なのは大変珍しいことではないでしょうか。6戦1勝で、掲示板を外したことはありません。唯一馬券圏を外したレースは昨年11月の赤松賞(1勝クラス)。ステレンボッシュが勝ったレースですね。

ライトバック

6枠11番 予想オッズ単勝16.1倍、7番人気です。

前走は2月に行われた3歳リステッドのエルフィンSで1着。トライアルではありませんが、賞金で出走を決めています。新馬1勝で出走したアルテミスS(G3)では4着でした。アルテミスSの時、当サイトではこの馬に○を付けたんですよね。(◎チェルヴィニア、▲ショウナンマヌエラでした)

ステレンボッシュ

6枠12番 予想オッズ単勝5.9倍、3番人気です。

前走は阪神JF(G1)2着です。キャリア4戦で2勝・2着2回。阪神JFも内から伸びてあと少しでした。阪神JFの展望の段階でしきりに言われていたのが、赤松賞でのレースぶりでした。それでも、その段階では5番人気止まりだったのですよね。つくづくあのとき馬券に入れられていたらなと思いますよ。その流れで言うと、やはりこの馬も印を回さないといけない1頭なのではないかと思います。

テウメッサ

7枠13番 予想オッズ単勝37.9倍、11番人気です。

前走はアネモネSで2着でした。アネモネSは2着まで優先出走権が与えられるので、1勝馬ですが出走が叶いました。唯一の勝ちは2月の未勝利戦(東京芝1,600メートル)です。新馬は芝1,800で2着に負けたあと芝2,000の未勝利戦に出しましたが結果は6着。3戦目から距離を芝1,600に変えて次の4戦目で初勝利となりました。勝ち上がりに苦労した馬ということは言えそうです。

ショウナンマヌエラ

7枠14番 予想オッズ単勝101.5倍、18番人気です。

7月デビューで、新潟2歳S(G3)は10番人気で2着に入りました。アルテミスS(G3)では5着、4ヶ月の休養を挟んで出走したチューリップ賞(G2)では14着に大敗しました。これはやはりちょっと力が足りていないと言わざるをえないのかなあ。

エトヴプレ

7枠15番 予想オッズ単勝39.4倍、13番人気です。

前走はフィリーズレビュー優勝。1番人気のコラソンビートを押さえての逃げ切り勝ちでした。14頭中11番人気でした。フィリーズレビューは桜花賞トライアルですが本番より距離が200メートル短いこともあり、本番での結果には結びつきづらいレースのような気がしています。この馬はフィリーズレビュー以前には芝1,200メートルでしか走ったことがなく、それも人気薄の原因だった気がするのですが、あと200のびて大丈夫なのでしょうか。

セシリエプラージュ

8枠16番 予想オッズ単勝37.5倍、10番人気です。

前走はフィリーズレビュー3着で桜花賞出走を決めました。この馬は12番人気。ただ、この馬は芝1,600で未勝利勝ちをしているので、距離の問題で人気がなかったわけではないです。どちらかというと、デビュー戦で2桁着順(10着)というのが嫌われるポイントな気がします。

マスクオールウィン

8枠17番 予想オッズ単勝39.2倍、12番人気です。

前走・フェアリーS’G3)2着でした。フェアリーSは芝1,600のレースですが、そこへ至るまでは芝1,400、1,200、1,200と来ていたこともあり、フェアリーSの人気は6番人気どまりでした。

チェルヴィニア

8枠18番 予想オッズ単勝7.6倍、4番人気です。

よりによって、この舞台で大外を引いてしまったのは痛い。

前走はアルテミスS(G3)1着。で、そこから5ヶ月の休養明けです。阪神JFからの直行というのはよく聞きますが、アルテミスSからこんなにすっ飛ばして本番を迎える馬は珍しいですね。当サイトのアルテミスSの日の振り返りを確認してみると、

「パドックで見て、チェルヴィニアは1頭抜けていると思いました。風格があるというか、周りの馬たちに比べて大人びて見えました。」

と書いてありました。あれから5ヶ月、チェルヴィニアが休んでいる間に数々の馬たちが台頭してきました。今でもみんなより一歩二歩進んだ存在で居続けられているのでしょうか。

 

以上、桜花賞出走馬18頭を枠順通りに見てきました。18頭フルゲートの展望は大変ですね。

実はレース当日所用があり、リアルタイム観戦できなさそうなので、パドック予想はお休みです。

よってここで書いた予想がそのままわたしの最終見解となってしまいます。

 

では、結論こんな感じでいかがでしょうか。

◎ アスコリピチェーノ

○ クイーンズウォーク

▲ スウィープフィート

△ チェルヴィニア

△ ステレンボッシュ 

 

うわー、どうでしょうね、コレ。ちょっと常識的すぎるかな。