欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

弥生賞ディープインパクト記念2024 クラシックホースを多数輩出する伝統の一戦

こんにちは、欅並子です。

 

なんとか時間が取れたので、弥生賞ディープインパクト記念の展望もアップしたいと思います。

レース名、単に「弥生賞」と呼べばいいような気もするけど、とりあえずブログのタイトルには全部書いてみました。

3月3日(日)に中山競馬場で行われる芝2,000メートルのG2競走です。皐月賞と全く同じ舞台で行われるトライアル競争で、上位3着までの馬に皐月賞の優先出走権が与えられます。土曜日に行われる牝馬限定のチューリップ賞と対をなすようなレースになりますね。

昨年の優勝馬は、のちにダービー馬となるタスティエーラでした。

 

このレースの過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬の条件を確認してみましょう。

  1. 3勝馬
  2. 前走1着、重賞なら5着以内
  3. 前走がG1だった馬

こんな感じです。もう少し詳しく見て行きましょう。

  1. 3勝馬。過去10年で3着以内率が高いのは、3勝馬、次いで2勝馬となっています。ただ、今年の出走予定馬に3勝馬はいませんね。チューリップ賞の時にも触れましたが、最近のローテーションって、賞金が足りている馬はわざわざここを使わなくても、みたいな感じはありますよね。近い年だと昨年の優勝馬・タスティエーラや2021年のタイトルホルダーなど、1勝馬の活躍も増えてきています。今年は1勝馬が6頭、2勝馬が5頭なのでだいたい半々ぐらいですね。

  2. 前走1着、重賞なら5着以内。前走で勝った馬の勝率が高く、次いで前走が重賞の2~5着だった馬の勝率が高くなっています。前走が重賞以外で負けている馬は勝率・3着以内率がかなり低くなっています。

    前走が1着だった馬は4頭です。
    ダノンエアズロック アイビーS(L)
    トロヴァトーレ 葉牡丹賞(1勝クラス)
    ファビュラススター 1勝クラス
    レッドテリオス 新馬

    前走が重賞の2~5着だった馬は、3頭。
    シュバルツクーゲル 東京スポーツ杯2歳S(G2)2着
    シンエンペラー ホープフルS(G1)2着
    ニシノフィアンス 京成杯(G3)5着

  3. 前走がG1だった馬。過去10年の前走別成績では、前走がG1だった馬の3着内率が70.0%と大変高くなっています。前走がG1だった場合はその着順はあまり関係なく、今回人気薄でも3着以内への好走例があるということなので要チェックです。前走がG1だった馬は2頭。
    シリウスコルト ホープフルS(G1)6着
    シンエンペラー ホープフルS(G1)2着

それでは、出走予定馬全頭ちょっとずつ確認していきましょう。

 

弥生賞ディープ記念(G2) オッズ | 2024年3月3日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

オッズなどの情報はこちらを参考にして書いています。

 

アドミラルシップ

1枠1番 予想オッズ単勝20.9倍、7番人気です。

現役の活躍馬・ライラックの半弟ですね。ホープフルSで4着の後、ゆりかもめ賞(1勝クラス)で1番人気に推されながら7着に敗れました。ホープフルSは「前走」ではないのでデータからは外れますが、好走したホープフルSと同じ舞台に戻ってくることも考えると軽視過ぎない方がいいような気がします。

レッドテリオス

2枠2番 予想オッズ単勝37.2倍、10番人気です。

無敗の1勝馬。1月21日と遅めデビューで1勝を挙げて2戦目で重賞挑戦です。道悪で行われた新馬戦でしたが、大外から伸びて抜け出して勝利をつかみました。

シュバルツクーゲル

3枠3番 予想オッズ単勝19.8倍、6番人気です。

9月に中山競馬場で行われた芝2,000メートルの新馬戦でデビュー勝ち。次に出走した東京スポーツ杯2歳S(G2)で8番人気ながら2着に好走しました。当日のオッズはどうなってるかわからないですが、なんとなく人気の盲点になってるような気がします。

エコロレイズ

4枠4番 予想オッズ単勝40.1倍、11番人気です。

最近「エコロ」の冠名を3歳重賞でよく見かけますね。おかげで、やや混乱中。

この馬は、キャリア5戦の1勝馬です。6月にデビューして、4走目にして未勝利を勝ち上がり。1勝までに約半年かかりました。

シンエンペラー

5枠5番 予想オッズ単勝2.5倍、1番人気です。

2020年の凱旋門賞を勝ったソットサスの全弟、オーナーも有名人ということで注目を集めやすい立ち位置にいる馬ですね。京都2歳S勝ち、ホープフルS(G1)では2着。ここに集まったホープフルS組の中では最先着した馬ということになります。

トロヴァトーレ

6枠6番 予想オッズ単勝3.1倍、2番人気です。

2戦2勝の無敗馬。無敗でここまできた馬は4頭いますが、その中の1頭。12月頭に行われた3ヶ月の休養明けで、前走は、中山競馬場の芝2,000メートルで行われた葉牡丹賞(1勝クラス)でした。

コスモキュランダ

6枠7番 予想オッズ単勝19.3倍、5番人気です。

6月デビューで、1勝挙げるまでに半年近く。ひとつ前のエコロレイズとよく似ています。この馬は1勝を挙げたあと京都2歳S(G3)で8着。前走は、中山競馬場の芝2,000メートルで行われた1勝クラスで2着に入っています。

シリウスコルト

7枠8番 予想オッズ単勝28.2倍、8番人気です。

9月に行われた2歳オープンの芙蓉S勝ち。芙蓉Sは中山競馬場の芝2,000メートルで行われたレースですね。その後ホープフルS(G1)にも出走し、9番人気で6着に終わっています。

ダノンエアズロック

7枠9番 予想オッズ単勝7.9倍、4番人気です。

2戦2勝の無敗馬。前走・アイビーS(L)から4ヶ月半の休養明けです。アイビーSは、東京競馬場の芝1,800メートルで行われたレースです。のちにホープフルSを勝つレガレイラが圧倒的一番人気に推される中、2番人気で出走していたこの馬が勝ちました。目の前で見てましたが、強かったです。

ファビュラススター

8枠10番 予想オッズ単勝7.4倍、3番人気です。

2戦2勝の無敗馬。10月に新馬勝ちしたのち、3ヶ月の休養を挟んで今年1月に中山競馬場の芝2,000メートルで行われた1勝クラスを連勝しています。

ニシノフィアンス

8枠11番 予想オッズ単勝36.5倍、9番人気です。

12月23日にデビュー勝ちし、年明けすぐの京成杯(G3)に出走、12番人気ながら5着に健闘しました。

 

以上11頭。記事公開前に枠順発表されましたので、頑張って並べ替えてみました。

現時点での印、こんな感じでいかがでしょうか。

 

◎ ダノンエアズロック

○ シンエンペラー

▲ シュバルツクーゲル

△ トロヴァトーレ

△ アドミラルシップ

 

わたしは、ホープフルSでシンエンペラーを無印にしたことを大変反省しているので、シンエンペラーはよほどのことがない限り買うと思います。

前回切ったのは、パドックで牛のようにのんびりと歩いているのを「気合い不足」と捉えてしまったためでした。今回はパドックでどんな様子でしょうね。