こんにちは、欅並子です。
※今週の展望お休みにしましたが、水曜日に書いてそのままになってた記事があって、せっかく書いたので少し加筆して公開することにしました。
今週は中山競馬場でG1が2つも開催される特別な週です。
土曜日にはJ・G1の中山グランドジャンプ。日曜日には皐月賞が行われます。
これまで障害レースの展望記事は書いてこなかったのですが、好き馬・ダイシンクローバーが出走することもあり、現地観戦もするのでちょっとしっかり目に予習をしてみたいと思います。
中山グランドジャンプは、かつて中山競馬場で春・秋2回開催されていた中山大障害の、「春のほう」を前身としているレースです。
1999年に障害競走改革の一環としてグレード制が導入された際に現在の名前に改称され、J・G1に格付けされました。距離はもとは4,100メートルでしたが、第3回からは現在の4,250メートルに変更されました。
レースの特徴はなんといっても、中山競馬場の襷コース、別名「大障害コース」を使用すること。このコースは中山大障害と中山グランドジャンプの年2回しか使われないそうですよ。
通常の障害の重賞競走がおおむね3,000メートル台で行われるのに対して、中山大障害と中山グランドジャンプだけは4,000メートルを超える長丁場になります。
では、今回の出走予定馬全頭について少しずつ見ていきたいと思います。
※中山グランドジャンプ(JG1) オッズ | 2024年4月13日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba
こちらの内容を参考に記事を書いています。
(50音順)
イロゴトシ
単勝8.5倍、2番人気です。
7歳の牡馬です。昨年の優勝馬ですね。昨年優勝のあと、6ヶ月の休養明けで出走した東京ハイジャンプでは2番人気に推されるも6着に終わりました。
今年3月には、平地の3勝クラス・スピカS(芝1,800メートル)を使って13着でした。長期休養明けでぶっつけ本番を避けるためにひと叩きという感じでしょうか。昨年は雨が降る中での優勝でした。
エコロデュエル
単勝9.5倍、3番人気です。
5歳の牡馬です。障害競走においては5歳馬というのはかなり若手のイメージになります。データによると過去6年は5歳以下の馬が一切馬券に絡んでいないというデータもありますね。
馬齢が若いという不安点もありつつ、それでも人気になりそうなのは、昨年11月に行われた京都ジャンプS(J.G3)で重賞初勝利をしてから、中山大障害(J.G1)3着、阪神スプリングジャンプ(J.G2)2着と好走を続けているからでしょう。とはいえ、阪神スプリングジャンプでは勝ったマイネルグロンに7馬身差つけられています。
ギガバッケン
単勝122.2倍、9番人気です。
9歳のセン馬です。前走は3月16日に行われたペガサスジャンプS(OP)で7着でした。その前は中山大障害にも出走し、9着に終わっています。障害で2勝していますが、2回とも福島競馬場で行われたレースですね。
ジューンベロシティ
18.8倍、5番人気です。
6歳の牡馬です。昨年9月に行われた阪神ジャンプS(J.G3)の優勝馬。前走・春麗ジャンプS(OP)では1番人気で2着という結果です。中山グランドジャンプは2回目の挑戦。昨年は6着でした。半妹にオープン馬・ジューンオレンジ(牝4)がいます。
ダイシンクローバー
単勝48.8倍、7番人気です。
8歳のセン馬です。昨年の中山グランドジャンプで3着に健闘。その後、5月に京都ハイジャンプ(J.G2)を勝って重賞馬になりました。前走・中山大障害(J.G1)で6着以来、3ヶ月半の休養明けです。
前走まで安田隆行厩舎所属でしたが、安田師が定年となったため、今年開業の高橋一哉厩舎に転厩しました。これが転厩緒戦になります。
わたしはこの馬の祖母・ヒシナタリーを現役時代に超絶応援していました。そう思って見るからというのも大きいですが、直線伸びてくる時の差し足に祖母の面影が見えます。前走はちょっと残念な結果でしたが、昨年好走した舞台でまた良い脚を見せて欲しいです。
タマモワカムシャ
予想オッズ単勝124.4倍、10番人気です。
5歳のセン馬。若武者という名前が付いた以上、何歳になっても若武者なのですが、現時点ではまだ5歳。このメンバーの中ではたしかに名前通りの若武者ですね。
平地では未勝利で、障害入りしてから1勝を挙げた馬ですね。前走は三木ホースランドジャンプS(OP)で6着でした。オープンでは2着が最高ですが、5歳という馬齢を考えると、まだまだこれからという気がします。
ニシノデイジー
予想オッズ単勝11.2倍、4番人気です。
8歳牡馬です。平地でも東京スポーツ杯2歳S(G3)優勝、3歳時には三冠レース全てに出走した実力馬です。障害入りしたのは2022年、6歳の時でした。2戦目で未勝利を勝つと、その年の中山大障害(J.G1)でいきなりのG1勝ちを果たしました。
その後は、好走もありつつですが勝ちがありません。
ビレッジイーグル
予想オッズ単勝20.3倍、6番人気です。
7歳の牡馬です。前走・ペガサスジャンプS(OP)を1番人気で勝利。その前は年末の中山大障害で4着でした。ペガサスジャンプSは3年連続出走して3連勝ですが、G1になるとなかなか勝てない馬ですね。昨年10月には平地の1勝クラスに出走し、2馬身半差を付けての逃げ切り圧勝しています。
フロールシュタット
単勝148.5倍、12番人気です。
5歳の牡馬です。平地未勝利で障害入りし、3戦目で初勝利を挙げました。まだ、障害のオープン競走では馬券に絡んだことがありません。J.G1初挑戦。若い馬なので、やはりこの馬もこれからって感じでしょうか。
ポルタフォリオ
単勝127.8倍、11番人気です。
6歳牡馬です。前走はペガサスジャンプS(OP)で11着に敗れています。重賞での最高着順は、昨年5月の京都ハイジャンプ(J.G2)で3着です。平地で1勝したあと3歳の終わりに障害入りしましたが、障害2戦目で未勝利戦を突破しています。
マイネルグロン
予想オッズ単勝1.2倍、1番人気です。
6歳の牡馬です。2023年3月の障害4歳以上OPを勝って以来、怒濤の5連勝中です。「覚醒」っぷりがすさまじいですよね。前走の阪神スプリングジャンプ(J.G2)でも単勝1.2倍という圧倒的な支持にこたえて7馬身差の快勝でした。
平地では未勝利だった馬ですが、障害入り3戦目で初勝利を挙げました。昨年暮れの中山大障害(J.G1)では障害G1初挑戦ながら1番人気に応えて優勝しました。
ワンダークローバー
予想オッズ単勝76.2倍、8番人気です。
6歳牡馬です。ダイシンと並んで、もう1頭のクローバー。前走は阪神スプリングジャンプ(J.G2)で6着でした。障害オープンでは3着が最高という経歴です。強敵が揃った阪神スプリングジャンプで、6着はもしかしたら立派だったのかもしれないですね。
以上、出走予定馬12頭、簡単にですがチェックしました。
おおむね固めの決着になることが多いレースということなので、あまり冒険しない予想を置いておこうと思います。
頭数がやや少なめなので、4頭までにします。
◎ マイネルグロン
○ ニシノデイジー
▲ ダイシンクローバー
△ ビレッジイーグル
とはいえ、買う馬券はダイシンクローバーの単複だけにするような気がします。