こんにちは、欅並子です。
いよいよ今週から春のG1シリーズがスタート。第一戦の高松宮記念が3月24日(日)中京競馬場で開催されます。
そして、そのほかに重賞が3つ。3月23日(土)は中山競馬場で古馬重賞の日経賞(G2)、阪神競馬場で3歳重賞の毎日杯(G3)。3月24日(日)は中山競馬場でダート重賞のマーチステークス(G3)が開催されます。
盛りだくさんな週末ですね。
今日はその中から、日経賞について書いていきたいと思います。
日経賞は、3月23日(土)中山競馬場の芝2,500メートルで開催される古馬のG2競走です。今年は、「JRA70周年記念」のタイトルを付けて開催されます。
昨年・一昨年はタイトルホルダーが連覇しました。
写真は昨年の日経賞のパドックで撮ったものです。もう競馬場でタイトルホルダーを見ることはできないんですよね。競馬ってほんと一期一会だなあと思います。
過去10年のデータから、このレースで3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。
- 前年以降の芝2,000~2,500のG1・G2で好走した馬
- 前走も中山競馬場
- 大きすぎない馬
こんな感じですね。もう少し細かく見て行きましょう。
- 前年以降の芝2,000~2,500のG1・G2で好走した馬。過去10年の3着以内馬延べ30頭中29頭は、前年以降のJRAの2000メートル以上2500メートル以下のG1・G2において5着以内に入った経験がある馬でした。この条件に当てはまる馬は5頭。
クロミナンス 2024年AJCC(G2)3着
ヒートオンビート 2023年アルゼンチン共和国杯(G2)3着、目黒記念(G2)1着
ボッケリーニ 2024年AJCC(G2)2着、2023年京都大賞典(G2)2着、日経賞(G2)2着
マイネルウィルトス 2023年ステイヤーズS(G2)3着、アルゼンチン共和国杯(G2)2着
マテンロウレオ 2023年天皇賞(春)(G1)5着、大阪杯(G1)4着、京都記念(G2)2着 - 前走も中山競馬場。過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、前走の競馬場が中山だったとのこと。かなりの確率ですね。前走が中山競馬場だった馬は6頭。
アドマイヤハレー AJCC(G2)12着
クロミナンス AJCC(G2)3着
サザンナイツ 湾岸S(3勝)7着
ヒートオンビート 有馬記念(G1)16着
ホウオウリアリティ 中山記念(G2)8着
ボッケリーニ AJCC(G2)2着
マイネルウィルトス AJCC(G2)5着 - 大きすぎない馬。過去4年の3着以内馬延べ12頭は、すべて前走の馬体重が490キログラム未満だったとのこと。芝2,500メートルというのは、長丁場の部類ですものね。チェックしたところ、出走予定馬11頭中9頭は490キロ未満でしたので逆に条件に当てはまらない馬の名前を挙げておきます。
クロミナンス 496キロ
ミステリーウェイ 502キロ
3つの条件を全てクリアしている馬は3頭。
ヒートオンビート、ボッケリーニ、マイネルウィルトスだけですね。
なんかもうその3頭で良さそうな気がしてきましたが、せっかく記事を書くのにそりゃないわな、ということで、今日も頑張って出走全頭チェックを行っていきましょう。
※日経賞(G2) オッズ | 2024年3月23日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba
こちらの内容を元に記事を書いています。
水曜日の想定になりますので、出走予定馬など変わってくるかもしれません。
(50音順)
アドマイヤハレー
予想オッズ単勝46.7倍、8番人気です。
6歳の牡馬です。前走はAJCC(G2)で12着でした。AJCCの1走前に3勝クラスを勝ち上がったばかりで、重賞初挑戦でした。昇級初戦でG2は少し苦しかったかもしれませんが、今回も続けて果敢にG2に挑戦です。芝2,500メートルは初めての距離です。
ウインエアフォルク
予想オッズ単勝81.6倍、10番人気です。
7歳の牡馬です。前走は2月の阪神芝3,000で行われた松籟S(3勝)で3着でした。3勝クラスの馬なのでこちらに出走するようなら格上挑戦になりますが、同じ週の御堂筋S(3勝)にも登録があるようなのでこちらには出走しないかもしれません。3勝クラスに上がってからは、長めの距離のレースで時々格上挑戦をしている馬で、昨年のジャパンカップ(G1)にも出走していました。(結果は15着)
クロミナンス
予想オッズ単勝9.1倍、5番人気です。
7歳の牡馬です。前走はAJCC(G2)で3着でした。その前走で3勝クラスを勝ち上がったばかりで、AJCCは重賞初挑戦でしたが3着に好走しました。AJCCの芝2,200メートルはこの馬にとって初めての長い距離のレースでしたが、そこからさらに300メートルの距離延長になります。ロードカナロア産駒だと芝2,500メートルはちょっと厳しい印象ですがどうでしょうか。
サザンナイツ
予想オッズ単勝110.1倍、11番人気です。
6歳のセン馬です。前走は湾岸S(3勝)で7着。つまり、3勝クラスの馬で格上挑戦になります。2勝クラスを突破したのが2022年の12月。それ以来3勝クラスで7戦しましたが掲示板に2回載る程度であまりいいところはありません。2勝クラスを突破したときが中山の芝2,500メートルだったので、その点で良いイメージがあるのかもしれません。
シュトルーヴェ
予想オッズ単勝9.5倍、6番人気です。
5歳のセン馬です。前走・JCベストレース記念(3勝)を勝ってオープン入り。今回が重賞初挑戦です。戦績を確認してみると、見事に左回りの競馬場でしか走ったことがない馬です。初めての重賞挑戦、初めての右回り、初めての中山競馬場で、100メートルの距離延長です。
ヒートオンビート
予想オッズ単勝8.0倍、3番人気です。
7歳の牡馬です。重賞勝ちは昨年の目黒記念(G2)1勝ですが、2着3着の回数の多さが目に付きます。芝2,000~2,500メートルの重賞で好走してきた馬ですね。日経賞は今回で3回目の長繊維なります。昨年は4番人気で6着、一昨年は2番人気で3着でした。このメンバーなら上位は間違いない感じはします。
ホウオウリアリティ
予想オッズ単勝41.8倍、7番人気です。
6歳の牡馬です。前走は中山記念(G2)で8着でした。その前はAJCC(G2)で11着。距離を伸ばしていいのか短くした方がいいのか。昨年10月に3勝クラスを突破してオープン馬になりましたが、さすがにG2は荷が重いのではという感じもします。
ボッケリーニ
予想オッズ単勝1.8倍、1番人気です。
8歳の牡馬です。いやー、もう8歳なんですね、ボッケリーニ。前走はAJCC(G2)では悔しいハナ差の2着でした。これで近3走で連続2着という結果。日経賞は過去2回参戦していて、2回とも2着でした。とにかく重賞で2着が多い馬ですね。
G2までなら安心して見ていられる馬とも言えます。もう8歳ですが、前走では衰えは感じなかったですね。
マイネルウィルトス
予想オッズ単勝6.1倍、2番人気です。
こちらも8歳の牡馬。前走・AJCC(G2)では1番人気に推されましたが5着に終わりました。その前はステイヤーズS(G2)で3着と、中長距離の重賞では主役級の活躍をしていますが、重賞は未勝利です。前走、当サイトの展望では○の印をつけたのですが、当日パドックで見てなんとなく動きが良くないと感じて印を外しました。距離が伸びるのはこの馬にとっては良いと思います。
マテンロウレオ
予想オッズ単勝8.9倍、4番人気です。
5歳の牡馬です。2022年のきさらぎ賞(G3)勝ち馬。3歳の12月に中日新聞杯(G3)で2着、明けて京都記念(G2)で2着、さらに大阪杯や天皇賞(春)でも掲示板に載って存在感を見せつけましたが、秋以降の成績は少し物足りない感じですね。前走は京都記念(G2)で、4番人気・9着でした。
ミステリーウェイ
予想オッズ単勝72.4倍、9番人気です。
6歳のセン馬です。前走は松籟S(3勝)で10着でした。昨年の8月に2勝クラスを勝って、昇級後3戦してまだ目立った好走もない馬です。ここで日経賞に出走するとすれば格上挑戦ですが、同じ週の御堂筋S(3勝)にも登録があるようなのでこちらには出走しないかもしれません。
以上、現時点での登録馬11頭をチェックしました。
まだ出走確定前でもあり、別のレースに登録がある馬もいるのですが、とりあえず現時点での印をつけます。最悪9頭立てかもしれないので、印は4つまでにします。
◎ ボッケリーニ
○ ヒートオンビート
▲ マイネルウィルトス
△ マテンロウレオ
こんな感じですかねー。最近の傾向的に、古馬のレースはこれでいいんじゃないかなと。