欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

中山記念2024 マイラーから中距離馬が集結 春の飛躍を目指す

こんにちは、欅並子です。

 

気温の乱高下に振り回される今日この頃。フェブラリーステークスのショックからまだ立ち直れていない方も多いのではないでしょうか。(わたしです)

気を失っているうちに、冬の短い東京開催が終わってしまい、今週からしばらく中山開催の期間になります。東京競馬場は毎週行きましたが、中山はうちから遠いのでちょっと現地観戦の頻度は下がりそうです。

 

というわけで、今日はまず中山記念のお話から。

中山記念は、中山競馬場の芝1,800メートルで行われる芝のG2競走です。

このレースは、3月31日に行われるG1・大阪杯の前哨戦と位置づけられており、中距離路線の強豪古馬が集まるレースです。

 

過去10年のデータから3着以内に好走する馬の条件を確認していきましょう。

  1. 5番人気以内
  2. 前走2着以内
  3. 4歳馬と5歳馬

こんな感じですね。もう少し細かく見て行きましょう。

  1. 5番人気以内。過去10年の結果を見ると、全ての優勝馬が5番人気以内で決まっています。3着以内馬30頭中22頭が5番人気以内ということで、このデータは重く見て良いんじゃないかなと思いますね。

  2. 前走2着以内。前走1着馬は過去10年3着以内が9回で、前走2着馬は3着以内が8回。ということでこのデータなんですが、なんと、今年の出走予定馬は前走2着以内の馬が1頭もいません。ということで、もう少し下まで見ていくと、前走3~5着馬は3着以内6回、前走6~9着馬は3着以内5回、前走10着以下は2頭と、前走成績が下がるほどに中山記念での成績も下がっていくという傾向が見て取れました。
    とりあえず、メンバーの中で前走の結果が最も良い「3着」の馬2頭の名前を挙げておきます。
    ヒシイグアス 香港カップ(G1)3着
    マイネルクリソーラ 中山金杯(G3)3着

  3. 4歳馬と5歳馬。半分以上が4,5歳馬ですね。

うーん、データ分析はなんだかスッキリしない結果になりましたw

とりあえず、気を取り直して出走予定馬の全頭についてちょっとずつ見ていきたいと思います。

 

中山記念(G2) オッズ | 2024年2月25日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの情報を参考に記事を書いています。

オッズは木曜日の段階での予想オッズなのでご参考まで。

 

(50音順)

イルーシヴパンサー

予想オッズ単勝18.5倍、9番人気です。

6歳の牡馬です。昨年の京都金杯(G2)勝ち馬です。その次走で中山記念を使いましたが結果は8着でした。一昨年の東京新聞杯(G2)優勝、安田記念に2年連続出走というところから、マイラーのイメージですよね。前走はマイルチャンピオンシップで6着から、3ヶ月の休養明けです。昨年の結果を考えると、今回もどうかなあという感じはします。

エエヤン

予想オッズ単勝18.0倍、8番人気です。

4歳の牡馬です。昨年のニュージーランドトロフィー(G2)を勝ってNHKマイルC(G1)に挑戦し、2番人気に推されるも8着に終わりました。その後秋には古馬に混じってマイルチャンピオンシップ(G1)にも挑戦しましたが10着と奮いませんでした。前走は芝1,400メートルの阪神カップに出走しましたが14着。今回は芝1,800のレース。今は、適正距離を色々試してみている感じなのかな。

エルトンバローズ

予想オッズ単勝4.0倍、2番人気です。

4歳の牡馬です。昨年は、3歳ながら古馬に混じって毎日王冠に出走して優勝。ラジオNIKKEI賞からの重賞2連勝でした。その後マイルチャンピオンシップでは4着に敗れましたが(でも4着は大健闘よね)、芝1,800なら強いというイメージです。少し気になるのは、中山競馬場が初コースということぐらいですかね。

ジオグリフ

予想オッズ単勝19.5倍、11番人気です。

2022年の皐月賞馬。明けて5歳になりました。皐月賞以来、勝ち鞍はありません。国内海外、中央と地方、芝とダートを股に掛けて挑戦を続けている馬。個人的には、この馬の一番強かった時を見ていないのでつい軽視してしまいがちなのですが、皐月賞以来の中山競馬場で復活ということもあるかもしれません。

ソーヴァリアント

予想オッズ単勝12.4倍、4番人気です。

6歳牡馬。昨年は、札幌記念→富士Sと、距離の違うG2で連続3着に好走したことで印象に残っている馬です。前走はマイルチャンピオンシップ(G1)ですが、結果は12着。その結果を踏まえると、やはり中距離の馬なのかもしれません。ですが、昨年はこの中山記念で1番人気に推されながら9着に敗れています。

ソールオリエンス

予想オッズ単勝3.6倍、1番人気です。

4歳牡馬。昨年の皐月賞馬。ダービー2着・菊花賞3着とこの世代最強クラスの馬ですが、有馬記念では8着に敗れました。なんとなく、コーナリングとかいろいろ課題がいわれがちな馬。有馬記念の結果だけ見てこういうことを言うのはちょっとかわいそうかもしれませんが、信頼度という点ではすこし疑問符が残る馬というイメージです。

タイムトゥヘヴン

予想オッズ単勝76.8倍、14番人気です。

6歳牡馬です。2022年のダービー卿チャレンジトロフィー優勝馬。それ以来、芝1,400~1,600の重賞・リステット競走を主に使ってきましたが、なかなか成績奮わずここまで来ました。勝ったダービー卿CTも中山競馬場のレースですが、3歳の時に京成杯(芝2,000)で2着の実績もあり、中山競馬場は合っているのかもしれないです。

テーオーシリウス

予想オッズ単勝117.8倍、16番人気です。

6歳の牡馬です。デビューから4歳の春まではダートで走って1勝クラスを突破できずにいましたが、芝に変えてから少しずつ勝ち上がり、昨年4月には3勝クラスを突破してオープン入りしました。オープンではまだ勝ちはありませんが、8月の小倉記念(G3)で3着と好走しました。勝った3勝クラスのレース・美浦Sは中山競馬場の芝2,000メートルのレースでした。

ドーブネ

予想オッズ単勝19.4倍、10番人気です。

5歳牡馬です。昨年の中山記念は3着に健闘しました。得意の舞台と言えるでしょう。なかなか重賞となると人気になっても勝ちきれない馬で、前走の京都金杯では4番人気に推されて14着と大敗。その前にマイルのリステッド競走で2連勝してきたところでしたので、マイルの京都金杯はちょうど良いのかと思われましたが、なかなか難しいものですね。今回の距離延長は良さそうな気がします。

ヒシイグアス

予想オッズ単勝10.0倍、3番人気です。

8歳牡馬です。昨年の優勝馬にしてその2年前の2021年の優勝馬でもあります。中山記念は大得意なんでしょうね、きっと。前走は香港カップ(G1)で、日本から出走した3頭の中では最も下の人気でしたが最先着。わたしも驚かされました。

体質が弱いのか、なかなか順調に使うのが難しいイメージの馬ですが、なんとなくこのメンバーだとヒシイグアスで勝負してもいいのかもという気がしています。

ホウオウリアリティ

予想オッズ単勝110.8倍、15番人気です。

6歳の牡馬。前走はAJCC(G2)で11着でした。昨年10月に3勝クラスを突破して、AJCCはオープン入り2戦目での重賞挑戦でした。抽選対象でしたが、もう1頭の抽選対象馬が別のレースへ向かったため抽選なしで出走となりました。

ボーンディスウェイ

予想オッズ単勝22.7倍、13番人気です。

5歳の牡馬です。中山金杯の時、当サイトのパドック予想では◎本命に推しましたが、残念ながら4着(2番人気)に終わりました。3勝クラスを勝ち上がったのは昨年12月の常総Sで、今回と同じ中山・芝1,800メートルでした。今回はメンバーも一段強くなりますし、ちょっと厳しいかなあと思います。

マイネルクリソーラ

予想オッズ単勝15.9倍、7番人気です。

5歳の牡馬です。前走は中山金杯で3着に好走。その前のアンドロメダS(L)と連続で馬券に絡んでおり、好調が持続しているなら今回も3着以内あるかもしれないです。前走より200メートル短縮にはなりますが、中山の中距離戦で好走の実績があるのはなかなか良いですね。

マテンロウスカイ

予想オッズ単勝14.6倍、6番人気です。

5歳のセン馬。前走・東京新聞杯で5着からの参戦です。その前のリゲルS(L)を勝ってオープン勝ちの実績があります。リゲルSがマイル戦だったので、前走はマイルの東京新聞杯を使ってきましたが、昨年のエプソムカップ(G2)は3着など、元々はもう少し長めの距離で好成績を残してきた馬です。中山競馬場で走るのは初めてです。

ラーグルフ

予想オッズ単勝20.5倍、12番人気です。

5歳の牡馬です。昨年の中山金杯で1着、その次走・中山記念でも2着に入りました。その後は大阪杯(G1)を含む3走で結果は出せず、今年のAJCCでは8番人気8着という成績。中山競馬場の中距離戦で好成績を残していることもありAJCCでも期待しましたが今回は不発でした。馬場が良い方がいい馬ですが、AJCCに続いて今回も雨が続く天気予報が出ているのがちょっと心配ですね。

レッドモンレーヴ

予想オッズ単勝14.4倍、5番人気です。

5歳の牡馬です。マイルチャンピオンシップ9着以来、3ヶ月の休養明けです。昨年の京王杯SC(芝1,400)優勝馬。マイルチャンピオンシップの1走前・富士Sでは2着と、芝1,400~1,600で活躍してきている馬で、今回の距離延長はどう出るか未知数という感じですね。

 

以上、出走予定全馬確認しました。以上を踏まえて現時点での印。

 

◎ ヒシイグアス

○ エルトンバローズ

▲ ソーヴァリアント

△ ソールオリエンス

△ マイネルクリソーラ

 

こんなもんでどうでしょうか。フェブラリーの件でかなり自信喪失しておりますが、良い感じで立ち直っていきたいですね。