こんにちは、欅並子です。
春のG1シリーズ第2戦、大阪杯ですね。
先週は雨の中の高松宮記念になりましたが、今週の週末はお天気が回復しそうです。なんとか良馬場で開催できるのではないでしょうか。
昨年の皐月賞馬とダービー馬を始めG1馬が複数顔を揃える大レース。
ですが、全体的に漂うのはG2感だったりします。ドバイワールドカップデーの裏ですからね。
ま、そうは言っても目の前のレースは全部楽しみたいので、今日も張り切って展望記事を書いていきたいと思います。
大阪杯は、阪神競馬場の芝2,000メートルで行われる4歳以上のG1レースです。レース自体の歴史は古く、強豪馬たちが集うレースとして知られていましたが、長らくG2競走として開催されていて、G1に昇格したのは2017年のことです。
G1に昇格した2017年から7回のデータで、3着以内に好走しそうな馬の条件をチェックしていきましょう。
- 4歳馬と5歳馬
- 牝馬
- 騎手が継続騎乗している馬
- 前走G1またはG2
今日は4つあります。では、詳しく見ていきましょう。
- 4歳馬と5歳馬。過去7年の3着以内馬延べ21頭中20頭は4歳か5歳でした。6歳以上の馬で馬券に絡んだ馬は2017年2着のステファノスのみで、勝ち馬はいません。今年のメンバーを見渡してみると、16頭中5頭が4歳馬、8頭が5歳馬、そして6歳以上が3頭です。ということで、逆に分が悪いとされる6歳以上の馬の名前を書いておきましょう。
ハヤヤッコ 牡8歳
ステラヴェローチェ 牡6歳
カテドラル 牡8歳 - 牝馬。牝馬は出走頭数自体は少ないのですが、好走率は高く、2020年~2023年まで4年連続で牝馬が連対しています。今年の出走馬の中で牝馬は4頭います。
ミッキーゴージャス 牝4歳
スタニングローズ 牝5歳
ハーパー 牝4歳
ルージュエヴァイユ 牝5歳 - 騎手が継続騎乗している馬。過去7年の3着以内馬延べ21頭中15頭が、前走と同じ騎手が乗っていた馬でした。そのうち優勝6回。有力ジョッキーが多数ドバイへ行ってしまっているので、乗り替わりの馬も多いですね。継続騎乗の馬は16頭中7頭。
ハヤヤッコ 幸英明
ハーパー 岩田望来
プラダリア 池添謙一
ステラヴェローチェ 酒井学
ベラジオオペラ 横山和生
エピファニー 杉原誠人
リカンカブール 津村明秀 - 前走G1またはG2。中でも注目は前走G2、具体的には金鯱賞か中山記念で5着以内に入っていた馬の成績は〔4・2・2・17〕と安定しています。2022年に8番人気で優勝したポタジェなどもこのタイプなので要注意です。ここでは、金鯱賞・中山記念に限らず、前走G2で5着以内に好走した馬の名前を挙げておきます。
ハヤヤッコ 金鯱賞 4着
ジオグリフ 中山記念 3着
プラダリア 京都記念 1着
ソールオリエンス 中山記念 4着
ベラジオオペラ 京都記念 2着
キラーアビリティ ネオムターフカップ(海外G2) 2着
では、出走馬全頭ちょっとずつ確認していきたいと思います。
※大阪杯(G1) オッズ | 2024年3月31日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba
こちらの内容を参考に記事を書いています。
ミッキーゴージャス
1枠1番 予想オッズ単勝10.7倍、6番人気です。
4歳の牝馬。前走は1月の愛知杯(G3)1着です。2勝クラス、3勝クラスと条件戦を連勝で駆け上がってそのまま一気に重賞馬になりました。川田将雅騎手の手綱で3連勝でしたが、今回はM.デムーロ騎手に乗り替わりです。
ローシャムパーク
1枠2番 予想オッズ単勝5.3倍、2番人気です。
5歳牡馬です。前走・香港カップ(G1)8着で3ヶ月半の休養明けです。昨年は3勝クラスを突破してから函館記念(G3)、オールカマー(G2)と連勝。年末の香港カップでは8着と初めて掲示板外に沈みました。5歳馬にしては出走回数が少なく、関西への輸送は初めてとのこと。香港での大敗の原因が輸送だったとすれば、今回も少し気を付けた方が良いかもしれません。
タスティエーラ
2枠3番 予想オッズ単勝4.3倍、1番人気です。
4歳の牡馬です。前走は有馬記念6着で、3ヶ月の休養明けです。なんかすごく負けた印象があったけど、6着だったんですよね。ダービー馬だけに期待されるところも大きいですよね。有馬記念では馬体重が大幅に増えていたのがとても気になりました。今回追い切り後の馬体重はその時の体重から+2キロです。輸送で減るのか。減ればいいもんでもないですけど、一応馬体重は気になってます。
ハヤヤッコ
2枠4番 予想オッズ単勝70.9倍、15番人気です。
8歳の牡馬です。前走は金鯱賞で8番人気ながら4着と大健闘。年齢的には分が悪いとされる8歳馬ですが、一生懸命な走りで逆境を乗り越えてきた馬です。中京巧者のイメージで、これまでの38戦を見返してみても、阪神競馬場での出走歴はダートで1回と、芝では2022年の天皇賞(春)だけですね。どっちかというと左回りが好きそうな感じはあります。
スタニングローズ
3枠5番 予想オッズ単勝41.5倍、14番人気です。
5歳の牝馬。前走はヴィクトリアマイル(G1)12着から10ヶ月半の休養明けです。2022年の秋華賞馬。春はフラワーカップ勝ちでオークス2着と、3歳時には牝馬三冠路線で大活躍した馬ですが、その後の成績が振るいません。10ヶ月半という長い長い休養を経て、追い切り後馬体重は500キロ台に乗せてきました。元々は力のある馬ですし、阪神芝2,000メートルは勝った秋華賞と同じ舞台です。
ジオグリフ
3枠6番 予想オッズ単勝30.2倍、13番人気です。
5歳の牡馬です。予想オッズの段階ですが、あんまり人気ないですね。前走・中山記念3着なのにね。中山記念は馬場が稍重だったこともあって当サイトのパドック予想では▲の重い印を付けました。なんて自慢しても、3頭指名して唯一3着以内に入ったのがジオグリフ1頭だったのですが。2022年の皐月賞馬ですが、皐月賞以降ダートに出したり芝に戻ったりしながらなかなか良い結果が出ず、迷走している印象は否めません。ただ、中山記念で久しぶりの3着好走はひょっとしたら浮上の合図なのかも知れないという期待感はあります。
ハーパー
4枠7番 予想オッズ単勝21.9倍、8番人気です。
4歳牝馬。前走・有馬記念で9着から3ヶ月の休養明けです。3歳シーズンは、クイーンカップ優勝、桜花賞4着・オークス2着・秋華賞3着と三冠路線を大いに賑わせ、エリザベス女王杯も3着と大健闘しました。さすがに有馬記念は厳しかったですが、間違いなくこの世代では最強クラスの馬です。岩田望来騎手は有馬記念からの継続騎乗です。
プラダリア
4枠8番 予想オッズ単勝8.2倍、4番人気です。
5歳の牡馬。前走・京都記念(G2)を勝ってこちらに臨んでいます。直近の成績で言うと最も頂上に近い馬という感じもしますが、4番人気予想ですね。前々走・有馬記念では12番人気14着という成績。その前の京都大賞典(G2)で1着を踏まえても有馬記念では12番人気というあたり、昨年末の時点でなんとなく「G1はまだ早い」感がある馬ではありました。芝2,000メートルという距離は、これまでの経歴からするとやや短めですがどうでしょうか。
ステラヴェローチェ
5枠9番 予想オッズ単勝27.0倍、12番人気です。
6歳の牡馬です。前走・大阪城S(L)優勝。2021年のダービー3着、神戸新聞杯勝ちのこの馬がリステッド競走で5番人気というのもどうかと思うのです。2022年の3月のドバイ遠征後1年7ヶ月の長期休養を経て復帰するも、マイルに挑戦したりダートに挑戦したり、まあ微妙なところもあったので仕方ないですが、実は2桁人気だからといって軽視してはいけない馬だと思っています。
ソールオリエンス
5枠10番 予想オッズ単勝8.5倍、5番人気です。
4歳の牡馬です。前走・中山記念では1番人気ながら4着。人気を裏切る形になってしまったこともあり、今回は少し人気を下げそうです。鞍上は3歳の三冠ロードを共に戦った横山武史騎手に戻ります。今回、初めてのブリンカー着用が発表されています。皐月賞馬として期待されるものも大きい中で決して見劣りする成績ではないのですが、最近の重賞戦線で4歳世代全体への評価が揺れ動いていることもあって、わたしもソールオリエンスどうしようかなーと悩んでいるひとりです。
ベラジオオペラ
6枠11番 予想オッズ単勝6.8倍、3番人気です。
4歳牡馬。この馬も4歳世代有力馬の一角。前走の京都記念では1番人気に支持され、2着をなんとか死守しました。昨年12月、3歳最後に走ったチャレンジカップ(G3)優勝。阪神芝2,000メートルという、大阪杯と同じ舞台での実績は重視したいです。ダービー4着以来ずっとコンビを組んでいる横山和生騎手とコンビ継続もプラス材料ですね。
キラーアビリティ
6枠12番 予想オッズ単勝23.8倍、10番人気です。
前走は、サウジアラビアで行われたネオムターフカップ(G2)で8番人気ながら2着に好走。正直、それほど期待がされていない中での連対でしたが、思えばこの馬は2021年のホープフルS勝ちのG1馬なのですよね。昨年の大阪杯は11番人気13着という成績。それを思えば、サウジ遠征で少し面目を取り戻したという感じもします。
ルージュエヴァイユ
7枠13番 予想オッズ単勝25.3倍、11番人気です。
5歳牝馬。前走は京都記念(G2)で2番人気8着でした。京都記念は昨年のエリザベス女王杯2着から3ヶ月の休養を挟んでの出走で期待されましたが、見せ場なく終わりました。
エピファニー
7枠14番 予想オッズ単勝20.3倍、7番人気です。
5歳の牡馬です。年明けの中山金杯は、1番人気を背負って出走するも、出遅れが響いて11着。その後、小倉大賞典で巻き返しの勝利を果たしました。今回は今のところ7番人気と、どっちつかずの人気になっています。阪神の芝2,000メートルは、ケフェウスS(OP)勝ちの実績あり。ただG1で勝ちきれるほどのものかどうかはちょっと疑問です。
リカンカブール
8枠15番 予想オッズ単勝23.8倍、9番人気です。
5歳の牡馬。前走は中山金杯(G3)1着です。5番人気からの勝利でした。昨年9月に3勝クラスを勝ち上がり、12月にオープン入り緒戦のチャレンジC(G3)7着から巻き返しに成功。「休養明け」のマークはつきませんが、ややレース間隔を開けての実戦になります。
カテドラル
8枠16番 予想オッズ単勝126.6倍、16番人気です。
8歳の牡馬です。ここ最近はコンスタントにG3競走ばかりに出走し続けていて、昨年の小倉大賞典では2着に好走も。G1は2022年の安田記念以来久々の出走になります。元はマイル路線で主に活躍していて、京成杯オータムH(G3)勝ちの実績もある馬です。最近はダートも時々織り交ぜつつ芝2,000メートル前後の重賞で名前をよく見かけます。着順はなかなか厳しいので今回もさすがに人気にならなさそうです。
以上、16頭全頭チェックしていきました。
人気が割れていて、本当に難しいレースですが、以上を踏まえて印はこのようにしてみました。
◎ 9 ステラヴェローチェ
○ 7 ハーパー
▲ 8 プラダリア
△ 6 ジオグリフ
△ 10 ソールオリエンス
ちょっと思い切った予想です。
大阪城Sの時のステラヴェローチェがすごく印象に残っていて、その時から大阪杯はこの馬じゃないかと思ってしまってます。年齢的な面はちょっと不利ですが、長期休養した分は加齢がゆっくりになったと考えて、ギリ5歳馬の体と考えてみようかと。
グリーンチャンネルの企画「炎の十番勝負」でも大阪杯はステラヴェローチェの名前を書いて提出してしまいました。
まあ、難しいとは思うんですが。
タスティエーラは調教VTRを見てなんとなく体が重い感じがしたし、ローシャムパークはなんとなく繊細なイメージで輸送はどうかなと思った、ということで印は付けませんでした。
以上、大阪杯の展望と予想でした。