欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

阪神大賞典2024 天皇賞(春)に向けて、新旧ステイヤーが集結

こんにちは、欅並子です。

 

今週末に予定されている重賞は4つ。今日は阪神大賞典について見ていきたいと思います。

 

阪神大賞典は、阪神競馬場の芝3,000メートルで行われる古馬のG2競走です。同じく長距離で行われる天皇賞(春)の前哨戦と位置づけられており、1着馬には天皇賞(春)への優先出走権が与えられます。

昨年の優勝馬・ジャスティンパレスは、天皇賞(春)も勝ってG1馬になりました。

 

では、このレースの過去10年のデータから、3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。

  1. 上位人気の馬
  2. 4歳馬が強く7歳以上は軽視
  3. 有馬記念組が中心

こんな感じになりました。ではもう少し詳しく見ていきましょう。

  1. 上位人気の馬。過去10年で1~3番人気の馬が10勝。1着は、もう必ず3番人気以内で決まっているということですね。より細かく見ると、1番人気が6勝、2番人気と3番人気が各2勝という内訳になります。下位人気まで見て、7番人気までは2着に絡むこともあっても、8番人気以下の2着はありません。つまり、阪神大賞典は固い、ということですね。
  2. 4歳馬が強く7歳以上は軽視できそう。過去10年で成績が良いのは4歳馬で、3着内率は50%を超えてます。過去10年の勝ち馬の内訳は、4歳馬が4勝、5歳馬が4勝、6歳馬が2勝、そして7歳以上の馬は0勝となっています。7歳以上の馬は、過去10年でのべ33頭出走し、3着以内も1回もありません。ということで、出走予定の4歳馬の名前を挙げておきます。3頭いますね。
    ゴールデンスナップ 牝
    サヴォーナ 牡
    ショウナンバシット 牡
  3. 有馬記念組が中心。過去10年で好走率が高いのは前走が有馬記念だった馬です。今年の出走馬では前走が有馬記念の馬は1頭だけです。そもそも、昨年の有馬記念に出走していた馬自体がこの1頭だけ。ディープボンドです。

では、ここからは出走予定全頭について少しずつチェックしていきましょう。

 

阪神大賞典(G2) オッズ | 2024年3月17日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba

こちらの内容を参考に書いています。

 

(50音順)

アンタンスルフレ

予想オッズ単勝244.6倍、15番人気です。

6歳のセン馬。アンタン/スルフレと切るのではなく、アンタンス/ルフレと読むようです。元はJRAで走っていた馬ですが現在は地方競馬の所属です。28戦11勝で、昨年11月名古屋で行われた東海菊花賞(G)優勝です。地方競馬所属馬は、2着以内で天皇賞(春)の優先出走権が与えられます。

ゴールデンスナップ

予想オッズ単勝11.4倍、7番人気です。

4歳の牝馬です。ゴールドシップ産駒の芦毛牝馬、かわいいですよね。3歳時は牝馬三冠には縁がありませんでしたが、自己条件で着実に結果を残してきました。前走は八坂S(3勝クラス)で2着。格上挑戦で、芝3,000も初めての距離になります。

サヴォーナ

予想オッズ単勝3.9倍、1番人気です。

4歳の牡馬。昨年の菊花賞5着馬ですね。日経新春杯の時は、当サイトの予想で◎をつけました。結果は2着でしたが強い競馬だったと思います。この世代、本当に強いの?と疑問視されがちな4歳牡馬ですが、この馬は強いと思っています。ただし、菊花賞5着の時は馬体重が536kgと重すぎて買えませんでした。今回も、馬体重には気を付けたいと思います。

ジャンカズマ

予想オッズ単勝59.7倍、12番人気です。

6歳牡馬です。昨年9月に3勝クラスからの格上挑戦で丹頂S(OP)を勝って、オープン馬になりました。その後アルゼンチン共和国杯(G2)、中日新聞杯(G3)は2桁着順に終わっていますが、前走・万葉S(OP)で10番人気ながら4着に健闘しました。

ショウナンバシット

予想オッズ単勝17.7倍、8番人気です。

4歳牡馬です。データ的には注目の4歳馬。ただ、最近の成績は少々物足りない感じがします。皐月賞5着の後は、ずっと掲示板にも載ることができていません。前走は、仁川S(L)でダートに初挑戦しましたが、浮上のきっかけにはできなかったようです。

シルヴァーソニック

予想オッズ単勝8.3倍、4番人気です。

8歳の牡馬です。データ的で言えば、7歳以上の馬には厳しいレースになりますが、ファンの多い馬でもありますし、人気になりそうです。昨年の天皇賞(春)で3着以来、10ヶ月半の休養明け。根っからのステイヤーといえばこの馬ですよね。

ゼーゲン

予想オッズ単勝201.0倍、14番人気です。

9歳のセン馬です。これも、データ的には「消し」の7歳以上の馬ですね。昨年の阪神大賞典(G2)に出走し、結果は9着でした。前走は、そこから6ヶ月半の休養を挟んで出走した京都大賞典(G2)ですが結果は13着でした。今回は、さらにまた5ヶ月の休養を挟んでの出走です。

ディアスティマ

予想オッズ単勝36.5倍、11番人気です。

7歳の牡馬です。ベテラン勢が続きます。昨年の3月に出走した日経賞(G2)で3着、目黒記念(G2)で2着と長距離路線で時々馬券に絡んでくる怖い存在です。かと思えば似たような条件のG2で2桁着順に敗れたりもするし、なかなか馬券にするのが難しい馬だと思います。前走は日経新春杯(G2)で14着でした。

ディープボンド

予想オッズ単勝9.5倍、5番人気です。

7歳の牡馬。2021年・2022年の阪神大賞典優勝馬。昨年は5着でした。今年で4回目の阪神大賞典出走になりました。この馬にとって、得意の舞台であることは間違いないですね。年齢的にはデータから外れますが、有馬記念からこのレースへ直行で来た馬は過去10年で5勝しています。(5勝のうちの1回はディープボンド自身が2022年に作ったものです)

テーオーロイヤル

予想オッズ単勝5.6倍、3番人気です。

6歳牡馬です。前走・ダイヤモンドS(G3)1着。2023年につづいての連覇でした。その前は、昨年12月のステイヤーズS(G2)で2着。2022年の天皇賞(春)でも3着に健闘しています。根っからのステイヤーですが、阪神大賞典に出走するのは初めて。

データ的に言うと、ダイヤモンドSやステイヤーズSから臨んだ馬の成績はあまり良くないことが少し気になります。

プリュムドール

予想オッズ単勝18.7倍、9番人気です。

6歳の牝馬です。2022年のステイヤーズS(G2)で2着の実績があります。そこから1年近い休養を経て昨年のアルゼンチン共和国杯(G2)で復帰しました。結果は9着。前走は年明けの万葉S(OP)で1番人気に推されるも6着に終わっています。

ブローザホーン

予想オッズ単勝5.1倍、2番人気です。

5歳の牡馬です。前走は日経新春杯で1着。日経新春杯では1番人気だったのに当サイトではわざと印を回さず案の定予想を外した思い出。小柄な馬なので、パドックで周りの馬と比べるとちょっと迫力が足りない感じがして消してしまったのですが、ステイヤーとは往々にして小柄なものです。今度は気を付けなければと思います。

メイショウブレゲ

予想オッズ単勝25.7倍、10番人気です。

5歳の牡馬です。前走・万葉S(OP)勝ち。3勝クラスでは最高2着までで、万葉Sは格上挑戦でした。海の中道特別(2勝クラス)勝ちなど、長距離馬らしい経歴の馬ですね。このメンバーに入るとやはり少し格下感はありますが、好走はあるかもしれません。

ユーキャンスマイル

9歳の牡馬。ベテラン揃いのメンバーの中でもさすがの最年長。前走・中日新聞杯8着から3ヶ月の休養を挟んでの出走です。昨年は8歳ながら新潟記念で2着。

なんといっても、この馬は4年前の2020年阪神大賞典の優勝馬ですよね。翌年の2021年にも2着に健闘しました。といっても、その後も毎年出走していて、2022年5着→2023年8着とだんだん着順が下がってきているんですが。今年は5回目の挑戦で、どんな走りを見せるか注目です。

ワープスピード

予想オッズ単勝10.6倍、6番人気です。

5歳の牡馬です。前走・ダイヤモンドS(G3)3着、前々走・ステイヤーズS(G2)4着と、長距離重賞で好走が続いています。長距離適性は十分ですし、馬齢的にも良い感じ。

 

ということで、出走予定全頭チェックしました。

これを踏まえて印は下記の通りでいかがでしょうか。

 

◎ サヴォーナ

○ テーオーロイヤル

▲ シルヴァーソニック

△ ブローザホーン

△ ディープボンド

 

やはり、3,000メートル以上での実績がある馬から買いたいです。

サヴォーナを、菊花賞5着をもってステイヤーと見るかどうかはちょっと迷うところはありますが、とりあえず好きな方の馬なのでここでは◎にしておきます。

当日、馬体重を見て、また増えてたらちょっと考え直すかな。長距離戦はあまり大きすぎる馬は良くないですからね。サヴォーナを下げるなら、プリュムドールかメイショウブレゲを入れようかと思います。