こんにちは、欅並子です。
いよいよ春のG1シリーズが始まりますね。始めの1戦はスプリントG1・高松宮記念です。中京競馬場の芝1,200メートルを舞台に行われる競走で、G1になったのは最近のような気がしていましたが、気がつけば20年以上の歴史を重ねています。
昨年の高松宮記念は12番人気のファストフォースが優勝する、波乱の決着となりましたが、今年はどんなレースになるでしょうか。早速見ていきたいと思います。
まずは、過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。
- 内枠の馬
- 前走で好走した馬
- 前走での上がり3ハロンタイムが優秀な馬
こんな感じですね。では詳しく見ていきましょう。
- 内枠の馬。過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、馬番が1番から9番だったということです。
- 前走で好走した馬。なにをもって「好走」とするかですが、ここは、「過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、前走の着順が1着、もしくは1着馬とのタイム差が0.2秒以内だった」というデータが元になっています。さすがG1なので、この条件に当てはまる馬はたくさんいますね。
ウインカーネリアン 東京新聞杯(G3)2着(0.2)
ウインマーベル 阪急杯(G3)1着
ソーダズリング 京都牝馬S(G3)1着
トウシンマカオ オーシャンS(G3)1着
ナムラクレア 京都牝馬S(G3)2着(0.0)
ビクターザウィナー センテナリースプリントカップ(G1)1着
ビッグシーザー オーシャンS(G3)2着(0.2)
ママコチャ 阪神カップ(G2)5着(0.2)
ルガル シルクロードS(G3)1着 - 前走での上がり3ハロンタイムが優秀な馬。ここは過去10年ではなく過去4年のデータですが、3着以内馬12頭中7頭は、前走がJRA、かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内だったというデータがあります。この条件に当てはまる馬は、
ウインマーベル 阪急杯(G3)1着 35.6(3位)
トウシンマカオ オーシャンS(G3)1着 34.2(2位)
ナムラクレア 京都牝馬S(G3)2着 33.6(3位)
ビッグシーザー オーシャンS(G3)2着 34.2(2位)
マテンロウオリオン オーシャンS(G3)8着 34.3(3位)
ロータスランド 京都牝馬S(G3)6着 33.3(1位)
データはこんなところですね。では、出走馬全頭についてチェックしていきましょう。
※高松宮記念(G1) オッズ | 2024年3月24日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba
こちらの内容を元に記事を書いています。
ビッグシーザー
1枠1番 予想オッズ単勝16.1倍、9番人気です。
4歳牡馬。前走はオーシャンS(G3)で2着でした。3歳の春に圧倒的な一番人気で出走した葵S(G3)で3着に敗れた後、秋もしばらく調子を崩していましたが、年明けから調子を取り戻したように見えます。この馬は根っからのスプリンターで、これまでに出走した12戦全て芝1,200メートルのレースです。
マッドクール
1枠2番 予想オッズ単勝9.2倍、5番人気です。
5歳の牡馬です。前走・香港スプリント(G1)で8着から、3ヶ月半休養を経ての出走です。その前はスプリンターズS(G1)で2着でした。スプリンターズSは勝ったママコチャとタイム差ナシの2着でした。CBC賞(G3)で9着に大敗したことが原因でスプリンターズSでは人気を落としてしまいましたが、今回も香港スプリントでの敗戦を受けて少し人気を落としているようです。
ナムラクレア
2枠3番 予想オッズ単勝4.6倍、1番人気です。
5歳の牝馬です。人気が割れている中ですが、この記事を書いている時点では1番人気になりました。重賞4勝ですが、G1では好走まででなかなか栄冠に手が届かない馬。昨年の高松宮記念なんかは今思えば一世一代のチャンスだったような気もします。
モズメイメイ
2枠4番 予想オッズ単勝90.5倍、17番人気です。
4歳牝馬です。モズメイメイといえば、昨年の葵S(G3)で見せたロケットスタートのイメージが強烈な馬ですね。あのレースで負かした相手がビッグシーザーとルガルです。葵Sの後に出走したレースではすべて2桁着順が続いています。JBCスプリントにも出走してダートにも挑戦しましたが、浮上のきっかけは掴めなかったようです。
トウシンマカオ
3枠5番 予想オッズ単勝7.3倍、3番人気です。
5歳の牡馬。前走・オーシャンS(G3)1着。目の前でそのオーシャンSの圧勝を見ていたので、この馬が1番人気になるのではと思っていましたが、そこまでの存在ではないようです。というのも昨年の高松宮記念では5番人気でまさかの15着。戦績を見ていると、中京競馬場が苦手なのかなという風にも見えます。今年も高松宮記念の当日は雨になりそう。不安はありますよね。
ルガル
3枠6番 予想オッズ単勝6.1倍、2番人気です。
4歳牡馬です。前走・シルクロードS(G3)1着。その前は京阪杯で2着。新馬戦で9着に敗れた以外に掲示板を外すことなく、しっかり走る馬です。この馬こそ軸に最適と言っていいのではないかと思います。中京競馬場ではダートでしか走ったことがなく、中京芝1,200メートルの舞台は初コースです。元はダートの馬ですし、雨なのも悪くはないように思います。
テイエムスパーダ
4枠7番 予想オッズ単勝96.9倍、18番人気です。
5歳の牝馬。3走前のセントウルS(G2)では14番人気からの重賞制覇だったので常に怖い存在ではあるのですが、ここ2走は14着・14着と大敗が続いています。G1は過去に2回スプリンターズSに出走していますが、高松宮記念は初めての出走で、中京競馬場での好走歴はありません。
ソーダズリング
4枠8番 予想オッズ単勝18.3倍、10番人気です。
4歳牝馬。前走・京都牝馬S(G3)優勝。3歳時には牝馬三冠路線を目指して芝2,000を超えるレースも使ってきましたが、前走・京都牝馬Sではスプリンター先輩のナムラクレアを押さえて優勝し、スプリンターとしての能力を見せつける結果になりました。
シャンパンカラー
5枠9番 予想オッズ単勝47.7倍、14番人気です。
4歳牡馬。昨年のNHKマイルC(G1)優勝馬です。3歳にして安田記念に挑戦するも14着に敗退。長い休養を経て今年2月復帰戦に選んだのは意外なことにフェブラリーS(G1)でしたが、こちらも16着と大敗。NHKマイルも9番人気での優勝でしたし、ちょっとまだどういう馬なのか掴み切れていない感じですね。
ビクターザウィナー
5枠10番 予想オッズ単勝11.3倍、6番人気です。
6歳のセン馬。香港から参戦の外国馬です。昨年、日本からジャスパークローネやマッドクールが参戦した香港スプリント(G1)で4着だった馬ですね。前走は香港・シャティン競馬場の芝1,200メートルで行われたセンテナリースプリントカップ(G1)を勝っています。センテナリースプリントカップには、香港スプリントを勝ったラッキースワイネスも出ていたようで、7番人気での勝利だったようです。
メイケイエール
6枠11番 予想オッズ単勝19.7倍、12番人気です。
6歳牝馬。今回の高松宮記念をもって引退が発表されているメイケイエール。今出ている予想オッズでは12番人気となっていますが、当日はもう少し買われるのではないかと思います。2歳重賞から数えて重賞6勝。しかし、最後に勝った2022年のセントウルS(G2)以来、勝ちから遠ざかっています。昨年の高松宮記念は1番人気に支持されながら12着に終わりました。
ロータスランド
6枠12番 予想オッズ単勝23.9倍、13番人気です。
7歳の牝馬。この馬も今回が引退レースになるとのこと。重賞2勝で、2022年の高松宮記念2着馬でもあります。昨年のスワンS(G2)では11番人気で3着に入り存在感を見せつけました。なんとなく好きな馬でついつい印を付けてしまうのですが、馬券になるタイミングに当たったことはありません。
ウインカーネリアン
7枠13番 予想オッズ単勝16.4倍、11番人気です。
7歳の牡馬。前走は東京新聞杯(G3)で2着。前の年の東京新聞杯優勝馬です。3歳時には皐月賞やダービーにも出走していますが、古馬になってからはマイルに絞って重賞を2勝。芝1,200メートルは、7歳にして初めての距離です。
ママコチャ
7枠14番 予想オッズ単勝8.3倍、4番人気です。
5歳の牝馬。昨年のスプリンターズS(G1)優勝馬です。重賞未勝利でG1初挑戦の舞台でG1を手にしている勝負強い馬ですよね。前走は阪神カップ(G2)で1番人気ながら5着に敗れ、そこから3ヶ月の休養明けです。阪神カップでの敗戦の影響で人気を下げていますが、G1馬にはG1馬なりの強さがあるような気はしています。
ディヴィーナ
7枠15番 予想オッズ単勝17.4倍、9番人気です。
6歳の牝馬です。昨年の夏にはサマーマイルシリーズ対象の重賞で連続2着し、10月には府中牝馬S(G2)を優勝。エリザベス女王杯で7着に敗れました。香港マイルで11着に敗れて以来3ヶ月半の休養明けですし、初めての短距離でいきなり力が出せるのかどうか気になるところです。
ウインマーベル
8枠16番 予想オッズ単勝14.0倍、7番人気です。
5歳牡馬。前走は阪急杯(G3)を優勝。ここ最近は芝1,400の重賞を2連勝中。昨年のスプリンターズS(G1)では6着、高松宮記念は10着なのでなんとなく芝1,400巧者のイメージが付いていますが、2021年の葵S(G3)1着、同年のスプリンターズSで2着などスプリント戦でも実績はあります。
マテンロウオリオン
8枠17番 予想オッズ単勝59.0倍、15番人気です。
5歳の牡馬です。ずっとマイル路線で走ってきていた馬ですが、前走のオーシャンS(G3)で初めて芝1,200に挑戦し、結果は8着でしたが高松宮記念にも出走することになりました。丸2年近く馬券圏内に入っていない中で距離短縮に望みをつないでいる感じでしょうか。
シュバルツカイザー
8枠16番 予想オッズ単勝72.1倍、16番人気です。
6歳のセン馬です。前走・オーシャンS(G3)では4番人気ながら13着に大敗。当サイトのパドック予想では○という重い印を打ったにもかかわらずこの結果で情けない思いをしました。スタートで出遅れてそのままずっと後ろにいた感じのレースでした。その2走前に挑戦したG3・京阪杯でも出遅れの末18着に敗れています。
というわけで、出走予定18頭全頭について少しずつ触れてみました。
データも踏まえて、以下のように印を付けました。
◎ 6 ルガル
○ 3 ナムラクレア
▲ 14 ママコチャ
△ 2 マッドクール
△ 8 ソーダズリング
当日リアルタイム観戦できない可能性が高いため、高松宮記念は、この予想が当サイトの最終見解となります。