東京新聞杯2024　有力馬が集結・伝統のマイル戦

こんにちは、欅並子です。

今日は、今週の日曜日に東京競馬場で行われる、古馬のマイル重賞・東京新聞杯について書きます。

東京新聞杯は、東京競馬場の芝1,600メートルで行われる4歳以上の重賞です。フルゲート16頭のところ22頭もの登録があったということで、現在のマイル路線の層の厚さが伺えます。

昨年このレースで2着だったナミュールは、同年のマイルチャンピオンシップを優勝。ほかにも後の活躍馬を多数輩出している伝統の一戦です。

では、このレースの過去10年のデータから、3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。

前走がG1だった馬、または今回が昇級初戦の馬
前走5着以下でも来る
牝馬

こんな感じです。なんかちょっと複雑。

前走のレースの格ごとに調べると、G1だった馬と3勝クラスで勝った馬の3着内率が同じで、前走がG2・G3・オープン特別だった馬の3着内率は少し低くなっています。ただ、今回除外馬が多く出ることになりましたので、前走3勝クラスの昇級馬は賞金不足で出走できません。
前走がG1だった馬の場合は芝2,000メートル以上のレースから参戦した馬の過半数が3着以内に好走しているというデータもあるようです。
とりあえず出走予定馬から前走G1の馬をピックアップすると、この3頭。
・ウンブライル　NHKマイルカップ　2着
・ジャスティンカフェ　マイルチャンピオンシップ　3着
・マスクトディーヴァ　秋華賞　2着
この中で、芝2,000メートル以上のレースから参戦するのはマスクトディーヴァ。
太字にしました。
前走がオープン特別・G3・G2だった馬からは、過去10年、優勝馬は1頭だけ（2017年優勝・ブラックスピネル　前走は京都金杯2着）ですが、馬券に絡んだ馬ということで言えば、前走で5着以下に大敗していた馬のほうが確率が高いようです。
さらに言えば、前走がG1だった馬の場合、昨年優勝のウインカーネリアンのように、マイルチャンピオンシップ12着からの巻き返しなど、前走大敗していた馬の方が成績が良いという現象があるようです。とりあえず前走5着以下に敗れていた馬を挙げておくと、
・ウインカーネリアン　BCマイル（海外G1）　11着
・コナコースト　ターコイズS　10着
・サウンドビバーチェ　ターコイズS　15着
・サクラトゥジュール　中山金杯　12着
・ダノンタッチダウン　京都金杯　8着
・ドルチェモア　京都金杯　18着
・ホウオウビスケッツ　中日新聞杯　12着
・ルージュリナージュ　ターコイズS　11着
牝馬。牝馬は6頭います。
・アヴェラーレ
・ウンブライル
・コナコースト
・サウンドビバーチェ
・マスクトディーヴァ
・ルージュリナージュ

今回は多くの除外馬が出たことで、昨年までとは出走馬の顔ぶれが少し違ってきているような気がします。こんだけ書いた後でこういうこと言うのもアレですけど、あんまりデータは気にしない方がいいんじゃないかなという気がします。

では、出走予定馬全頭についてチェックしていきましょう。

※東京新聞杯(G3) オッズ | 2024年2月4日東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズの情報はこちらを参考にしています。

サクラトゥジュール

1枠1番　予想オッズ単勝46.5倍、15番人気です。

7歳の牡馬です。東京新聞杯は昨年に続き2回目の参戦です。昨年は14着でした。

オープンでは1勝・2着2回と、それなりの活躍を見せていますが重賞の壁は厚いようで、まだ掲示板もありません。前走は中山金杯（芝2,000）です。マイルのレースも多く使ってきていますが、何が何でもマイルというタイプではないですね。

アスクコンナモンダ

1枠2番　予想オッズ単勝21.7倍、11番人気です。

5歳の牡馬。前走は昨年11月のキャピタルS（L）で4着。同年7月にオープン入りして、9月の京成杯オータムハンデ（G3）では3番人気に推されましたが9着。わたしもパドック予想でこの馬に印を付けたのですが……。普通なら買いたくないけど、なんとなくこのレース、「過去に人気を裏切った馬」が鍵になるのでは？という疑いがあり、多少気にしておこうかなという感じはしています。

ドルチェモア

2枠3番　予想オッズ単勝92.2倍、16番人気です。

4歳牡馬。2歳の時は無敗でG1馬に上り詰めたドルチェモアですが、3歳以降の成績は低迷しています。全く、この馬はどうしちゃったんでしょうか。距離を長くしたり短くしたりいろいろ試しているようですが、突破口が見えませんね。

ルージュリナージュ

2枠4番　予想オッズ単勝44.5倍、14番人気です。

5歳の牝馬です。昨年11月に3勝クラスを突破し、前走・ターコイズS（G3）で重賞に挑戦しました。結果は12番人気で11着。現時点ではまだ、重賞で活躍するイメージはしづらいですね。ただ、この馬は昇級後の緒戦では大きく負けても2～3戦目で力が出せるようになってきた馬なので、今回もひょっとしてがあるかもと少し思ったりします。

ウインカーネリアン

3枠5番　予想オッズ単勝12.6倍、5番人気です。

7歳牡馬。昨年の優勝馬ですね。

「リピーター」ってよく聞きますけど、このレースに限って言えばグレード制が導入された1984年以降、連覇は一度もないそうです。

前走はブリーダーズカップマイルで11着からの巻き返し。昨年はマイルCS・12着からでしたし、巻き返しというのは多少キーワードにはなるかと思います。

マスクトディーヴァ

3枠6番　予想オッズ単勝2.3倍、1番人気です。

4歳牝馬。今年の東京新聞杯、目玉は間違いなくこの馬ですよね。ここでマイルを使ってくるのは、やはりヴィクトリアマイルを視野に入れてのことでしょうか。

昨年のローズSで衝撃のレコード勝ち、そして秋華賞でも鋭い伸びでリバティアイランドの2着。マイルが初めてなこと、休養明けであることを考えても、この馬は上位と考えて間違いないような気はします。

ジャスティンカフェ

4枠7番　予想オッズ単勝5.3倍、2番人気です。

6歳の牡馬です。この馬も昨年に続き2回目の参戦。昨年は1番人気に推されながら4着でした。昨年は東京新聞杯含め、マイル～1,800の重賞に5回出走し1勝しています。（エプソムカップ）

マイルCSでは7番人気で3着としぶといところを見せました。このメンバーでは上位でしょう。

ホウオウビスケッツ

4枠8番　予想オッズ単勝30.7倍、12番人気です。

4歳牡馬です。昨年のスプリングステークスで2着に入り、皐月賞・ダービーにも出走しました。ダービーでは16番人気ながら6着という成績を残しています。前走は中日新聞杯（芝2,000）で、3番人気に推されるも12着と大敗しました。

今回は距離短縮。マイルを走るのは新馬戦以来になります。

ウンブライル

5枠9番　予想オッズ単勝9.2倍、3番人気です。

4歳牝馬。昨年のNHKマイルカップ（G1）で2着以来、9ヶ月半ぶりのレースになります。NHKマイルカップ後に故障が判明し手術をしたため長期休養となりました。

あんまり良い馬場で走ってこられなかった馬ですが、今週末はおそらく大丈夫そう。

いきなり走れるのかどうか心配ではありますが、鞍上・ルメール騎手だし、人気になるでしょう。

ダノンタッチダウン

5枠10番　予想オッズ単勝36.6倍、13番人気です。

4歳牡馬です。2歳の時に朝日杯FSで2着に入ったところまでは良かったが、その後がちょっと冴えない。その中では、NHKマイルカップ4着は健闘したと言えるでしょう。秋から古馬に混じってマイル重賞2戦していますが、壁は厚いようです。

マテンロウスカイ

6枠11番　予想オッズ単勝10.4倍、4番人気です。

5歳のセン馬です。前走は、阪神競馬場のマイル戦・リゲルS（L）で1着。このレースの出走馬で、前走が1着なのはこの馬だけですね。

昨年3月に3勝クラスを突破してオープン入りして、エプソムカップ（G3）3着など堅実な走りをしてきているように見えます。今回2回目の重賞挑戦です。

コナコースト

6枠12番　予想オッズ単勝15.9倍、7番人気です。

4歳牝馬。昨年の桜花賞ではかなり強いところを見せましたよね。

オークスと秋華賞では、人気を集めながら奮いませんでしたが、やはり距離が合わなかったということでしょうか。とはいえ、前走・ターコイズSはマイルでしたが10着。

ターコイズSでもまあまあ人気だったんですけどね。

トゥードジボン

7枠13番　予想オッズ単勝15.4倍、6番人気です。

5歳の牡馬。前走・京都金杯では、オープン入りしたばかりにもかかわらず1番人気の推され、3着でした。当サイトのパドック予想では2番手の印を付けました。印を付けた馬が3着以内に来ると普通に嬉しいので、その日からトゥードジボンは「好きなほうの馬」という評価になっております。名前の意味は「全てうまくいく」。今回も応援しちゃうなあ。

サウンドビバーチェ

7枠14番　予想オッズ単勝21.7倍、10番人気です。

5歳の牝馬。昨年の春は阪神牝馬Sを買ってヴィクトリアマイルでも5着と活躍しましたが、前走、7ヶ月の休養明けで出走したターコイズSでは2番人気に推されながら15着と大敗しました。敗因は「休み明けが響いた」とされました。わたしもパドック予想では○の印を付けちゃったんですよね。結構好きな馬なんですけどね。今回は巻き返し、どうでしょうか。

フリームファクシ

8枠15番　予想オッズ単勝21.4倍、9番人気です。

4歳牡馬です。昨年のきさらぎ賞を1番人気で優勝し、皐月賞・ダービーにも出走しましたがその後は良い結果を残せていません。デビュー戦含め、芝2,000メートル以上のレースを使ってきていましたが、前走・京都金杯でマイルに初挑戦し、5番人気・5着という成績を残しています。京都金杯よりはちょっと相手が強くなっているように思いますが、通用するかどうか。