こんにちは、欅並子です。
1月も後半に入りました。新年の雰囲気もなんとなく薄れてきて、日常が戻ってきた感じがします。
今週末は重賞が2つ予定されています。京都競馬場ではダート重賞の東海ステークス(G2)、中山競馬場ではアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(G2)が行われます。どちらも1月21日(日)に開催されることになっています。
今日はアメリカジョッキークラブカップのお話をしていきたいと思います。
アメリカジョッキークラブカップは、名前が長いのであまりフルネームで呼ばれることはないですね。「エー・ジェー・シー・シー」と頭文字を取って呼ばれることがほとんどです。
このAJCC、もとは「新年を飾る競走」として創設されたレースです。第1回は、中山競馬場で1961年1月5日に開催されました。
ですが、その当時1月中旬に開催されていた金杯(現・中山金杯)に「新年を飾る」ポジションを明け渡し、創設の翌年である1962年からは、元々金杯が開催されていた1月中旬へとお引っ越しをし、そのまま定着しました。
創設当初は現在と同じ中山競馬場で開催されるレースでしたが、1970年代には東京競馬場で開催されていたこともありました。1980年代からはまた中山競馬場に戻り、距離もいろいろ変遷がありながら、中山競馬場の芝2,200メートルという今の形に落ち着いたということです。
創設当時は賞金が高額だったため、このレースよりも賞金が高いのは有馬記念、日本ダービー、天皇賞(春・秋)、菊花賞のみという時期もあったとか。
今は、もっと賞金の高いG2も増えていて、G2としてはだいたい真ん中ぐらいってところのようですね。
では、過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。
- 前走がG1だった馬がやや優勢
- 前走が重賞で1着、または2着以下でもタイム差0.5秒以内
- 関東馬・関西所属騎手のコンビ
こんな感じですね。現時点での出走予定馬の中でデータに合う馬を探すと下記の通りになります。
- 前走がG1だった馬は、ショウナンバシット(ジャパンカップ)・モリアーナ(秋華賞)の4歳馬2頭と、宝塚記念以来のカラテ(8歳)の3頭です。
- 前走が重賞で1着、または2着以下でもタイム差0.5秒以内の馬は、チャックネイト(アルゼンチン共和国杯・3着)・ボッケリーニ(チャレンジカップ・2着)・マイネルウィルトス(ステイヤーズステークス・3着)の3頭です。
- 関東馬・関西所属騎手のコンビは、クロミナンス(C.ルメール騎手)1頭だけですね。
で、いつもの流れであればここから注目馬3頭挙げていくのですが、最近予想の精度がイマイチなので、ちょっと流れを変えてみたいと思います。
試しに、とりあえず出走馬全てについてどういう馬か少しずつ触れてから、文末で改めて注目したい3頭を挙げる形にしてみたいと思います。
※AJCC(G2) オッズ | 2024年1月21日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容を参考に記事を書いています。
(50音順)
アドマイヤハレー
予想オッズ単勝19.6倍、9番人気です。
6歳の牡馬ですね。前走・1月6日に中山競馬場で行われた迎春S(3勝クラス)を勝ってオープン入り、今回重賞初挑戦。
元々は芝1,600~1,800を使われることが多かった馬ですが、前走は今回と全く同じ、中山の芝2,200メートルで勝っています。
カラテ
予想オッズ単勝39.2倍、11番人気です。
カラテくん、もう8歳なのね。前走・宝塚記念以来ですから、久々の出走ですね。
大舞台もたくさん経験してきて、強豪たちに混じっても全く見劣りしない重賞3勝馬ですね。
クロミナンス
予想オッズ単勝7.9倍、4番人気です。
この馬は昨年11月に東京競馬場で行われたノベンバーステークス(3勝クラス)を勝ち、6歳にしてついにオープン入りしました。
今回、重賞初挑戦です。芝2,000メートルまでは勝ったことがありますが、2,200は初めての距離ですね。
やや格下感があるように感じますが、ルメール騎手が騎乗することもあり人気になりそうです。
サンストックトン
予想オッズ単勝19.3倍、8番人気です。
昨年7月に3勝クラスを突破してオープン入りしました。その後2戦オープンのリステット競走を走ってきましたが、結果はあまり良くありません。
前走、中山競馬場で行われたディセンバーS(L)では1番人気に推されながら8着に敗れました。
ショウナンバシット
予想オッズ単勝19.0倍、7番人気です。
4歳馬ですね。昨年はクラシック三冠レースに皆勤出走し、ジャパンカップにも出走するという華々しい1年を過ごしました。
勝ち鞍としては、3月の若葉ステークス(L)が最後ですね。
M.デムーロ騎手とのコンビのイメージが強い同馬ですが、デムーロ騎手は鎖骨の手術のため戦線離脱中で、横山和生騎手と初コンビ。
シルブロン
予想オッズ単勝35.4倍、10番人気です。
前走は昨年12月のステイヤーズステークス(G2)で7着でした。
ここ最近は芝2,400~3,000メートルぐらいのレースを使っており、中距離馬というよりは長距離馬のイメージですね。
チャックネイト
予想オッズ単勝6.9倍、3番人気です。
前走は昨年11月のアルゼンチン共和国杯(G2)3着でした。ヒートオンビートと同着だったんですよね。
10月に3勝クラスを突破して、アルゼンチン共和国杯が重賞初挑戦でしたが、2番人気に推され、3着に善戦しました。
ホウオウリアリティ
予想オッズ単勝39.8倍、12番人気です。
前走は昨年11月に京都競馬場で行われたアンドロメダS(L)で6着でした。
その前の10月に新潟競馬場で行われた魚沼Sを勝って3勝クラスを突破しましたが、その時は11番人気での勝利で大穴をあけました。
ボッケリーニ
予想オッズ単勝3.5倍、1番人気です。
この馬ももう8歳ですか。昨年秋は京都大賞典、チャレンジカップと重賞で連続2着の実力馬です。これまでに重賞3勝ですが、G1の壁はかなり厚く、G2でも2着の数がかなり多いですね。
このメンバーの中では頭一つ抜けているように感じます。
マイネルウィルトス
予想オッズ単勝10.5倍、5番人気です。
この馬も8歳馬ですね。昨年11月のアルゼンチン共和国杯で2着、そして12月のステイヤーズステークスで3着と、ここへきて脂が乗ってきたように見えます。
G2で2着までありますが、重賞は未勝利。なんか応援したくなる馬です。
モリアーナ
予想オッズ単勝3.6倍、2番人気です。
このメンバーの中で4歳牝馬はかなり異色の存在と言えると思いますが、人気になりそうですね。
3歳春はNHKマイルカップに出走したこともありマイラーかと思いましたが、昨年秋の紫苑ステークス(中山・芝2,000)勝ってそのイメージを覆してきました。その後秋華賞でも5着に健闘しています。
年明けてからなんだかよく名前を聞くエピファネイア産駒ですね。
ラーグルフ
予想オッズ単勝12.4倍、6番人気です。
昨年の中山金杯覇者で、次走の中山記念でも2着に大健闘しました。2歳の時にはホープフルステークスで2着という成績を残しています。中山競馬場、得意ですよね。
距離的には、ほぼ芝2,000メートル前後で走っている馬です。3歳の時に、セントライト記念で(中山・芝2,200)5着、というのが最長距離です。これも中山競馬場でした。
結論
以上、12頭の出走予定馬について確認しました。
内容を踏まえた上で、わたしの注目馬3頭。
◎ボッケリーニ
○マイネルウィルトス
▲ラーグルフ
現時点で印はこんな感じにしておきます。あとは当日パドックを見て印を変えるかもしれません。