欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

東海ステークス2024 今年最初のJRAダート重賞

こんにちは、欅並子です。

 

今日は、東海ステークスのお話をしていきたいと思います。

東海ステークスは、元は「ウインターステークス」という名前のレースでした。

開催競馬場は中京競馬場で、創設当初は単に「ウインターステークス」という名称でしたが、1997年にG2へと昇格したのを機に東海テレビの寄贈賞を受けることになり、レース名は「東海テレビ杯東海ウインターステークス」となります。

さらに、2000年にはダートのオープン特別として初夏の頃に行われていた「東海ステークス」と合併して、レース名を「東海テレビ杯東海ステークス」と変更。5月の中京開催で行われるレースになりました。

2013年には年間を通したダート路線のスケジュールの見直しに伴い、開催時期を1月に変更。それ以来、毎年この時期に開催されるようになりました。

距離は創設当初ダート2,200メートルでしたが、1990年にはダート2,300メートルに延長。

中京競馬場改修工事のため京都競馬場で行われた2010~2012年はダート1,900メートルに。

2013年、1月へ時期変更されたのに合わせて距離も1,800メートルへと変更になりました。その結果、東海ステークスは「フェブラリーステークス」へ向けたステップレースとしての性格が強まり、2014年からは優勝馬にフェブラリーステークスの優先出走権が付与されるようになりました。

ちなみに、中央競馬で行われるダートの重賞競走で、G2の格付けなのは唯一この東海ステークスだけだそうです。

なお、今年は開催日割の変更に伴い京都競馬場で行われます。

 

では、過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。

  1. 前走が1,800メートル以下の重賞
  2. 前走との間隔が中3週以上
  3. 京都・阪神・中京の3勝クラス以上、かつダート1800メートルのレースにおいて1着となった経験がある馬

こんな感じです。

  1. 前走が1,800メートル以下の重賞という条件に当てはまるのは、今回の出走馬の中ではみやこステークス(京都・ダ1,800)組の3頭、ウィリアムバローズ(3着)・ゲンパチルシファー(5着)・タイセイドレフォン(12着)と、昨年の東海ステークス(7着)以来になるサンライズウルスの4頭ですね。
  2. 出走予定馬16頭中12頭が前走との間隔が中3週以上になりますので、逆に間隔の短い馬を挙げておきましょう。まず、12月28日に行われたベテルギウスS(L)が前走の馬は中2週になります。ペプチドナイル(1着)・ミッキーヌチバナ(3着)・ビヨンドザファザー(8着)の3頭が該当しますね。そして、ブラックアーメットは1月7日のポルックスS(OP)以来で中1週。
  3. 京都・阪神・中京の3勝クラス、ダート1,800メートルのレースで1着になったことがある馬。7頭いました。
    ヴィクティファルス、サンライズウルス、タイセイドレフォン、ブライアンセンス、ブラックアーメット、ペプチドナイル、ミッキーヌチバナ

それでは、このレースも出走全頭についてざっと確認して、最後に3頭わたしの注目馬を決めたいと思います。

 

東海S(G2) オッズ | 2024年1月21日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に記事を書いています。

(50音順)

ヴィクティファルス

予想オッズ単勝14.2倍、5番人気です。

6歳のセン馬。2021年スプリングS(G2)優勝で、クラシック三冠レースにも皆勤しました。前走・太秦S(OP)でキャリア15戦目にして初めてダートに挑戦し、タイセイドレフォンやメイクアリープなどの人気馬を押さえて快勝しました。

ウィリアムバローズ

予想オッズ単勝4.9倍、3番人気です。

2023年は4回走って1勝ですが、それ以外も重賞を含め一度も馬券圏を外れない安定した成績を残しています。前走・みやこステークスは2番人気で3着でした。

オメガギネス

予想オッズ単勝3.2倍、1番人気です。

明け4歳馬。4戦3勝・2着1回と、これまで連を外したことがありません。前走・グリーンチャンネルカップ(L)は古馬の強豪が揃ったレースでしたが強い競馬を見せました。スター性ならこの馬でしょうか。

オーロイプラータ

予想オッズ単勝15.6倍、7番人気です。

こちらも4歳馬。オメガギネスの方が大物感はありますがこの馬も強い相手と当たって結果を残してきている馬だと思います。2走前の神無月S(3勝クラス)を勝ってオープン入りし、前走・カノープスSでは3着でした。1,800よりもすこし長めの距離での実績が目立ちますね。

キリンジ

予想オッズ単勝45.0倍、12番人気です。

こちらも4歳馬。2走前のジャパンダートダービーではミックファイアの2着に健闘しましたが、次に出走したシリウスS(G3)では4番人気に推されるも、古馬に混じって12着と精彩を欠きました。今回人気を落としていますが、実力はありそうな気がします。

ゲンパチルシファー

予想オッズ単勝80.2倍、16番人気です。

2022年のダート重賞・プロキオンS(G3)勝ち馬です。それ以来勝ち星からは遠ざかっていますね。昨年の東海ステークスでは14着と大敗していますが、前走・みやこステークス(G3)では5着と復調の気配はあります。京都コースなのも良いかもしれません。

サンライズウルス

予想オッズ単勝33.6倍、10番人気です。

昨年の東海ステークスから丸1年ぶりの出走になります。その東海ステークスは、前走・ベテルギウスS(L)を勝っていて4番人気に推されましたが7着でした。さすがに丸1年休んでいきなりは厳しいでしょうか。

スマッシングハーツ

予想オッズ単勝34.6倍、11番人気です。

8歳馬ですね。昨年10月のグリーンチャンネルC(L)4着以来、3ヶ月半の休養明けになります。昨年の東海ステークスでは5着。これまで挑戦した重賞では、馬券外の掲示板までという感じですね。

タイセイドレフォン

予想オッズ単勝22.9倍、9番人気です。

前走・みやこS(G3)で4番人気ながら12着に大敗したのはどうしたことでしょうか。重賞勝ちはないものの、それなりに好走してきたイメージなのでちょっと気になりますね。これまでずっと強い相手と戦って来た馬ではあります。

バビット

予想オッズ単勝73.5倍、14番人気です。

15戦目にして初ダート挑戦。3歳時はラジオNIKKEI賞(G3)、セントライト記念(G2)と連勝して菊花賞では3番人気に支持されました。(結果は10着)

その菊花賞以来、芝の中距離路線の格の高いレースに挑戦し続けてきたものの、なかなか良い結果が出ない中でのダート挑戦。

あれ、なんか今日似たような文を書いたな?と思ったら、ヴィクティファルスのことでした。バビットにとって、このダート挑戦は浮上のきっかけになるでしょうか。

ビヨンドザファザー

予想オッズ単勝46.5倍、13番人気です。

父を超えろ。その父とは、Curlin。海外の種牡馬で、2008年のドバイワールドカップ優勝馬です。日本での産駒では、このビヨンドザファザーが獲得賞金1位の活躍馬のようです。

昨年5月に桃山S(3勝クラス)を勝ってオープン入りしましたが、その後は少し低迷しています。

ブライアンセンス

予想オッズ単勝4.6倍、2番人気です。

昨年6月には3歳限定のダート重賞ユニコーンSに出走し、2番人気・3着でした。その後2勝クラス3勝クラスと連勝してオープン入りしています。近2走はどちらも京都競馬場のダート1,800メートルのレース。コース適性もバッチリで、勢いがある4歳馬といえばこの馬でしょう。

ブラックアーメット

予想オッズ単勝78.5倍、15番人気です。

ローカルと関東の競馬場を転戦している馬ですが関西馬です。2走前の福島民有C(L)で2着。昨年4月には同じ福島の吾妻小富士S(OP)を勝つなど、福島競馬場での活躍が目立つ馬です。

ペプチドナイル

予想オッズ単勝12.6倍、4番人気です。

前走・ベテルギウスS(L)1着から、中2週での出走です。3走前はみやこSで4着。みやこSから直行の馬も3頭ほどいる中で、この馬はみやこS以来これで3走目。ずいぶん詰めて使われていますね。このレースのデータ的には前走との間隔があまり近くない方が良いとされていることもあり、この点はちょっと気になります。

ミッキーヌチバナ

予想オッズ単勝14.4倍、6番人気です。

ペプチドナイルと同じくベテルギウスS(L)から中2週。こちらは3着でした。

2023年は3勝クラスからスタートし、6レース出走。勝ち上がりは5戦目でしたが、それまでも掲示板を外す事なく堅実に走ってきました。オープン入り後初めて出走したのが前走ベテルギウスSで、3番人気3着は優秀だと思います。

レッドファーロ

予想オッズ単勝21.3倍、8番人気です。

明け5歳馬。3歳の夏までは芝のレースに出走していました。芝では未勝利勝ち上がりにも時間がかかるような感じでしたが、同年の冬にダートに転向してからは1勝クラスから3勝クラスまでポンポンと勝ち上がり、サクッとオープン入りしました。

ダート転向以来6戦3勝(2着・3着が1回、4着も1回)と好成績を残しています。

 

結論

以上、出走予定の前馬について軽く触れてみました。

これを踏まえてわたしの注目馬。

 

◎ウィリアムバローズ

○ブライアンセンス

▲オメガギネス

△ヴィクティファルス

△バビット

 

ひとまずこのように印を付けます。パドックを見て3つに絞ります。

どうしてもアレね、これまでの経緯とか見て考えれば考えるほど、固い予想になっちゃいますね。芝で活躍した馬が気になるので、△で様子を見ます。