欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

根岸ステークス2024 フェブラリーステークスを目指す馬たちの戦い

こんにちは、欅並子です。

 

中山競馬場での開催は先週までで終了し、今週から東京競馬場での開催が始まります。今回は1回のみ(4週間)の短い開催になりますが、府中が主戦場のわたしには楽しみな1ヶ月です。

多分、毎週競馬場へ行くことになると思います。(中山へもかなり通ったけど)

 

東京開催の最初の週、重賞はダート重賞・根岸ステークス(G3)があります。

今日は根岸ステークスの展望をお届けしたいと思います。

 

根岸ステークスは、 東京競馬場 ダート1,400メートルで行われる、4歳以上オープンの別定戦です。今開催の最終日に行われるダートG1・フェブラリーステークスの前哨戦として位置づけられているレースですね。

昨年の優勝馬・レモンポップも根岸ステークスで弾みをつけてフェブラリーステークスを制覇しました。

 

では、過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。

  1. 前走は武蔵野ステークス
  2. 速い上がりを使える馬
  3. 外国産馬

こんな感じですね。

  1. 前走が武蔵野ステークスだった馬は出走予定馬の中で2頭。タガノビューティー(2着)とヘリオス(10着)です。
    参考までに、後に別のレースを挟んだために「前走」ではなくなっている武蔵野S組も2頭います。ベルダーイメル(6着)とライラボンド(13着)ですね。

  2. 速い上がりを使えるというのの基準は、「前走(JRAの競走)で上がり3ハロンタイム推定3位以内の末脚を使っていた馬」ということで、調べてみると以下の6頭が出てきました。
    ・アルファマム 霜月S(ダ1,400) 1着 上がり34.7(1位)
    ・アームズレイン りんくうS(ダ1,200) 1着 上がり35.8(1位)
    ・エンペラーワケア 御影S(ダ1,400) 1着 上がり37.2(3位)
    ・サンライズフレイム オータムリーフS(ダ1,400) 1着 上がり35.6(1位)
    ・タガノビューティー 武蔵野S(ダ1,600) 2着 上がり35.6(1位)
    ・ベルダーイメル カペラS(ダ1,200) 6着 上がり35.2(1位)

  3. 外国産馬は2頭。パライバトルマリン、ピアシックです。

では、出走予定馬全頭についてざっと確認して、最後に3頭わたしの注目馬を決めたいと思います。

 

根岸ステークス(G3) オッズ | 2024年1月28日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズはこちらの内容を参考にして書いています。

 

(50音順)

アイオライト

予想オッズ単勝44.4倍、11番人気です。

7歳の牡馬です。前走は、12月に阪神競馬場で行われたダート1,400メートル戦のギャラクシーSで、5着でした。その前は、みやこSで10着ですが、みやこSは1,800メートル戦でしたから、距離が長かったのかもしれません。1,200~1,800で幅広く連対してきた実績はありますが、今回のダート1,400がベストかもしれません。

アルファマム

予想オッズ単勝13.8倍、6番人気です。

この馬はダート1,200~1,400が専門の馬ですね。5歳牝馬で、昨年の夏にオープン入りしてから、オープンで3戦2勝。前走は昨年11月で、東京ダート1,400の霜月S(OP)を勝っています。ただ、その1つ前のレース(ペルセウスS)では同じ舞台で9着に敗れていますね。

アームズレイン

予想オッズ単勝11.3倍、4番人気です。

4歳馬です。主にダートで走ってきている馬ですが、3歳の春頃までは芝の短距離重賞にも挑戦していたようです。夏以降に走った4戦は全てダート1,200のレースです。

前走は、阪神競馬場のダート1,200で行われたりんくうS(OP)。このときは、メンバー中最速の上がりで優勝しています。

エクロジャイト

予想オッズ単勝39.0倍、10番人気です。

こちらも4歳馬。この馬はデビュー以来ずっとダート戦線でがんばってますね。昨年夏の3歳ダート重賞・レパードSでは2番人気で4着。その後、秋からは古馬に混じってオープンのリステッド競走を2走しましたが成績は奮いません。

近走は1,800メートル以上の舞台が続いていて、距離短縮になります。2歳の時に1,400で大敗して、それ以来の1,400挑戦ということになります。

エンペラーワケア

予想オッズ単勝2.4倍、1番人気です。

こちらも4歳馬。現時点では1番人気予想です。デビューは芝のマイル戦で5着、次走の未勝利戦からダートに転向し、これまで6戦4勝。ダート転向してから4勝と2着1回という素晴らしい成績です。前走・御影Sで3勝クラスを突破して今回オープン入りして初めての重賞挑戦ですが、最近のパターン的に、こういう馬は強いですよね。

オマツリオトコ

予想オッズ単勝133.8倍、13番人気です。

こちらも4歳馬。近4走は地方交流競走を転戦していて、久しぶりのJRA重賞挑戦です。

2歳の時に兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で重賞制覇し、全日本2歳優駿ではデルマソトガケの2着に健闘しました。3歳になってからはやや成績が低迷していますが、1,400メートルのレースでは今までのところ連を外していない点は注目ですね。

ケンシンコウ

予想オッズ単勝134.8倍、14番人気です。

7歳馬。2020年にレパードS(G3)を勝っています。古馬になってからはリステッド競走で1勝、重賞では2着1回(2022年・マーチS)などあります。2023年のマーチSで10着して以来、10ヶ月ぶりの休養明けとなります。

サンライズフレイム

予想オッズ単勝4.1倍、2番人気です。

ドライスタウトの半弟、4歳馬です。兄弟対決になる予定でしたがドライスタウトは屈腱炎のため休養入りしてしまいました。

サンライズフレイムは、6戦5勝・3着1回という素晴らしい成績でここまで来ています。現在4連勝中で、勢いがすごい。この4連勝は全てダート1,400メートル戦です。

シャマル

予想オッズ単勝48.6倍、12番人気です。

6歳馬。昨年5月のさきたま杯(浦和・Jpn2)では1番人気に推されましたが、故障で競走中止してしまいました。7月のプロキオンSで復帰の予定でしたが、レース直前に故障がわかって除外。6ヶ月半ぶりの実戦になります。

交流重賞4勝の実績があって間違いなく有力馬なのですが、レース以前に「ちゃんと走れるかな」と心配になってしまいます。

タガノビューティー

予想オッズ単勝7.4倍、3番人気です。

明けて7歳になりました。前走・武蔵野Sは2着(6番人気)メンバー最速の上がりでした。当ブログでも展望の段階ではこの馬に注目していたのに、パドック予想の時に別の馬に目移りしてしまい的中することができませんでした。

昨年の根岸Sは4着。関西馬ですが東京競馬場での出走機会が多く、大負けはしないイメージですね。

パライバトルマリン

予想オッズ単勝11.9倍、5番人気です。

出走馬中、牝馬は2頭で、そのうちの1頭になります。4歳馬ですね。

パライ・バトル・マリンと切って読みたくなりますが、正しくはパライバ・トルマリンです。希少なトルマリンという意味で、「パライバトルマリン」だけでGoogle検索すると、宝石の話しか出てきません。かなり高価な宝石らしいです。(そうと知っても「マリンちゃん」と呼んでしまうのですが)

昨年6月、川崎競馬場で行われた関東オークス(Jpn2)を勝った実績馬で、馬券圏外になったのは1回だけ。それも4着なので掲示板を外したことはありません。ここ3戦は地方を転戦してきて、今回久しぶりのJRAでの出走となります。

ピアシック

予想オッズ単勝271.1倍、18番人気です。

8歳馬。昨年3月に3勝クラスを突破し、遅まきながらオープン入りしました。しかし、昇級後の成績はパッとしませんね。昇級初戦こそ5番人気で4着と掲示板に載りましたが、それ以降は6着以下の成績が続いています。その結果を受けて、ここ最近は2桁人気が続いているんですが、人気よりは先着しているんですよね。

フルム

予想オッズ単勝24.4倍、8番人気です。

5歳馬。前走は、中京競馬場のダート1,400メートル戦・コールドムーンS(OP)を勝っています。昨年5月にBSイレブン賞(3勝クラス)を勝ってオープン入りしてから5戦目でのオープン勝ちでした。

前走がJRAのオープン勝ちのわりに不思議とあんまり人気にならなさそうですね。

ヘリオス

予想オッズ単勝24.3倍、7番人気です。

セン馬8歳。昨年10月に行われたペルセウスS(OP)を勝って、次走の武蔵野S(G3)で10着に敗れています。ペルセウスS勝ちですが武蔵野Sでは10番人気とあまり人気にならず、その人気通りの着順で終わっているので、みなさん見る目があるなあと思ったり。

重賞勝ちこそありませんが、地方交流重賞などで好走してきた馬です。鞍上は3戦ぶりの武豊騎手。

ベルダーイメル

予想オッズ単勝38.5倍、9番人気です。

7歳馬。前走・カペラS(G3)、前々走・武蔵野S(G3)と連続で6着です。カペラSでは初めての1,200メートルに挑戦でしたが、やはりちょっとスピードについて行けなかったのかもと思いました。(わたしはパドック予想で▲をつけて玉砕です)

4走前には阪神競馬場のダート1,400メートル戦・エニフS(L)勝ちがあるので、この距離ならもう少しやれるかもしれません。

ライラボンド

予想オッズ単勝162.6倍、16番人気です。

5歳馬。昨年8月の札幌で3勝クラスを勝ち上がり、オープン入りしました。リステッド競走や重賞にも挑戦していますが、これまでのところ大敗続きです。

前走・小倉の門司S(OP)で11着から中1週での参戦です。3勝クラス勝ち上がりはダート1,700メートルのレースでした。1,400のレースでも勝ったことはありますが、最近は1マイル以上のレースばかり使ってきていますね。

 

以上、現時点での出走予定馬を確認しました。(除外対象になっている登録馬は除きました)

これを踏まえて、下記の通り印を付けました。

 

◎ サンライズフレイム

○ エンペラーワケア

▲ タガノビューティー

△ パライバトルマリン

△ アルファマム

 

上3頭はそのまま人気3頭になっちゃいました。当日にパドックを見て3頭に絞ります。

以上、根岸ステークスの展望でした。