こんにちは、欅並子です。
今週日曜日(1月28日)に行われる2つの重賞のうち、今日は京都競馬場で行われるシルクロードステークスのお話をしていきたいと思います。
シルクロードステークスは、京都競馬場の芝1,200メートルで行われる短距離重賞(G3)です。4歳以上のハンデ戦です。
高松宮記念を見据えてここから始動する有力馬も多く、過去10年の高松宮記念優勝馬10頭のうち、6頭はこのシルクロードステークスをステップに選んでいました。
京都競馬場改修工事のため2021年~2023年の3回は中京競馬場で行われましたが、今年からは京都競馬場での開催に戻ります。
中京競馬場で行われた3回を含む過去10年のデータから、3着以内に好走する馬の条件を確認していきたいと思います。
- 前走も京都・芝1,200メートルだった馬
- 前走は5着以内
- 4歳馬
こんな感じですね。
- 前走も京都・芝1,200メートルだった馬は6頭。
・カワキタレブリー 淀短距離S(L)10着
・サトノラムセス 淀短距離S(L)4着(同着)
・ショウナンハクラク 淀短距離S(L)7着
・トゥラヴェスーラ 京阪杯(G3)4着
・メイショウソラフネ 淀短距離S(L)2着
・ルガル 京阪杯(G3)2着 - 前走5着以内の馬もたくさんいますね。
・アグリ 阪神カップ(G3)2着
・オタルエバー ラピスラズリS(L)1着
・サトノラムセス 淀短距離S(L)4着(同着)
・サンライズオネスト カーバンクルS(OP)5着
・サンライズロナウド 新春S(3勝)1着
・ジューンオレンジ 白秋S(3勝)1着
・トゥラヴェスーラ 京阪杯(G3)4着
・バースクライ 南総S(3勝)1着
・ホープフルサイン タンザナイトS(OP)2着
・メイショウソラフネ 淀短距離S(L)2着
・ルガル 京阪杯(G3)2着
中でも、重賞で掲示板に載っていた馬の過去10年の成績を確認すると、勝率30%を超えており、信頼度が高いと言えそうです。(なので、太字にしました)
続いて成績が良いのは淀短距離S(L)組です。 - 4歳馬は、ジューンオレンジ、バースクライ、リバーラ、ルガルの4頭です。
3つの条件すべてに当てはまる馬が1頭いますね。ルガルです。
では、出走予定馬全頭チェックいってみましょう。
(50音順)
アグリ
予想オッズ単勝4.2倍、2番人気です。
明けて5歳になったアグリです。当ブログでは、昨年2月に行われた阪急杯(G3)からずっとパドック予想で本命◎をつけていましたが、前走の阪神カップ(G3)では印をひとつ下げました。この馬はパドックでの様子はいいほうだったんですが、前走はちょっと覇気がないというかモッサリしているように感じました。それでも3着までは来たので力はあるんだなと思いました。今回もパドックをよく確認したいと思います。
エターナルタイム
予想オッズ単勝7.6倍、3番人気です。
5歳の牝馬。前走・昨年10月の富士S(G2)6着以来、3ヶ月の休養明けです。富士Sが重賞初挑戦でした。
8戦4勝という戦績で、これまでの8戦中7戦は東京競馬場、1戦は新潟競馬場。左回りコースの経験しかありません。また、4勝全てが東京競馬場、芝1,600で3勝・芝1,400で1勝という内訳になります。
データ分析では条件に当てはまらず名前が挙がりませんでしたが、ルメール騎手が騎乗することもあり、人気の一角です。
オタルエバー
予想オッズ単勝10.0倍、5番人気です。
5歳牡馬です。10月の新潟で3勝クラスを勝ち上がり、オープン入り緒戦となった12月の中山のラピスラズリS(L)も勝って、2連勝中です。
新潟2歳S(G3)で3着、朝日杯フューチュリティS、NHKマイルカップ(G1)にも出走しましたが、ここ最近はスプリント路線に絞って結果を出しています。
カイザーメランジェ
予想オッズ単勝152.8倍、18番人気です。
9歳馬です。2019年の函館スプリントS(G3)を優勝している重賞ウイナーでもあります。それ以降の成績は2桁着順もザラですし、どちらかというと「低迷」という雰囲気ではありますが、2走前のルミエールオータムD(L・直1,000)では13番人気ながら激走し、久しぶりの勝利となりました。ただし、前走のカペラS(G3)では12着に敗れていますね。
カワキタレブリー
予想オッズ単勝90.9倍、15番人気です。
5歳の牡馬です。昨年5月に3勝クラスを勝ってオープン入りしましたがその後4戦、重賞やリステッド競走を戦ってきて全て2桁着順と、オープンの厚い壁に苦しんでいるように見えます。
主にマイルで使われてきた馬ですが、前走・淀短距離S(L)で2歳時以来久々に芝1,200メートルに挑戦しました。結果10着だったので距離短縮はあまり効果がなかったように見受けられます。
サトノラムセス
予想オッズ単勝67.9倍、14番人気です。
6歳牡馬です。オープン入りは昨年2月。オープン入りして次のレースでは阪急杯(G3)にも挑戦しましたが結果は9着。その後も2桁着順などなかなか結果が残せていませんでしたが、前走・淀短距離S(L)で久しぶりに掲示板に載りました。(4着・同着)
この馬の場合は、距離短縮が結果につながったように見えます。
サンライズオネスト
予想オッズ単勝27.1倍、9番人気です。
7歳牡馬です。オープン特別やリステッド競走では力が出せるのに、なぜか重賞になるとからっきしって感じの成績ですね。不思議だ。2022年9月のセントウルS(G2)でメイケイエールの3着まで来てますから力はある馬だと思うのですが。年齢重ねてどうでしょう。
サンライズロナウド
予想オッズ単勝21.8倍、8番人気です。
同じ「サンライズ」の馬。こちらは5歳牡馬です。祖母がソニンクってなかなかの名家の子じゃないですかね。(ソングラインとかスキルヴィングとかがいる血統)
前走・新春S(3勝)を勝ってオープン入りしました。元々ダートで使われていた馬ですが古馬になってから芝に転向して成績を上げてきました。芝1,200メートルは初めての距離です。
ジューンオレンジ
予想オッズ単勝14.9倍、6番人気です。
4歳牝馬です。3歳の春にフィリーズレビューで3着に入り、桜花賞にも出走した馬です。(18番人気・16着)
前々走の2勝クラス、前走・白秋S(3勝)と2連勝してオープン入り。今回は3ヶ月半の休養明けです。
ショウナンハクラク
予想オッズ単勝30.1倍、11番人気です。
5歳牡馬。昨年11月に醍醐S(3勝)を勝ってオープン入り。その後2戦はG3、リステッド競走と挑戦していますが、まだ良い結果は出ていません。
ディヴィナシオン
予想オッズ単勝105.9倍、17番人気です。
7歳牡馬。スプリント路線を長らく賑わせてきた1頭ですね。重賞でもよく名前を見かけますが、重賞は未勝利です。
最後に勝ったのは2022年7月に3勝クラスを勝ち上がった時ですが、昨年3月、中山競馬場芝1,200メートルで行われたオーシャンS(G3)で15番人気ながら2着に入って大穴をあけました。
テイエムスパーダ
予想オッズ単勝29.3倍、10番人気です。
5歳牝馬。堂々たる重賞2勝馬。予想オッズでは人気は低いですが、発売が始まったらもう少し人気になるんじゃないでしょうか。
でも、来ないときは全然来ないからなあ。あと、今回はハンデ戦。実績が実績なので牝馬ながら56キロ背負うのも気になります。
トゥラヴェスーラ
予想オッズ単勝31.4倍、12番人気です。
9歳牡馬。9歳は、なかなか…。昨年は8歳ながら高松宮記念(G1)で3着に飛び込んでおり、侮れない馬です。
その後もずっと重賞を使い続けて、芝1,400の京王杯スプリングSこそ12着に大敗しましたが、1,200ではまずまず堅実な成績を残しています。
バースクライ
予想オッズ単勝8.0倍、4番人気です。
4歳牝馬です。3歳春には桜花賞出走を目指してチューリップ賞に出走するも大敗。秋以降スプリント戦に出るようになってから、3連勝であっという間にオープンに上がってきました。
勢いでいえば、この馬が一番目立っている感じがしますね。名前から丸わかりのハーツクライ産駒ですが、父ハーツクライの短距離馬って珍しいですね。
ホープフルサイン
予想オッズ単勝49.4倍、13番人気です。
8歳馬ですね。なかなかのベテラン揃いになったシルクロードSです。昨年1月の淀短距離S(L)で1着。前走は昨年12月に行われたタンザナイトS(OP)で2着に入っています。この2つのレース、どちらも9番人気で連対していて穴をあけています。それ以外のレースは2桁着順も目立ち、なかなか買いづらい馬ではあります。
メイショウソラフネ
予想オッズ単勝18.0倍、7番人気です。
5歳牡馬です。前走・淀短距離S(L)2着。淀短距離S組が何頭も出走しますが、その中で最先着だったのがこの馬ですね。
同じ舞台である京都芝1,200メートルで勝ち負けした実績があるのは強いと思いますが、やや安定感に欠けるためかそれほど人気にはならないようです。
リバーラ
予想オッズ単勝102.8倍、16番人気です。
4歳牝馬です。2歳重賞・ファンタジーS(G3)勝ちで注目された馬ですが、3歳シーズンはG1レースに縁なく過ごすことになりました。
除外になるかとの情報もありましたが、回避する馬が出て出走が確定しました。
ルガル
予想オッズ単勝3.6倍、1番人気です。
4歳牡馬です。強そうと言えば強そう、勝ちきれないといえば勝ちきれない。
前走・京阪杯(G3)2着ですから、このメンバーの中ではかなりレベルが高い方だと思いますが、出遅れの記載も目立つし、さてはいわゆる「難しい」馬だな?という感じがします。前走も1番人気に応えられずの2着でしたしね。
最大のライバルはアグリですが、アグリもまた、勝ち切れてないので、なんとなくもどかしい対決です。斤量差は0.5キロ。ルガルの方がちょっぴりだけ軽いです。
以上、シルクロードステークス出走予定馬全頭について確認しました。
この内容を踏まえて、下記の通り印を付けました。
◎ アグリ
○ ルガル
▲ バースクライ
△ エターナルタイム
△ トゥラヴェスーラ
アグリとルガルはちょっとどっちが勝つかわかんない。でも、さすがにこの2頭が3着までに来ないってことはないと思う(思いたい)ので重い印をつけます。
あとの3頭はますます難しいけど、なんとなく穴が来る気もしています。当日パドックを見て印を3つに絞ります。