こんにちは、欅並子です。
冷たい雨が降って、体が芯まで冷えるようです。
こないだの土曜日（3月2日）も中山競馬場に行っていましたが、3月だというのに風が冷たくて、年末年始の頃よりも寒さがつらく感じました。春だと思うからこそ、却って寒さが体にこたえるというのはあるかもしれません。
馬券が当たらなかったから余計に寒かったというのはあるかもしれない。
なんとか元気を出していきたいものです。
今週も重賞3つ。今日は、3月9日（土）に中山競馬場で行われる中山牝馬ステークスのお話をしていきたいと思います。
中山牝馬ステークスは、中山競馬場の芝1,800メートルで行われる古馬牝馬限定のG3競走です。昨年の優勝馬はスルーセブンシーズでした。当時は3勝クラスを勝ち上がったばかりで重賞は未勝利でしたが、その後の活躍はご存知の通り。といっても、この馬のキャリアで重賞はこの1勝だけです。
では、過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬のデータを確認していきましょう。
- 人気薄の5歳馬
- 前走G1組と重賞勝ち直後の馬は過信禁物
- 中山の重賞で好走歴のある馬
こんな感じですね。
ちょっと細かく見ていきましょう。
- 人気薄の5歳馬。このレース、単勝1番人気が9連敗中です。そして、2番人気も過去10年で1勝のみ（この1勝は、先ほど名前を挙げたスルーセブンシーズです）。
上位人気馬の信頼度が低い中で、6番人気以下で3着以内に入った12頭中8頭が5歳馬でした。
今回の出走馬予定で5歳馬は、8頭います。人気は現時点ではハッキリ言えませんので、とりあえず全頭の名前を挙げておきましょう。
アレグロモデラート、グランスラムアスク、コスタボニータ、ハギノメーテル、ファンタジア、フィールシンパシー、ルージュエクレール、ルージュリナージュ - 前走G1組と重賞勝ち直後の馬は過信禁物。1番人気が9連敗というデータともリンクした話になるかと思うのですが、馬柱を見て買いたくなりそうな馬は過信できないということです。ハンデ戦なのでね。やっぱり実績馬は負担重量でしんどくなりますよね。
今回は、前走がG1の馬はいません。重賞勝ちの馬は1頭、フィアスプライド（ターコイズS・G3）です。あ～、この馬は1番人気になりそうですよね。外して買える？ルメールさん乗るのに？ - 中山の重賞で好走歴がある馬。具体的には「中山・芝1800メートルから2000メートルの重賞で3着以内に入った経験のある馬」の好走率が高く、特にここ5年で4勝しているというデータがあります。この条件に当てはまる馬は、以下の通り。
ククナ 中山金杯（2024）2着
クリノプレミアム 中山牝馬S（2022）1着、中山金杯（2023）2着
ヒップホップソウル フラワーC（2023）2着、紫苑S（2023）2着
芝1,600のレースも入れてよければ「中山の重賞で好走歴がある馬」はもっといるんですけど…。
では、出走予定馬全頭についてちょっとずつですがチェックしていきたいと思います。
※中山牝馬Ｓ(G3) オッズ | 2024年3月9日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容を参考に記事を書いています。
（50音順）
アレグロモデラート
予想オッズ単勝27.9倍、10番人気です。
5歳。昨年のダービー3着馬・ハーツコンチェルトの全姉ですね。母の名前に大作曲家の名前が入っているため、姉弟には音楽用語が用いられています。アレグロモデラートは演奏の速さをあらわしていますが、意味的には「ほどよく速く」ぐらいです。ほかに馬名でよく見かける音楽の速度記号では、「Vivace＝ビバーチェ、ヴィヴァーチェ」のほうがより速いです。どうでもいい話をしましたが、この馬は、前走愛知杯で4着。3勝クラスの馬なので、2走続けて格上挑戦という形になります。
キタウイング
予想オッズ単勝85.4倍、15番人気です。
4歳。新潟2歳S、フェアリーSの重賞2勝馬。牝馬三冠にも皆勤しましたが、すべて2桁着順と成績は奮いませんでした。フェアリーS勝ちがありますから、中山競馬場での重賞好走歴はあるんですが、フェアリーSはマイルです。前走は、中山金杯で14着。
ククナ
予想オッズ単勝5.2倍、2番人気です。
6歳。このレースが引退レースと言われています。ククナといえば人気薄でも飛んでくるのでいつもチラッと怖いなと思うのですが、買うと来ない買わないと来るの典型で、なかなかタイミングが合いません。今回は最後のチャンス。でも、みんな考えること同じなのかな。人気になってしまいそうです。前走は、中山金杯で2着。実績を見ると確かに買いたくなります。
グランスラムアスク
予想オッズ単勝122.3倍、16番人気です。
5歳。データで挙がっていた「5歳の人気薄」といえばこの馬も対象になりますね。前走はダイヤモンドS（G3）で9着。芝3,400の長距離戦に挑戦しましたが、さすがに距離が長かったということでしょう。ダートの交流競走に出たり、いろいろな挑戦をしている馬ですが主に芝1,800～2,000辺りに適性がある馬のようです。
クリノプレミアム
予想オッズ単勝35.6倍、12番人気です。
7歳。2022年のこのレースの優勝馬であり、その後も中山金杯で2着など、中山競馬場を得意にしている馬ですが、昨年暮れのターコイズSでは12着、年明けの中山金杯では6着と、少し陰りが見えてきているような気がします。前走は小倉大賞典で6着。
コスタボニータ
予想オッズ単勝5.8倍、3番人気です。
5歳です。人気しそうなので「5歳の人気薄」にはちょっと当てはまらないかもしれないですね。前走は1月の小倉で行われた愛知杯（G3）で3着。その前はディセンバーS（L）で2着でした。ディセンバーSは中山競馬場の芝1,800のレースなので同じ舞台ですね。
コンクシェル
予想オッズ単勝8.8倍、5番人気です。
4歳。桜花賞と秋華賞に出走するなど、3歳の時にはG1の舞台で名前を見かけてきた馬ですが、2月に東京競馬場で行われた初音Sを勝って3勝クラスを突破したばかりです。重賞勝ちはちょっとまだ早いかなあという気も…。案外アッサリ勝つ馬もいるけどね。
シンリョクカ
予想オッズ単勝25.6倍、9番人気です。
4歳。阪神ジュベナイルフィリーズで12番人気で2着というこの1回ですっかり「怖い」というイメージがついてしまった馬。2歳の時からG2かG1しか走っていませんが、実はこの馬、新馬勝ちのみの1勝馬です。前走は日経新春杯（G2）で10着。中山競馬場は初挑戦です。
タガノパッション
予想オッズ単勝19.2倍、8番人気です。
6歳。前走・愛知杯では8番人気ながら2着に好走しました。当サイトの予想では全く無印でしたが、買えたかどうか振り返った際には、わたしの中で「この馬は小倉が得意なんだろうな」という結論に着地しております。22戦2勝のキャリアの中で、この馬が中山競馬場を走ったのは1回だけ。スピカS（3勝クラス）で13着です。
ヒップホップソウル
予想オッズ単勝8.3倍、4番人気です。
4歳。前走・ターコイズS・8着からの巻き返しを期しての出走。当サイトのパドック予想では▲を付けましたがダメでした。2番人気だったのにね。スタートでつまずいたことが敗因と過去記事には書いていますが。紫苑Sで2着やフラワーカップで2着の実績もありますので中山競馬場は得意だと思われます。こう、もっと強い馬だと思うんだけど！なんで重賞勝ってないかな？！っていう馬ではありますよね。
ファンタジア
予想オッズ単勝58.1倍、14番人気です。
5歳。5歳の人気薄。この馬も3勝クラスの馬ですね。前走・オリオンS（3勝クラス）10着以来、3ヶ月の休養明けです。芝2,000メートル以上の中長距離路線で主に走ってきた馬（途中2走ダート挑戦もしましたが）ですね。芝1,800メートルは初めての距離になります。
フィアスプライド
予想オッズ単勝4.1倍、1番人気です。
6歳。前走はターコイズS（G3）1着、その前は府中牝馬S（G2）・関屋記念（G3）と重賞で続けて4着。データ的には、重賞勝ち直後の馬は危険ということで、買って良いかどうか迷ってしまう馬です。16戦5勝のキャリアのうち、中山競馬場では2勝を挙げていますが、どちらもマイルの競走でした。距離が200メートル伸びたことがどのように出るかですね。
フィールシンパシー
予想オッズ単勝15.9倍、7番人気です。
5歳。これも微妙に人気薄になるかな。2走前、ターコイズS（G3）では8番人気で2着に入って驚かされました。前走は、ターコイズSと同じ舞台のニューイヤーS（L)で4番人気9着でした。中山のマイルは得意なようで、特に逃げまたは前へ行けた時の成績が良いですね。
ラヴェル
予想オッズ単勝10.6倍、6番人気です。
4歳。好き馬・ラヴェたんです。前走の京都記念はやや格上挑戦感もありましたが、並み居る有力馬たち相手に5着と健闘。復調といって良いでしょう。アルテミスS（G3）勝ちでオークスで4着もあることから左回りの方が合ってる説もありますが、京都記念では特に右回りがどうこうという感じはしなかったので、とりあえず大丈夫ではないでしょうか。初めての中山競馬場、こなせるといいなと思います。
ルージュエクレール
予想オッズ単勝36.9倍、13番人気です。
5歳。5歳の人気薄ですね。前走はターコイズS（G3）で11番人気14着という成績。その前、同じく中山競馬場の芝1,600メートルで行われた秋風S（3勝クラス）を勝ってオープン入りしたばかり。母・マーブルケーキ。鹿毛に生まれましたが、白毛一族の子なんですね。
ルージュリナージュ
予想オッズ単勝30.9倍、11番人気です。
5歳。ルージュの2頭目。こちらも人気薄の5歳という条件に当てはまります。エクレールと一緒にターコイズSを走って11着でした。ターコイズSのあとにもう一走、京都新聞杯（G3）では8着でした。戦績を見ると、やや左回りが得意そうな感じが出ています。中山競馬場では3歳1勝クラスのミモザ賞（芝2,000）で3着が最高位ですね。
以上、出走予定前馬チェックしました。
これを踏まえて印。
◎ ラヴェル
○ ヒップホップソウル
▲ コスタボニータ
△ フィアスプライド
△ ククナ
ちょっと今回は、好き馬がいるために目が曇っておりますが、こんな感じでいかがでしょうか。
