欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

ヴィクトリアマイル2023 古馬牝馬の春の女王を決める戦い

こんにちは、欅並子です。

 

今週はいよいよヴィクトリアマイル。

古馬牝馬限定の戦い、華やかでいいですよねー。わたしは元々牝馬が好きなので、とても楽しみです。

トップ写真は東京競馬場のUMAJO SPOT入口付近に飾られた巨大アイドルホースですが、右側の、横を向いてる芦毛の子がの名前がヴィクトリアちゃんです。(鹿毛のはオークスちゃん)

ヴィクトリアちゃんが芦毛なのは、2019年優勝のノームコアのイメージでしょうか。

 

というわけで、早速ヴィクトリアマイルのレース概要と、出走馬について見ていきたいと思います。

 

ヴィクトリアマイルは2006年創設の比較的新しいレースで、今回が第18回になります。

第1回から変わらず東京競馬場の芝1,600メートルという舞台で、5月のこの時期に開催されています。

競走馬生産の観点から、優秀な牝馬は怪我などする前に早期に引退させて生産界へ戻すべきという考えが古くからあり、古馬牝馬が目標とするような大きなレースはありませんでした。流れが変わったのは、1996年にエリザベス女王杯が、それまでの3歳牝馬限定の競走から古馬を含む牝馬のためのG1競争となった頃から、牝馬重賞が拡充され、長く活躍する牝馬が増えるようになりました。

そうして長く現役で活躍した牝馬からも優秀な産駒が誕生するようになったから生産界の考え方にも変化が生じてきました。

日本だけでなくヨーロッパなど世界的に牝馬の競走馬としての価値を重視する傾向が強まったこともその変化を後押ししたと考えられているということです。

また、これはわたしの個人的な感想ですが、この流れには、人間社会における「女性」に対する扱いや、考え方の変化も多少は関係しているようにも思えます。

 

そんなヴィクトリアマイルの過去10年のデータによると、

  • 前走G1組
  • マイルG1で好走している馬
  • 東京の芝コースで行われた重賞で3着以内に入った経験がある馬

こういう馬が3着以内に来る傾向が強いといわれています。

また、過去10年で10番人気以下の馬が7頭も馬券に絡んでいるということで、伏兵の存在も忘れてはならないレースということが言えそうです。

 

ということで、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

ナミュール

6枠11番 予想オッズ単勝7.2倍、3番人気です。

最近のわたしの一番の推し馬、ナミュール。

勝手にナミュ子と呼んで応援しています。

こういう、文句なしの大好き馬がいる場合、わたしの予想はほとんど機能しなくなるのでアレなんですけども、単勝7.2倍とは、美味しいと言わざるを得ません。

前走・東京新聞杯で2着から、3ヶ月の休養を挟んでの出走になります。

 

スマホの写真じゃあんまりよくわかんないですけど、この時点で惚れ惚れするような好馬体でした。それが、また休養を挟んでゴツい感じに進化しているようで、もう楽しみでしかないですね。

前走、同じ舞台で行われた東京新聞杯では大外8枠15番からの発走でしたが、今回は6枠11番。なんかちょうどいい頃合いでホッとしています。

しばらく勝ちきれてないけど、ここはチャンスと思ってます。頑張れナミュ子。

 

ララクリスティーヌ

4枠8番 予想オッズ単勝25.3倍、7番人気です。

え、ララクリスティーヌって7番人気なの?美味しいなあって思ったのですがいかがでしょうか。

前走・京都牝馬ステークスで初めての重賞勝ち。このときはわたしの予想(パドック見られなかったので前日予想でしたが)で本命でした。

前々走は今回と同じ舞台の東京芝1,600メートルのリステッド競走を勝っています。

今回がG1初出走ということで、若干格下感はあるのだと思いますが、3頭の中に入れるなら十分アリだと思うんですよね。

鞍上は、最近すごく乗れてる感じがする菅原明良騎手です。

 

サウンドビバーチェ

2枠3番 予想オッズ単勝33.9倍、9番人気です。

前走・阪神牝馬ステークスを勝ってからの参戦。こちらも9番人気ということでおいしみを感じますね。

阪神牝馬ステークスがあった日は、わたしはニュージーランドトロフィーを現地(東京競馬場)で観戦していたため、ブログのパドック予想は掲載できなかったのですが、場内のモニターでチラッとだけパドックの映像を見て、この馬を本命にしていました。

ただ、サウンドビバーチェが6番人気だったこともあってヒモは固めにしちゃって馬券的には全然ダメだったんですけどね。こういうとき、単勝にしとけばよかったっていつも思う。

そういえば、この馬は秋華賞の時もすごく良いと思って馬券に入れてました。ただ放馬の影響もあって結果は出なかったですけど。この馬強いと思うんですよね。いつも、パドックで人気にかかわらず「こりゃええわ」と目に付いてしまう馬です。

それが今回良い方に出るのか悪い方に出るのかはわかりませんが、それだけいつも「いいなー」と思える馬を、今回現地のパドックで直接見ることができるのは楽しみですね。

 

人気馬のスターズオンアースとソダシについてはサラッと。

スターズオンアースは1枠2番、ソダシは8枠16番と人気2頭が極端に内と外に分かれて走るということで、わたしはこの2頭以外の馬が勝つチャンスは広がったかなと思っています。

ソダシはついに生ソダシを見られるので楽しみな反面、パドック、というか競馬場全体がえらいこっちゃになりそうでちょっと不安もあります。

今回は珍しくスマートシートを予約してあるのですが、お天気によっては座れないかもしれないし、厳しい1日になる予感もあります。

ともあれ古馬牝馬G1の華やかな1日ですから、あまりガツガツせずに楽しく観戦してきたいと思います。