こんにちは、欅並子です。
先日の府中牝馬ステークスは所用があって、競馬場に行くどころかテレビで観戦することすらできませんでした。
午後からの用事だったため、午前中だけ競馬を見たのですが、パドックの様子を見ながら感じたのは、今日は女性のお客さんが多いなあということ。
やはり、メインレースにソダシが出てくることと関係していたかもしれません。
Twitterなどでも、ソダシに関する発言を追っていると、とにかく多くの方が「今日は競馬場に女性が多い」とつぶやいていました。
ちょうどタイムリーに最近UMAJO SPOTの話題から「競馬場に女性客を増やすには」というテーマで書いたりもしましたが、やはり、なんといっても競馬場に女性を呼ぶために最も効果があるのは「アイドルホースが走ること」なんじゃないかという気がしてきました。
アイドルホースを見るために競馬場に女性がやってきた、という話で思い出すのは、オグリキャップのことです。
さすがのわたしもオグリキャップのブームはリアルタイムで見ていません。「伝説」としていろんな逸話をあとから聞いただけです。
ただ、わたしが競馬にハマり始めた1995年に、競馬場がわたしのような若い女性でもまあなんとか入れるぐらいの雰囲気になっていたのは、オグリキャップの功績によるところが大きいと、当時から思っていました。
今では当たり前になった「馬のぬいぐるみ」もオグリキャップが元祖だと聞いた事があります。
こちらは、まだ12歳ぐらい、現役種牡馬だった頃のオグリキャップさん。
オグリキャップは背景にあるストーリーの強さで人気を獲得した馬ですね。
ソダシはなんといっても見た目が強い。
話題性+競走成績=アイドルホース ってところでしょうか。
まあ、ソダシがオグリキャップほどの集客力があるかどうかは難しいところですが。
オグリキャップは、全く競馬を知らなかった女性が競馬に興味を持ってしまうレベルの人気だったとして、ソダシは、もともと競馬にある程度親しみがある女性が、「ソダシが出るんだったら今日は競馬場行こう」ってわざわざ出かけてくれる……ぐらいの集客力ですよね。
それでも、UMAJO SPOTをどれだけ頑張るよりも、ソダシ1頭出てくる方が女性の集客力あることは間違いなさそうです。
競馬場でも観客の男女比の分布には偏りがあって、女性客はパドックとかスタンド前方など、馬が間近で見える場所に多く集まっている印象です。
一方、スタンドの屋内には、馬券発売機とモニターの間を行き来するだけでほとんど外に出ない馬券ガチ勢のお客さんが多く滞留していて、そのお客さんの男女比は圧倒的に男性が多く、なおかつ年齢層高めという印象です。(あくまでわたし個人の観測範囲ですが)
つまり、女性のお客さんほど、馬そのものを見ることを楽しみに競馬場に集まっているということが言えそうです。
ということは、女性のお客さんを呼ぶ策を考えるのであれば、もっと「馬」を前面に出したほうがいいのではないでしょうか。
といっても、生身の競走馬を意図的にアイドル化するのはあまり好ましいことではないような気もします。競走や馬券の公正さにも影響が出てしまうし、順調にレースを使えるかどうか、思惑通りに活躍するかどうかも不確定です。引退時期だって突然やってきます。
そもそも競走馬って言ってみれば完全に個人の財産ですから、勝手に「みんなのアイドル」化していいものか、難しい気がしますよね。
(実際、オグリキャップに関してはその辺りのちょっと嫌な話も出てきますしねえ)
つまり、競走馬ではない、ふれあえる馬をもっと全面に出す!っていうのはどうでしょう。
っていうか、実はやってるんですけどね。
馬とのふれあいイベント、たとえば東京競馬場ではこんな感じ。
- 誘導馬のお出迎え(芝コースゴール付近) 誘導馬が柵の近くまで来てごあいさつしてくれます(現在は休止中)
- 馬の放牧(乗馬センター) 東門から入ってすぐのところですね。確かにいましたよね。
- 馬車馬の放牧(ローズガーデン) 馬車を運行していない時間は休憩中の馬を展示しているようです。
- 馬車の運行(ローズガーデン横けやき並木) 競馬場イベント参加アプリで当選したら馬車に乗れます。時間は、13:30~14:30。
- アトラクションホースショー(乗馬センター) ポニーや大型馬によるダンスなどの演技が見られます。時間は、14:45~15:00。
- 体験乗馬(乗馬センター) 曳き馬体験ですね。競馬場イベント参加アプリで当選したら参加できます。時間は、10:30~12:00。
- 馬とのふれあい そういえば以前は係の人がポニーやミニチュアホースを連れて場内に出てきていたりしてましたよね。アレのことかな。現在は休止中とのことです。
なるほど、こうして見るといっぱいやってるような気もします。
ですが、競馬を楽しむことをメインに考えると、忙しくてそこまで手が回らないという人も多いでしょう。
ホースショーなんて、わたしも是非見てみたいんですが、時間がメインレースの前なのでパドックをしっかり見たい自分には少し厳しいなあと思ってしまいます。
現在休止しているミニチュアホースやポニーとのふれあい、誘導馬のごあいさつは是非復活してほしいですね。
女性、女性と言いましたが、わたしも馬そのものに会うことを楽しみに競馬場に行っている一人です。
こんな感じで、競走馬ではない競馬場で働くお馬さんの名前や特徴がもう少し前面に出て、グッズの販売なんかもあると楽しいかもしれません。