こんにちは、欅並子です。
今週は、京都競馬場で菊花賞が行われます。前日の土曜日は、東京競馬場で富士ステークス(G2)が開催されます。
先週の秋華賞の興奮冷めやらぬといった感じですが、ひとつずつレースの展望をしていきたいと思います。
今日は、先に富士ステークスのお話をします。
富士ステークスは1981年創設。
同年にジャパンカップが創設された際、ジャパンカップに出走する招待馬とその帯同馬、それから代表候補の地方競馬所属馬が出走できる国際招待競走として創設された競走がこのレースの前身とされています。
当時の開催時期は11月上旬で、4歳(現3歳)以上の馬による芝1,800mのオープン競走でした。「富士ステークス」というレース名が付けられたのは1984年からです。
1997年には、JRAが招待馬の参加にかかる費用を負担する「国際招待競走」ではなく普通の「国際競走」に。さらに、距離を芝1,400mに短縮して、当時12月に開催されていたスプリンターズステークスの前哨戦に位置づけられました。1998年には重賞(G3)に格上げ。
2000年にスプリンターズステークスが現在と同じ9月の中山開催に変更されると、富士ステークスも10月の開催に変更され、今度はマイルチャンピオンシップの前哨戦として芝1,600メートルの競走に生まれ変わりました。
2014年からはこのレースの1着馬にマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられるようになりました。そして、2020年にG2に格上げされ、現在に至ります。
いろんな事情に翻弄され、形を変えながら続いてきた富士ステークス。
秋のG1シリーズのかげで、土曜日にひっそりと行われるイメージでもあり、わたしの中でも重賞だっけ?なんて失礼なことを思ってしまうことがあったんですが、実は格の高いG2競走なのでした。
昨年の優勝馬・セリフォスはそのまま連勝でマイルチャンピオンシップを勝ちました。
では、過去10年のデータから好走馬の条件を見ていきましょう。
- 5歳以下
- 前走G1組(東京のマイルG1だとなお良し)
- 差し馬
と、こんな感じですね。
6歳以上の馬は、過去10年で出走したのべ45頭の中に勝ち馬なし。2着が1回あるだけです。
ちなみに、今年の出走予定馬(登録馬)の中で6歳以上は1頭だけですね。
…えっ、ユニコーンライオン?
えーと、それから、前走が安田記念・ヴィクトリアマイル・NHKマイルカップだった馬はのべ19頭で、1着3回、2着4回、3着3回と、半分が3着以内に絡んでいます。
では、今年の出走メンバーから注目馬を確認していきましょう。
ユニコーンライオン参戦はちょっと意外でしたが、ほかにも、案外芝2,000メートル以上で実績を出してきた馬たちがチラホラいますね。
※富士ステークス(G2) オッズ | 2023年10月21日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容をもとに記事を書いています。
ナミュール
予想オッズ単勝3.7倍、1番人気です。
わたしの好き馬・ナミュールです。
圧倒的に好きな馬がいる場合、根拠ある予想がしづらくなるのですが、とりあえず、データで見ても、ナミュールは4歳で、前走・安田記念、差し馬なのでばっちり当てはまっているのでその点では一安心です。
結構人気のある馬でもあり、予想オッズの段階ですが1番人気に推されています。
ヴィクトリアマイルのスタートでひどい不利を受けたことが、ナミュールの気持ちにどんな影響を与えたかなあというのが、ファンとしては心配ですね。
安田記念でも不利を受けて(とはいえ、あのときは位置が後ろ過ぎてどのみち厳しかったとは思うが)競馬が嫌いになってなきゃいいなあ、と。
今年2月の東京新聞杯の差し脚を思うと、東京マイルは合っていると思います。
(だからこそヴィクトリアマイルも期待したんですが、ホント悔しいったら)
あとは、鞍上がモレイラ騎手に変わることに期待をかけて応援します。
シャンパンカラー
予想オッズ単勝10.3倍、6番人気です。
NHKマイルでは、してやられた!って感じでした。
2歳の時、あのヒップホップソウルを押さえて勝ったのを見て以来名前は覚えていましたからね。それでも、3歳になってから京成杯・NZTと、いまひとつ弾けきれず迎えたNHKマイルで、この馬のことを思い出すことができませんでした。
富士ステークス自体はここ2年連続で3歳馬が勝っているレースです。
初めて古馬と対決した安田記念はさすがに分が悪かったですが、夏を超えて成長していれば、チャンスはあると思います。
ちなみに、安田記念の時にナミュールに不利を与えた加害馬はこの馬だったりします。
レッドモンレーヴ
予想オッズ単勝7.0倍、2番人気です。
いろいろ悩みましたが、3頭目もやっぱりマイル路線で結果を出してきている馬にします。
前走・安田記念組の中で、安田記念を最先着しているのはこの馬です。(6着)
3歳時にはクラシック参戦を目指すも、トライアルで権利を得ることができず。
明けて4歳でオープン入りし、最初に挑戦した重賞ダービー卿チャレンジトロフィーでは出遅れで結果が出せず、次に挑戦した京王杯スプリングカップで念願の重賞勝ちを果たしました。
安田記念のあのメンバーの中ではさすがに格下感があったものか10番人気でしたが、6着という結果は健闘といっていいと思います。
母はラストグルーヴ、つまりこの馬、エアグルーヴのお孫さんなんですね。
G2を1勝しているのだからもう十分立派ですが、ここで勢いを付けてG1を獲りたいところでしょう。
以上、富士ステークスの注目馬3頭挙げました。
わたしは現地で観戦する予定です。もちろん、ナミュールを応援します。
お天気良さそうだし、楽しみです。