こんにちは、欅並子です。
今日は今週日曜日に東京競馬場で行われる安田記念(G1)のお話をしたいと思います。
安田記念の「安田」というのは、明治・大正・昭和にわたって競馬に携わり、競馬法制定や日本ダービーの創設などに尽力、日本中央競馬会の初代理事長も務めた安田伊左衛門に由来します。東京競馬場のパドックの大型ビジョン付近には、この方の銅像もありますね。
今年は競馬法制定から100周年の記念の年で、JRAでは様々なアニバーサリーのイベントを展開していて、その一環として、今年の安田記念は「競馬法100周年記念 第73回農林水産省賞典 安田記念」という特別なタイトルで開催されることになっています。
また、競馬法100周年ということで言えば、先日当ブログでもご紹介したとおり、G1の開催場を除いて、入場券ネット予約を利用すると入場料が100円になるキャンペーンを今年いっぱい開催していますが、安田記念当日は、ネット予約以外の当日入場券も100円になります。
それから、今気がついたのでもう手遅れですが、安田記念当日の東京競馬場および阪神競馬場では、指定席ネット予約で「指定席料金を全席種100円で発売」という破格のキャンペーンをやっています。全席種、つまりS指定席も100円です。
(念のため確認しましたが、6月2日(金)時点で残っているのはスマートシートのごく一部の席だけですね。)
では、レースとしての「安田記念」に話を戻します。
安田記念は1951年に「安田賞」という名称で創設されました。1958年に安田伊左衛門が亡くなり、その年からレース名は「安田記念」となりました。
創設当初から芝1,600メートルで行われる3歳以上の競走でした。グレード制が導入された1984年に開催時期がオークスの前の週に移され、4歳以上(古馬)の競走になりましたが、1996年からはダービーの翌週に時期を移し、再び3歳以上の競走になり、現在に至ります。
3歳以上が出走できるレースなので、NHKマイルカップなどで戦ってきた3歳のマイラーたちの参戦もちらほらありますが、まだ3歳馬が優勝したことはありません。
今年、3歳馬はシャンパンカラーとドルチェモアが出走しますね。(ドルチェモアが4枠8番、シャンパンカラーが5枠9番でお隣同士の枠になりました。)
とくにシャンパンカラーはNHKマイルカップを勝っての参戦なのでそれなりに人気を集めそうですが、わたしは3歳馬は最初から外して買うつもりでいます。
過去10年のデータによると、
- 外枠が有利
- 牝馬が活躍
- 前走G1だった馬がやや有利
このような傾向が出てきました。
牝馬が活躍、と言いつつ、過去10年で牝馬の優勝は2回だけなのですが、出走頭数が少ない割には、ということのようです。
今年は、18頭中4頭が牝馬ですね。過去の牝馬の出走頭数を調べてみると、だいたい1~3頭ぐらいの中におさまるので、今年の4頭というのは多い方かもしれません。
では、そのあたりも踏まえつつ、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。
※安田記念(G1) オッズ | 2023年6月4日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容を参考に記事を書いています。
ソウルラッシュ
5枠10番。予想オッズ単勝19.1倍、7番人気です。
東京は今日から明日にかけて雨。日曜日は朝から晴れですが、予想される雨量を考えると、安田記念当日、良馬場での開催は難しそうです。
そこで注目が集まっているのが、芝の稍重馬場・重馬場では3戦3勝というソウルラッシュです。ここ最近は、良馬場でしか走っていませんが近3走ではG1も含めて掲示板を外しておらず、実力は高いと思います。
府中のマイルといえば、昨年10月の富士ステークスで2着もあり、舞台は合っていると思います。ただ、昨年の安田記念では13着と大敗している点が心配と言えば心配ですね。
ナミュール
予想オッズ単勝21.9倍、8番人気です。
今年出走する牝馬は、1枠2番・メイケイエール、3枠5番・ソダシ、6枠12番・ナミュール、8枠18番・ソングラインの4頭です。メイケイエール以外はヴィクトリアマイル組ですね。
わたしは以前からナミュールを応援していています。
ヴィクトリアマイルでスタート直後にソダシの斜行によって受けた不利のことはずっと忘れていないですし、ここであのときの悔しさを晴らせたらどんなに良いかと思っています。
ただ、同じ舞台とはいえ、牡馬を交えたメンバーで、しかもちょっと渋った馬場になりそうな状況で、これはなかなか厳しいなとは思います。
ソダシが同じ事をやるとは思いませんが、ソダシより外の枠でよかったね、というのはちょっと思いました。
ガイアフォース
4枠7番。予想オッズ単勝23.5倍、9番人気です。
またもやわたしの好きな馬、ガイアちんです。
前走、マイラーズカップがマイル初挑戦でした。
わたしの中で彼はどうしても長距離馬のイメージだったので「ちょっと違うんじゃないかな」という思いが拭いきれず、印を付けることができませんでした。
終わってみれば2着。さすがにシュネルマイスターには届きませんでしたが、かなり良い脚をつかって伸びてきて、見直しました。
とはいえ、シュネルマイスターもそうですけど、昨年のマイルCS優勝馬・セリフォスとか、このメンバーに入ると、ガイアフォースよりもっと他にも印を付けるべき馬はいるようにも思えてしまいます。
これ、好きな馬で買うと8番人気ナミュールと9番人気ガイアフォースのワイドとかになっちゃってかなり無謀なんですけど(笑)
どうすればいいのか。まあ、好きに買えばいいんですけどね。
ただ、それは曲がりなりにも世の中に向かってお伝えする「予想」とは違う気がする。