欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

秋華賞2023 牝馬三冠の最終戦。三冠牝馬誕生の瞬間を見るのか、それとも?

こんにちは、欅並子です。

 

今週はいよいよ秋華賞です。この春から、いや、去年の今頃からずっと見ていたこの世代の頂点が決まるかと思うとドキドキしますね。

ましてや、三冠牝馬達成がかかっている状況ですからなおさらです。

 

京都競馬場にある「三冠ロード」では、既に今年の三冠牝馬の銅像を建てる予定地が用意されており、その時を待ち構えています。

 

 

秋華賞は1996年に創設された、3歳牝馬の限定のG1競走です。

当時、牝馬三冠の最終戦として行われていたエリザベス女王杯が古馬に開放されたタイミングで創設されました。

わたしが競馬を見始めた翌年のことなのでわたしなんかはつい「新しいレース」と思ってしまうのですが、今回でもう第28回を迎えます。

コースは創設時から変わらず京都競馬場の芝2,000メートルで行われています。

京都競馬場改修のため、2021年・2022年の2回は阪神競馬場で開催されましたが、今年からはまた京都競馬場に戻ってきます。

三冠目がエリザベス女王杯だった時代は、芝2,400メートルで行われていたので、秋華賞になったことで、距離が短縮された形ですね。

そのせいかどうかはわかりませんが、エリザベス女王杯時代の三冠牝馬はメジロラモーヌただ1頭だったのに対して、秋華賞になってからは27年の間に5頭もの三冠牝馬が誕生しています。

JRAの競走にはたくさん花の名前がついた競走がありますが、「秋華」というのは具体的な何かの花を表しているわけではありません。

JRA公式サイトには、このように説明されています。

競走名の「秋華」は、中国の詩人である杜甫や張衡が文字通り「あきのはな」として詩のなかで用いた言葉である。「秋」は大きな実りを表し、「華」には名誉・盛り・容姿が美しいという意味が込められている。

 

秋華賞の過去10年のデータから好走馬の条件を見ていくと、

  • 順当に人気馬が好走
  • JRAで3~4勝以上
  • 前走オークスまたは紫苑ステークス

こんな感じの傾向が見えてきます。

優勝馬は、過去10年ではすべて4番人気以内の馬なので、固め決着のレースだとは言えると思います。ただし、3着以内で見てみると、内1頭は8番人気以下の馬が入っているケースが散見されます。

今年も、本命はかなり固くなるのは必至ですので、高配当を狙うのであれば、そういう馬を見つけなければいけません。

臨戦過程では、オークスから直行または前走が紫苑ステークスの馬の結果が良いようです。(ローズステークスから参戦している馬はここ5年連対もありません)

昨年まで、オークスで4着以内だった馬が6連勝中です。10年前まで遡っても、オークス4着以内だった馬が8勝。あとの2勝は、オークスに出走していなかった馬が挙げたもので、オークスで5着以下だった馬には厳しい結果となっています。

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

といっても、さすがにわたしもリバティアイランドは勝つだろうと思っています。なので今回注目馬として選ぶ3頭は、リバティアイランドの相手候補として挙げていきます。

 

秋華賞(G1) オッズ | 2023年10月15日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に記事を書いています。

 

モリアーナ

4枠8番 予想オッズ単勝19.6倍、4番人気です。

紫苑ステークス・ローズステークスという東西のステップレースの優勝馬がやはり人気を集めていますが、ローズステークス勝ちのマスクトディーヴァの方が予想オッズの段階ではモリアーナよりすこしリードしているようです。

しかし、データ的にはローズステークス組より紫苑ステークス組のほうが秋華賞での結果が良いということを重く見て、わたしはモリアーナに注目したいと思います。

紫苑ステークスとローズステークスで結果に差が出るのは、やはり距離の問題もあると思うのですよね。同じ距離の芝2,000メートルのG2を勝ったことがあるかどうかという差は大きいのかもしれません。

実際、わたしは紫苑ステークスではモリアーナを買えませんでしたが、これは、それまでの戦績を見て「モリアーナってやっぱりマイラーなのでは」って思ったからなのですよね。

でも、結果的には距離は問題になりませんでした。つまり「秋華賞でも力を出せる」と考えていいと思います。

 

ピピオラ

8枠16番 予想オッズ単勝71.7倍、12番人気です。

わたしはわりと、予想するときコース適性を重視するほうです。

京都競馬場は改修工事を終えて今年4月下旬から久しぶりに競馬を開催していますが、実質やっていたのは1ヶ月ほど。この世代の馬で、京都競馬場を走ったことがある馬ってまだまだ少ないんですよね。

そんな中、出走馬で京都コースを走ったことがある子、いるかなー?って調べたら、いました。

目を皿にして馬柱を眺めてみましたが、多分京都で走ったことあるのはこの子だけです。それが、ピピオラちゃんでした。

名前、初めて聞いたわー。抽選で出走にこぎ着けたラッキーガールですね。

5月28日に京都競馬場で芝1,600メートルの未勝利戦を勝ちました。そこからの3連勝で秋華賞出走にこぎ着けました。前走は小倉競馬場で行われた芝2,000メートル・2勝クラスの西海賞です。牝馬限定戦ですが、古馬に混じっての勝利はなかなか価値があると思います。まあ、タイムを比べるとちょっと物足りない感じもしますが…。

 

ラヴェル

7枠13番 予想オッズ単勝46.0倍、11番人気です。

去年のアルテミスステークス、リバティアイランドの一瞬の隙を突いて勝ったあの日から、わたしはラヴェルのことが好きです。

あれ以来リバティアイランドとずっと同じレースを使い続けて、やられっぱなし。リバティアイランドが出てないレースならなんとかなるかなと思った前走・ローズステークスでもガッツリ負けて、ここまで人気を落としてしまいましたが、人気を落としたからこそここが勝負です。

データ的に言うと、オークス4着がありますからね。箸にも棒にもってことはないと思いますよ。

まあ、ローズステークスで2番人気になったときにもみんな同じ事言って裏切られているので今回は印を付ける人も少ないでしょうね。

でも、わたしはラヴェ子を最後まで応援しますよ(あーあ)

 

以上、相手探しの注目馬を挙げてみました。

ブログを始めた去年の今頃からずっと見てきたこの世代の馬たちの最後の戦いです。よくよく見届けたいと思います。