欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

エリザベス女王杯2023 秋の女王を決める戦い

こんにちは、欅並子です。

 

今週の日曜日には、京都競馬場でエリザベス女王杯が開催されますね。

秋のG1シリーズも後半戦に入ってきました。出走頭数は15頭とやや少なめですが、昨年の優勝馬・ジェラルディーナをはじめ、重賞タイトル持ちが多数集まって、激しい戦いになりそうです。

 

エリザベス女王杯は、1970年から1975年まで京都競馬場の芝2,400mで行われていた4歳(現3歳)牝馬限定の重賞「ビクトリアカップ」が前身で、このレースが4歳牝馬三冠競走の最終戦となっていました。1975年にイギリスの女王・エリザベス2世が来日したことを記念して、1976年から「エリザベス女王杯」と名前を変えて行われる事になりました。

レースの条件や、牝馬三冠の最終戦という位置づけはビクトリアカップを踏襲する形ですが、レースとしては「1976年に創設」という形になっていて、その年から新たに第1回からカウントをスタートしています。

1976年の創設以来、1995年まで牝馬三冠の最終戦として行われましたが、1996年には牝馬三冠の最終戦として新たに秋華賞が創設され、エリザベス女王杯は「4歳以上牝馬」の競走に変更され、距離もこのときに現在と同じ芝2,200メートルに短縮されました。

2020年~2022年の3回は阪神競馬場で開催されましたが、今年から京都競馬場での開催に戻ります。

阪神競馬場で開催された近3回の結果も含めた、過去10年のデータから好走馬の条件を確認していきましょう。

  • 前走はG1かG2
  • 前走7着以内
  • 4歳以下

こんな感じです。あとは、京都開催でのエリザベス女王杯では、外枠はやや劣勢というデータもありますね。

ここ最近は、伏兵の台頭が目立つ、微妙に荒れるレースとなってきています。昨年優勝のジェラルディーナも、単勝4番人気での勝利でした。

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

ブレイディヴェーグ

1枠1番 予想オッズ単勝2.7倍、1番人気です。

ローズステークスで、わたしはこの馬を思いきり軽視して痛い目をみました。

ローズステークス参戦時点で4走目、1勝クラスを勝ったばかりの馬だったのでわたしは「正直よーわからん」と思ったわけですが、終わってみれば、レコードでローズステークスを勝ったマスクトディーヴァから0.2秒差の2着でした。

ローズステークス2着なので秋華賞の優先出走権を得ましたが、絶対的女王・リバティアイランドとの対決を避けて(?)エリザベス女王杯へ直行という形になりました。

牝馬三冠全てのレースでハーパーとコンビを組んでいたルメール騎手ですが、今回ハーパーも出走するにもかかわらず、ブレイディヴェーグに騎乗します。

「勝つ自信がある」とのこと。今回こそ、軽視してはならない馬です。

 

ディヴィーナ

4枠6番 予想オッズ単勝10.3倍、4番人気です。

データを頭に置きつつ馬柱を見ていると、「前走がG2以上で、着順は7着以内」なんて馬は山ほどいて、なんの参考にもならへんやんけと思ってしまうぐらい、今回のメンバーは素晴らしい馬ばかりです。

そのようなメンバーだから仕方ないのかもしれませんが、府中牝馬ステークスを勝ってここに臨んでいるディヴィーナが4番人気なのはちょっとびっくりです。

理由としては、やはり距離の問題が大きいでしょうか。

3歳でのデビューからしばらく芝2,000メートルのレースで使われてきた馬ですが、4歳以降はほぼずっとマイルを走っていました。前走、府中牝馬ステークスの芝1,800メートルですら、距離延長が若干不安だったぐらいですものね。

さらにそこから400メートルも伸びるのは確かにちょっと気になります。

あとは、年明けから休養ナシで使い続けているのもそろそろお疲れかなという気もします。夏のサマーマイルシリーズで頑張ってたのも見てましたから応援したい気持ちはありますが。

まあ、そんな気持ちが結集しての4番人気と考えると、むしろ人気になってる方かなという気がしてきました。

 

ビッグリボン

8枠15番 予想オッズ単勝26.7倍、11番人気です。

でっかい馬好きとしては、500キロ超え牝馬のビッグリボンも気になっています。

マーメイドステークスがあった6月の日曜日、全然馬券が当たんなくてしょんぼりしていた中で、1つだけ当たったのがビッグリボンの単勝でした。その時の恩もあります。

正直、このメンバーでは厳しいかも知れないですが。しかも、大外枠引いちゃったし…。

前走はG2の京都大賞典ですが、結果8着なのでデータ的にも厳しいかなとは思います。また、ビッグリボンの戦績11戦5勝のうち、勝ったのは全て芝2,000メートルのレースです。

京都大賞典は、おそらくエリザベス女王杯出走を見据えて初めての2,400メートル挑戦だったと思いますが、結果があまり良くなかったので、やはり距離がポイントかもしれません。

 

ライラック

6枠11番 予想オッズ単勝12.2倍、5番人気です。

昨年のエリザベス女王杯では12番人気ながら2着に飛び込んであっと言わせました。

いつも来るかと思えばそうでもなくて、いつ来るかわからない怖い馬です。点数を押さえて最低限しか買わないようにしているわたしには、なかなか買いづらい馬ではあります。

距離が長めのレースでもしっかり走ってきた馬なので、最適な舞台と言えるのではないかと思います。

とにかく、なんだか怖いから名前を言っておきたい、という部分も大きくて注目馬に入れました。

 

普段はだいたい3頭しか名前を挙げない注目馬ですが、今日は4頭挙げてしまいました。なかなか絞るのが難しいレースですが、それでもパドック予想の印は3頭に絞ります。