こんにちは、欅並子です。
今週予定されている3つの重賞について展望しています。
今日は3つめ、阪神競馬場で行われるセントウルステークスについて見て行きたいと思います。
セントウルステークスは、1987年に創設されたレースです。創設当初の施行距離は芝1,400メートルでしたが、2000年からは今と同じ芝1,200メートルに短縮され、スプリンターズステークスの重要な前哨戦として位置づけられました。このレースの1着馬には、スプリンターズステークスの優先出走権が与えられます。
スプリンターズステークスが暮れの開催から秋の初めに移されたのが2000年のこと。その年から、セントウルステークスとスプリンターズステークスとの関係が強化されたということですね。
(それまでのセントウルステークスは、どちらかというとマイルチャンピオンシップの前哨戦的な意味合いが強いレースでした)
毎日まだまだ暑いので夏競馬気分がなかなか抜けないですが、スプリンターズステークスって10月1日(日)に行われるんですよね。もう1ヶ月切っちゃってますね。早い早い。
サマースプリントシリーズの最終戦となったのは2006年から。でも、今年はこのレースにはサマーシリーズのポイントランキング上位につけている馬の参戦はありません。
(よって、サマースプリントチャンピオンは現在1位のジャスパークローネで確定することになりそうです)
セントウルとは、ギリシャ神話に登場するケンタウロスのこと。上半身人間で下半身が馬、弓矢を携えた姿でおなじみのなんかの神様ですね。セントウルは、阪神競馬場のシンボルです。
阪神競馬場オリジナルの「下半身が馬のターフィー(ていうかおまえ馬やろ)」のシュールなイラストをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。
セントウルステークスの過去10年のデータの傾向を確認してみましょう。
- 単勝1番人気馬
- コース実績を持つ馬
- 5歳以下の馬
こういった馬の好走が目立つというデータがあります。
中でも「単勝1番人気」というのはかなり強めのデータですね。
なんと、過去10年の連対率は100%!7勝・2着3回ですから、ここは、逆らわないほうがいいと思います。
コース実績については、京都競馬場改修の影響で近3回は中京競馬場で行われているため2013年から2019年の7回のデータからですが、7回中、阪神芝1,200メートルのレースで優勝した経験のある馬が5勝しています。
また、過去10年、6歳以上の馬の勝利はありません。(5歳4回、4歳5回、3歳1回)
では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。
※産経賞セントウルS(G2) オッズ | 2023年9月10日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容を参考に記事を書いています。
ビックシーザー
予想オッズ単勝2.6倍、1番人気です。
3歳馬ですね。4連勝で臨んだ前走・葵ステークスでは、1番人気に推されながらロケットスタートのモズメイメイちゃんに敗れてしまいました。でも3着。
3歳馬は過去10年で1勝だけなので、その点は少し心配ではありますが、阪神芝1,200メートルという舞台はマーガレットステークス(L)で優勝経験がありますし、なんといっても1番人気ですから、この馬を買わないわけにはいかないでしょう。
ジャングロ
予想オッズ単勝8.7倍、3番人気です。
案外、「阪神の芝1,200を勝ったことがある馬」っていう条件は難しいものですね。
ジャングロはその条件をクリアしています。勝ったレースは、ビッグシーザーの1年前のマーガレットステークス(L)ですね。4歳馬ですし、条件的には最もよく当てはまる方の馬だと思います。
データには挙げませんでしたが、このレースでは、サマースプリントシリーズ転戦してきた馬の好走も目立っているとのこと。アイビスサマーダッシュからの参戦であるこの馬は、今回良い条件が揃っていると言えそうです。
2022年のニュージーランドトロフィーを勝ってNHKマイルCに出走するも7着に敗れ、その後1年2ヶ月の長い休養に入りました。
ニュースを検索してみると、ちょうど昨年の今頃セントウルステークスの出走を目指して調整中、捻挫のため回避を発表。当初は「大したことはない」「年内復帰を目指す」とされていましたが、結果的にはかなり長い休養となってしまいました。
復帰戦だったアイビスサマーダッシュは6着でしたが、1戦叩いた変化を見てみたいですね。
スマートクラージュ
予想オッズ単勝11.0倍、5番人気です。
6歳馬なので名前を挙げるか迷ったんですけど、この馬はやっぱり無視しちゃいけない気がしたので挙げておきます。
阪神芝1,200メートルは4歳の時に2勝クラス(道頓堀ステークス)で勝った事がありますね。また、重賞・京阪杯(G3)でも同じ舞台で3着と好走しており、このコースは得意と言えそうです。
道頓堀ステークスを勝って以来、芝1,200メートルのレースにしか出ていません。スペシャリストですね。
ここまでの流れを考えると、G2の舞台で突き抜けられるのかは正直わかりませんが、馬券圏内で名前を見る可能性は高そうに思います。
以上、3頭の注目馬を挙げました。
重賞3つあって忙しい週末になりそう。楽しみですね。