欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

まもなく有馬記念2022 年に一度の「お祭り」を楽しもう

こんにちは、欅並子です。

 

今週は有馬記念ウイークです。

JRA公式のサイトもなんだかちょっといつものG1とは雰囲気が違っているし、不思議なテンションですね。

今日は、有馬記念にまつわる「お祭り」っぽいこと、いくつかご紹介してみます。

 

有馬記念ファン投票の結果と出走馬

有馬記念のファン投票の結果は12月8日に発表されています。結果は、みなさんもご存知の通り。

 

jra.jp

 

有馬記念に出走登録をした馬をファン投票の人気順に並べ、上から10頭の出走馬がまず決まります。

今回は、ファン投票1位のタイトルホルダーから35位のジャスティンパレスまでの10頭がまず優先出走となりました。

そして、残り6頭。これは獲得賞金順で決めますが、今年は、有馬記念に登録した馬は全部でちょうど16頭だったので、現在登録のある16頭で確定する見込みです。

(もし外国馬がいればまず外国馬が優先されますが、いないので割愛)

 

牡馬・牝馬の三冠レースの勝ち馬はファン投票は上位に推されていますが、1頭も参戦していないのは少し寂しいですね。ただ、天皇賞(秋)を制したイクイノックスや、菊花賞2着のボルドグフーシュ、3着のジャスティンパレスなど強い3歳馬の存在感は凄いなと思います。

もしも、イクイノックスをはじめとする3歳馬が有馬記念を勝ってしまったりしたら、2022年JRA賞・最優秀3歳牡馬がクラシックホース以外から出るってことになるのかな。

まあ、過去にもそういうことはあるんですよね。

2018年、ブラストワンピースはダービー5着・菊4着からの有馬記念優勝で最優秀3歳牡馬になりました。

イクイノックスなんかは既に最も選出に近い位置にいるかもしれず、ここで有馬を勝てば文句なし確定っていうところでしょうか。

 

投票と言えば、公式がちゃんと人気投票をやったのにその上にまた「推し馬」を投票しようという企画があります。

何回投票するのか、とも思いますが、まあ、お祭りですものね。こちらは、出走馬の中から「推し」を決める投票ですからまたちょっと違うといえば違います。

 

dir.netkeiba.com

 

投票は、netkeibaのアプリからのみ行えます。

投票期間は、2022年12月19日(月)~12月26日(日)12:00まで。

参加者の中から抽選で100名にオリジナルカレンダーがプレゼントされるキャンペーンです。

応援したい馬を選んで、応援コメントを記入して送信すると投票完了。

サイト上では、馬券を模した画像で馬名とコメント、投稿者のペンネームが公開されています。先ほど見たところ既に8,000名近くの投稿が集まっていました。

(この投票では、票数を集計してランクを発表したりはしないようです。)

 

有馬記念公開枠順抽選会

有馬記念の枠順の抽選会の模様は、BSフジで生放送されるそうです。

日時:2022年12月22日(木)17:00~18:30

えー、抽選に1時間半もかかるの?ってちょっと思いましたが、そこはお祭りですから(笑)いろいろショーアップして楽しくやるのでしょう。

ジョッキーや調教師といった出走馬の関係者はもちろん、JRAのテレビCMに出演する俳優さんや競馬マスコミ界で著名な人たちが揃って登場するにぎやかな会です。

わたしにとっては、そろそろ夕飯を作らなきゃいけない忙しい時間帯ですが、覚えていたらテレビはつけておこうかなと思います。

 

www.bsfuji.tv

 

BS放送が見られない方には、Webでのライブ配信もありますよ。

 

有馬記念の枠順の抽選といえば、今は普通に抽選箱からクジを引く方式で行われていますが、過去に1度だけ、ドラフト方式で行われたことがあるそうです。

ドラフト方式、つまり、出走馬の関係者が自分のほしい枠順を指名できるというもの。

指名する順番をくじ引きで決め、順番で好きな枠を先に取っていくということです。

この方式で行われたのは、2014年の有馬記念です。

この年優勝したのは、ジェンティルドンナ。

ドラフト方式で行われた抽選会で、見事指名順1位をを獲得し希望の2枠4番をゲット。そのまま見事優勝まで果たしたのでした。

中山競馬場の芝2,500メートルもやはり内枠が優勢のコースです。といっても極端な内枠よりは2枠ぐらいがほどよいのかもしれません。

さらに、ゲート入りは奇数番から先に行われますので、馬の気性によってはゲート内での待ち時間が短い偶数番を引くということがとても大事になってきます。

そういう意味で、2枠4番というのは絶好の枠といえるでしょう。

2着は3枠6番のトゥザワールド。トゥザワールドは、指名順2位で内枠の偶数枠である3枠6番を取りました。

いやー、ドラフト怖いなあ。

ちなみに、指名順3位になったのはヴィルシーナ。1枠2番をゲットしましたが、このレースでは奮わず14着に終わりました。

3着に来たのは、13番目に枠順を指名し7枠14番から発走したゴールドシップ。3着までなら外枠もまあ、って感じですかね。

でも、もしもゴールドシップが2枠4番を引いていたら?

やっぱりみんなそんな風に考えちゃいますよね。

この方式で枠順を決定したのはこの2014年の1回だけで、その後全く定着しませんでした。まあ、誰もが欲しい枠順は大体決まっているし、結局これって二度手間だよねってことになったんでしょう。トラックバイアスに注目が集まってしまうのもあまり具合が良くないという事情もあるかもしれません。

とりあえずこのエピソードからわかるのは、「内枠で、できれば偶数枠がやっぱり有利だってみんな思ってるし、結果もその通りになりがち」という事実ですね。

やはり有馬記念、枠順はとっても大事です。

明後日の枠順抽選、楽しみですね。