こんにちは、欅並子です。
皐月賞が終わりました。わたしが本命に指名したベラジオオペラはなんと10着。
2番手に推したファントムシーフは健闘しましたが、3着に終わりました。
そして、事前の予想の段階で買わないことにしてしまった馬・ソールオリエンスが圧倒的な強さで優勝したのでした。
わたしの予想がはずれる時というのは、結局、パドックを見る前から「消し」と決めていた馬が勝ってしまった時です。
わたしは、今回はソールオリエンスを、見る前から消してしまっていたんですね。
消した最大の理由は、1枠1番を引いてしまったこと。
あとは、少頭数のレースの経験しかないこと。
まだ競走馬として走るのがたったの3回目で、これまで多頭数で揉まれた経験もなしに中山18頭立ての最内枠スタートを乗り切るのは厳しいのではないかと思ったんですよね。
実は、前走・京成杯でもソールオリエンスは人気を集めていましたが、パドック前の時点でわたしは「まだで新馬1勝しかしてないんでしょ」と、斜に構えて見ていました。
ただ、その時はパドックを見てちゃんと「いやいや、これは強いでしょ」と思い直してソールオリエンスにも印を付けることができたんですよね。
今回それができなかったのは、皐月賞の大舞台だったせいでしょう。強い馬が勢揃いしたパドックでは、ほかにもたくさん買いたい馬が目に付いていました。その中で、事前に自分の中で「消」マークをつけている馬を買う余地はありませんでした。
1枠1番を理由にソールオリエンスを割り引いてしまいましたが、1枠1番の皐月賞馬も過去にいないわけではありません。
例えば、最近だとコントレイル(2020年)が1枠1番で皐月賞を勝っています。言うまでもありませんが、コントレイルはのちに三冠馬となります。
それからはずいぶん遡るのですが、もう1頭いました。
ナリタブライアン(1994年)です。なんとなんと、この馬も三冠馬ではないですか。
とりあえずナリタブライアンが出てくるまでざっと30年振り返ってみましたが、1枠1番で皐月賞を勝ったのはこの2頭だけです。
ソールオリエンスは彼らに次ぐ存在となってしまったわけです。
実は、我が家では、有馬記念のファン投票の参加賞でもらったカレンダーをキッチンの一番よく見える場所に飾っているんですが、4月のページはこのナリタブライアンの皐月賞の写真なんですよ。
先週、皐月賞の枠順が発表された日に、キッチンにやってきた家族が「1枠1番で皐月賞か…」などと、カレンダーを見ながらつぶやいていて、「ああ、ナリタブライアンってそうだったんだ!」とは思っていたものの、「やっぱり三冠馬になるような馬は違うね」と思うぐらいで、まさか今年また1枠1番の皐月賞馬が誕生するとは思ってもみませんでした。
思えば、カレンダーの話をしたあの日が、ソールオリエンスを切らないでいられる最後のチャンスだったかもしれませんね。
ちなみにこの30年で1枠1番の皐月賞馬はほかにはいませんが、2015年ドゥラメンテは2枠2番、2014年イスラボニータは1枠2番というのが極端な内枠での優勝馬の例として挙げられると思います。(ドゥラメンテが勝った年の3着が、ソールオリエンスの父・キタサンブラックでした)
ドゥラメンテはその後ダービーも勝って二冠馬になりました。イスラボニータはダービー2着。
やっぱり内枠から発走して皐月賞を勝つということはかなりの実力が必要だということになりそうです。
このことからわかるとおり、ソールオリエンスはダービーではもう絶対無視してはいけないのです。
まあ、あの走り見せられて、無視する人なんていないと思うけどな!
わたしは時々あまのじゃく病を発動して一番人気をぶった切っちゃうことあるから釘刺しとく。