欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

もうすぐ秋華賞2022 これまでの牝馬三冠の歴史を振り返りつつ今年のことを考える

こんにちは、欅並子です。

 

怒濤の3日間開催が終わり、ちょっと気が抜けていたところでしたが、今週は秋華賞。うかうかしていられません。

今年の秋華賞も昨年に引き続き阪神競馬場での開催になります。

 

秋華賞は1996年に、牝馬三冠の最終戦として創設されたレースです。

それまでは、桜花賞・オークスと来てエリザベス女王杯が三冠目でした。エリザベス女王杯が当時2400mで行われていたのに対して、秋華賞は2000mと少し短くなりました。

わたしが競馬を見始めたのは1995年。秋華賞が始まったのがその翌年からですから、わたしはちょうどその移り変わりの時期を目の前で見ていたわけです。

記憶が少々曖昧ですが、わたしは第1回秋華賞を競馬場で見たと思います。当時の最愛の馬、ヒシナタリーが出走していたからです。

 

わたしが競馬を始めた当時、牝馬三冠を達成したのはメジロラモーヌただ1頭でした。牡馬の三冠馬が当時で5頭存在していたのに対して牝馬三冠が史上1頭だけだったので「牝馬で三冠を取るのは不可能かもしれない」なんて当時は言われていましたが、牝馬三冠の最終戦が秋華賞に変わってからかなり様子が変わってしまいましたね。

おそらく、2400mから2000mへの距離の短縮というのが一つのポイントになっているのかなと思いますが、2003年にスティルインラブが牝馬三冠を達成してから次々と三冠牝馬が誕生し、今では歴代6頭まで増えました。

調べてみたところ、秋華賞創設以降は春に二冠を取った馬は、1頭を除いてみんな三冠馬になっています。

ちなみに、春に二冠を取って三冠馬になれなかったその1頭とは2009年のブエナビスタです。とはいえ、ハナ差2着に入線(その後3着に降着)なので、本当に、力は十分にあって、惜しい惜しいレースだったということです。

また、ここしばらくの歴代の秋華賞馬は、春に桜花賞・オークスに出走して好走した馬がほとんどで、オークスのあとにステップレースを挟んだ秋華賞馬というのは2017年のディアドラまで遡ります。

 

と、いうわけで、現在桜花賞・オークスの二冠を取ってリーチをかけているスターズオンアースは、これまでの感じからするとやはり牝馬三冠を取る可能性が高い、と言いたくなるような下地はあると思います。

引っかかる点としては、

「これまでの三冠牝馬は、三冠に至るまでにそれほど負けを重ねていない一方で、スターズオンアースは現時点で7戦4敗である」

というところかな。

あとは、スターズオンアースがこのまま一番人気に推されるとしたら、

「今年のG1レースでは一番人気が勝たない」

という嫌なジンクスも気になります。

 

昨年に続いて今年も阪神競馬場で開催される秋華賞。

ひょっとしたら、いろんな「例外」が生まれる秋華賞になるかもしれません。

さすがにわたしも今回は「スターズオンアースは買わない」宣言はしないつもりです。

いろいろな可能性を探りながら、当日を楽しみに待ちたいと思います。