欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

クイーンカップ2023 春の牝馬クラシックへつながる大事なレース

こんにちは、欅並子です。

 

今週末は重賞競走が3つも予定されていますね。

春に向けて、だんだんと競馬の番組も活発になっていきますね。来週にはG1・フェブラリーステークスを含む重賞4つあったりします。

予想・展望もだんだん忙しくなりますね。

今日は、今週行われる3つの重賞のうち、クイーンカップについて「どんなレース?」をまとめて確認していきたいと思います。

16頭立てのレースですが、現時点で19頭もの出走登録がありますので、除外が出ます。

注目馬については、週の後半、情報がもう少し出揃ってから確認することにします。

 

クイーンカップ

クイーンカップは1961年に創設されたレースで、当初から3歳牝馬(当時は4歳と表記)限定で春の牝馬クラシックへ繋がる重賞路線のひとつとして開催されてきました。

最初は中山競馬場の芝1,800メートルのレースでしたが、その後東京競馬場に変わったり中山へ戻ったり、距離も少しずつ変更があったりいろいろありましたが、1981年以降は東京競馬場・芝1,600メートルのレースとして定着しています。

開催時期も、1月最終週に行われていたのが1998年からは2月中旬頃に移動し、現在に至ります。

 

過去の優勝馬には、わたしが大好きだったヒシアマゾンの名前もあります。とはいえわたしが競馬を見るようになったのはヒシアマゾンが4歳になってからなんですが。

当時は外国産馬が桜花賞・オークスに出走することはできなかったため、せっかくここを勝ってもその後クラシック路線を賑わすことはできませんでした。

今ではそういうことがなくなって、ずいぶん競馬も見やすくなったなあと思います。

単純に「こっちの方がわかりやすくていいな」と。

もちろん、そうやって国内の生産を保護したからこそ今があるとも言えるのでしょうけども。

 

ここ最近のクイーンカップを振り返ってみると、早速昨年の優勝馬・プレサージュリフトの名前が目に止まります。

つい先日の東京新聞杯で3着と健闘したのが記憶に新しいですね。その時の2着が、のちに桜花賞・オークスの二冠を制覇することになるスターズオンアースでした。

また、一昨年(2021年)優勝のアカイトリノムスメは、桜花賞・オークスでは勝利にあと一歩手が届かなかったものの、秋華賞で最後の一冠を手に入れたのでした。

と、ここ2年を振り返ってみただけでも、クイーンカップは後の活躍にしっかり繋がるレースと言えることがわかります。

2019年・クロノジェネシス、2016年・メジャーエンブレムなど、優勝馬を見ていくとすごい馬がゴロゴロ出てきます。今年はどんな結果が出るのか、とても楽しみですね。

 

ここ10年のデータを確認してみたところ、

  • 前走がJRAの重賞だった馬
  • キャリア5戦以内の馬(つまり、あまりたくさん使われていない方が良い、と)
  • 前走からの間隔が中3週以上の馬

という条件の3着以内率が高いようです。注目馬探しのポイントとして抑えておきたいと思います。

 

ところで、クイーンカップと似た名前の「クイーンステークス」というレースがありますね。

○○カップも○○ステークスも、どちらも競馬のレース名によく使われるので、「あれ、どっちだっけ」ってちょっと混乱したりします。

クイーンステークスは、夏に札幌競馬場で開催されている3歳以上の牝馬のレースですね。現在の形になる前は秋の中山競馬場で開催される、3歳限定の秋華賞トライアル競走でした。その頃に比べればレースの性格が変わったので、間違えにくくはなりました。

でも、牝馬限定戦で「クイーン」なんてめっちゃありきたりじゃないですか。

それが2つも重賞競走名に使われてるなんて、ちょっと手抜き感があるなあ。

なんかこう、もうひと工夫欲しいところです。

牡馬(というか混合)のレースで「キングステークス」「キングカップ」なんてないのにね~。