こんにちは、欅並子です。
昨日は本屋さんの競馬本コーナーがものすごく小さい!という話をしましたが、一般的に「競馬」ってどのくらいマイナーな娯楽なのかについて、ちょっと以前考えたことがあるので今日はその話をしますね。
わたしは既婚子持ち女性という属性の人間なので、普段からお付き合いがある人というと、やはり家庭の奥さんという立場の人が多いです。
ある時、ひょんなことから奥さん仲間の5~6名の前で、競馬についてレクチャーをする機会を与えられてしまい、20分ほど話をさせていただいたことがありました。
競馬好きの人なら、競馬を語るのに20分はとてもじゃないけど無理だよねって言うと思います。
実際、ホントに難しくて。
とっかかりに、
G1レースってわかる?
有馬記念とか聞いたことある?
なんて聞いてみても、どれも「さあ……」って感じでなかなか突破口が見つからない。
競馬場行ったことある人?
って聞いたら、やっと聞き手の中に「大井競馬場なら、すごく昔に一度連れられて行ったことがある」という人がいたので、まずはそこをとっかかりに地方競馬と中央競馬の違いを説明するところから始めました。
で、わたしは主に中央競馬だけを見てるんですけどもね、なんてね。
中央競馬の競馬場は全国に10場、北から順に「札幌、函館……小倉」だとか、競馬にはいろんな距離のレースがあって、馬によってそれぞれ得意分野があるんだよとか、レースを走ってたくさん勝った馬だけが出られる特別なレースがあるんだよとか、そういうざっくりした話をするだけで20分はあっという間に過ぎてしまいました。
本当はもっと競馬の魅力が伝わるような話がしたかったけど、わたしが20分で話せたのはほんの入口の概要だけでした。
こんなことでは、とてもじゃないけど競馬を知らない人に「面白そう」なんて思ってもらえないだろな~って思ったんですが、意外にも聞き手のみなさんからは、
「並子ちゃん、すごい詳しいね!」
「競馬博士って呼ぶね!」
って褒めてもらえたのでした。
そして、
「いつか、並子ちゃんのガイドで競馬場に行ってみたい」
「今まで、たまたまテレビをつけて競馬をやってたら『なーんだ』って思ってチャンネル変えてたけど、今度やってたらちょっと見てみようかと思った」
という言葉までいただくことができました。
中に、
「その知識を活かして何かすればいいと思う!」
と言ってくれる人がいて。
その言葉に、
いやいや!今日話したことは本当にほんのちょっぴりかじったぐらいで味もしないぐらいの内容で、本当に競馬に詳しい人からすればわたしなんか全~~~~然っっ!なのよ!
なんて、わたしは全力で引いてしまいました。
それで、その場は
「へえ~!そんなに知ってても全然なんだ、競馬って深いんだね」
という感じで終わったのですが、「すごい!詳しい!」って人から言ってもらえるという経験はその後何日経ってもなんとなくホカホカと心の中を温かくしてくれました。
わたし自身、競馬じゃないほかのテーマでそこまで感心されるような話はできないですしね。
ひょんなことだったけど、競馬の話を人前でさせてもらえてラッキーだったなあってしみじみと感じたのでした。
わたしはたしかに、世の中の「競馬ファン」と呼ばれる人たちの中での立ち位置としては「全~~~~然っっ!」かもしれないけど、相手が世間一般であれば、偏差値70ぐらいはイケるぐらい競馬に詳しい人なのかもしれないです。
マイナーなことをある程度知ってるっていうのは、意外と価値があることなのかもしれないとその時に思いました。
この経験から直結して当ブログを立ち上げるに至ったわけではないのですが、今改めて思い出してみて、このまま書き続ける勇気が湧いてきた気がします。