欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

もうすぐ毎日王冠・京都大賞典!出戻り組の対応力を邪魔する前世の記憶とは?

こんにちは、欅並子です。

 

凱旋門賞のことも一段落したので、そろそろ今週の開催に目を向けていこうかななんて思ってスケジュールを確認してみましたら、今度の週末は祝日がくっついて、3日間開催になっていることがわかりました。

3日間に重賞競走が3つ予定されていて、下記のとおり実施されます。

 

10月8日(土) サウジアラビアRC 東京競馬場

10月9日(日) 毎日王冠 東京競馬場

10月10日(月) 京都大賞典 阪神競馬場

 

わたしは毎日王冠と京都大賞典は同じ日に行われるものと思い込んでいましたが、2004年に「ハッピーマンデー制度」が始まってスポーツの日(旧・体育の日)が10月第2月曜日に固定されるようになってからは大抵この週に3日間開催が行われるようになって、日曜に毎日王冠、月曜(祝日)に京都大賞典という具合に、バラして行われるようになりました。

ついでに、サウジアラビアRCってなんじゃいって思ったら、2014年まではいちょうステークスという名前で開催されていたレースでした。2013年までのいちょうステークスは重賞ではなく2歳のオープン特別でした。

いつのまにやら重賞に格上げになって、冠が豪華になっていました。

 

しばらく競馬から離れていて戻ってきてみると、いろんな事が変わっていて驚かされます。

出戻り組には、古い記憶にとらわれてなかなか新しいことを覚えられないという弱点があって、ある意味初心者よりもやっかいなときがあります。

前世の記憶が邪魔をして、転生後の世界に順応できない人みたいになっています。

 

で、そうそう。昔は毎日王冠・京都大賞典が同じ日に開催されていたのですよ。

毎日王冠と京都大賞典といえば、どちらも有力な古馬が勢揃いするG2で、それが東西で同時開催されるわけですから、お祭りのようでウキウキしたものです。その風景もすっかり過去のものになってしまったのですね。

ちなみに、2020年と2021年はオリンピックのために祝日が移動したため、日曜日に毎日王冠と京都大賞典が開催されたようですね。昔からずっと競馬をやってた人にとってはさぞかし懐かしかったことでしょう。

 

ところで、競馬界で、異世界転生並に変化してしまったことといえば、馬の年齢の表記が変わってしまったことが一番大きい出来事かもしれません。

馬の年齢を現在のように満年齢で数えるようになったのは、2001年からのことです。

2000年までは数え年で表記していたので、今よりも1歳上で数えていたんですよね。

一応、わたしも競馬から離れていたとはいえ、時々サラッと見る機会はあったので、馬の年齢の表記が変わったことはさすがに知っていましたが、慣れるのに時間がかかりましたね。

「えー、7歳馬?……ってことは、8歳馬!?すごいね!」

なんて、脳内変換を経ないと状況が把握できない時期がわりと長く続き、2010年代に入ってさすがにちょっと口に出すのは恥ずかしいなと思う頃にやっと慣れました。

今では、昔々好きだった馬の話をする時にも、ちゃんと今の年齢に変換して話をすることができるようになりました。

 

あとは、外国産馬の扱いの変化も大きいですね。

戻ってきてみたら、外国産馬でもクラシックや天皇賞に出走できるようになって驚きました。これも、2000年代に徐々に解放が進んで今の形になったようで、ちょうどわたしが競馬をあまり見ないで過ごしていた時期にコトが進んでしまったため、戻ってきてびっくりしたことのひとつです。

特に、1990年代に大好きだった馬に外国産馬が多かったから、余計に驚きが大きいのかも知れません。

 

今日あたりから今週の競馬の展望について話をしようかと思っていましたが、まだ出走馬の情報とかが曖昧なので、毎日王冠と京都大賞典に絡めて昔話になってしまいました。

今週もパドック予想を更新しますが、3日間開催となると、3レースともできるかどうかちょっと迷います。すくなくとも、毎日王冠の予想はします。

せっかく東京競馬場に競馬が戻ってきますので、毎日王冠の予想は現地からお届けするのもアリかもなんて考えています。

それでは、また明日~。