欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

阪神競馬場に行ってきました スタンドリニューアル直前の姿をレポート(1)

こんにちは、欅並子です。

 

2024年3月23日(土)に、阪神競馬場に遊びに行ってきました。

現在、神奈川県在住で東京競馬場をホームグラウンドにしている欅並子ですが、元は大阪府出身の関西馬。関東に移籍したのは今から約25年も前のことで、阪神競馬場に行ったのはそれ以来初めてのこと。

昨年の夏にはパークウインズ営業中の京都競馬場に、やはり25年以上ぶりに行って、懐かしさで一杯になったわたしですが、阪神競馬場に行っても同じようにこみ上げるものがあるのか?

阪神競馬場は、今開催を最後にスタンドリニューアル工事のためしばらく営業を休止するとのこと。改修前最後の姿が見られる最後のチャンス、ということでレポートしていきたいと思います。

 

阪神競馬場へのアクセス

阪神競馬場の最寄り駅は、阪急電車の仁川(にがわ)という駅になります。

新幹線で大阪入りした場合、新大阪駅でJR在来線に乗り換えて大阪駅へ。

大阪駅で、阪急電車に乗り換えます。阪急電車の駅名は「大阪梅田駅」ですが、そこがJRの大阪駅と接続している駅になります。

大阪駅前はかなりのダンジョンになっており、大阪出身のわたしでもちょっと迷いそうになりましたが、「阪急電車」と書かれた看板に従って歩いてなんとか到着。

乗り換え所要時間は5分程度とされていますが、モタモタしているともう少し時間がかかってしまうかもしれません。

阪急電車の駅に着いたら、神戸方面へ向かう電車に乗ります。

行き先が「神戸三宮」「新開地」「高速神戸」などあって、電車の種類も特急・普通・区間○○とかいろいろあって迷いますが、基本どれに乗ってもOK。

まずは「西宮北口(にしのみやきたぐち)」という駅を目指します。

大阪梅田から西宮北口まで、特急なら約15分ほどでしょうか。

西宮北口駅で一度電車を降りて、改札内で阪急今津線という支線に乗り換えます。

阪急今津線の宝塚方面行きの電車に乗って、3駅・5分ほどで目的の仁川駅に到着です。

 

仁川駅には競馬場口という専用の改札があります。西宮北口から来た場合、階段を降りて一度線路の下をくぐって反対側ホームから出る必要があります。矢印に従って進みます。

 

 

改札を出ると、すぐに阪神競馬場への連絡地下通廊の入口があります。

「ようこそ!阪神競馬場へ」と大きな看板が出迎えてくれました。

この日は雨の日でしたが、地下通路のお陰で阪神競馬場まで一切傘をささずにたどり着けて助かりました。

わたしが関西在住だった頃(90年代後半まで)は、このような地下通路は整備されておらず、外を歩いて行ったものです。

調べてみたところ、この地下通路は平成13年(2001年)に運用を開始したとのこと。

 

 

最初のエスカレーターを降りた地点に「正門 520m」との表記があります。なかなかの距離です。

通路の壁には、阪神競馬場の歴史を彩ったレースの写真などの展示があります。

 

 

阪神競馬場といえば、今もまだ色あせない名勝負。1996年の阪神大賞典です。

 

地下通路から出ると、ついに阪神競馬場のスタンドの大屋根が見えて来ました。

 

 

さらに屋根付きの地上通路(サンライトウォーク)を通ってようやく阪神競馬場正門に到着です。

 

 

着いたー。お疲れ様でした。この正門部分にもちゃんと名前があって、J-BOXというそうです。こんなの前からあったっけ。

場内の様子

パドック

ゲートを入ると、西ウイング・東ウイングと左右に通路が分かれます。どちらから回っても、まずパドックに出ます。

阪神競馬場のメインスタンドはだいたい左右対称のつくりになっていて、パドックはゲートの裏、大屋根に抱え込まれるような形でど真ん中に配置されているんですね。

この日はあいにくの雨でしたが、大屋根のおかげでパドックにはおおむね雨がかからず、傘をささずに見ることができます。(とはいえ、最前列まで行くと、屋根が切れていて少し雨がかかりますが)

阪神競馬場のパドックは、東京や中山、京都のように観客がぐるりと全周を囲むスタイルではなくて、背後が大型ビジョン付きの壁になっていて、正面にゆるやかなすり鉢状の観覧エリアが設けられた形になっています。

最前列まで行くと、立ち位置は馬が歩く場所より少し低くなっていて、馬を下から見上げる形になります。

 

 

ここから見ると、柵がちょっと邪魔なんだよね。

関西にいた当時はちょっぴりカメラ小僧のようなこともやっていたのですが、阪神競馬場は写真が撮りづらくて苦手でした。

2階のサイドから、望遠レンズを構えて見下ろす形で撮影することが多かったですね。

 

お、そうだ、当時のとっておき写真を出しちゃおう。

 

 

 

こちらは、1997年の桜花賞馬・キョウエイマーチさん。

1997年のローズステークスの日に撮ったものです。

ピカピカの毛艶、お尻の筋肉の盛り上がりが素晴らしい。今見ても改めて良い馬ですね。(このレース、1着でした)

ちなみに、キョウエイマーチは、わたしの大好き馬・ナミュールのひいおばあちゃんなのですよ。

 

おっと、話を戻しましょうか。

 

 

パドックの最後部というか、ひな壇を上りきったあたりに時計台があります。桜花賞に合わせてかわいく飾り付けられていました。

スタンド

では、自分の座席へ行ってみます。

今回、なんとなく雨が降りそうな気がして、屋内のスマートシートを予約してあったのですが、大正解でした。

パドックから見て左手、「西ウイング」と呼ばれるエリアの2階にあるゴール板前の座席を取ってありました。

 

 

このガラス窓の前方には屋外のスマートシートが20列ぐらいありますが、阪神競馬場は馬場の側には大きく張りだした屋根がないので雨の日は完全にびしょ濡れです。座ってる人はほとんどいませんでした。

 

座るとこんな感じ。寒い雨の日には屋内席はありがたかったいです。

 

 

ただ、ここから見ていると、レースの内容はあまりよくわかりません。

座席前方に液晶モニターが一定間隔でぽつぽつと取り付けてあるのですが、わたしの座席のあたりにはモニターがなく、また、この位置からだとターフビジョンも遠く斜めからの角度になり、またガラス越しのせいもあってあまり鮮明に見えないのです。

ゴール前の攻防は目視できますが、やはりガラス越しではちょっと臨場感が足りない。

25年前によく来ていた当時はスマートシートなどなく、3階あたりまで無料の自由席だったと思いますが、当時から屋外の席を好んで利用していたような記憶があります。

馬場の方へ出てみよう

 

かなりしっかり降る雨です。

屋外スマートシートが見えます。ちょこっと庇があるスタンドの壁ギリギリの最後部に座っている人もいますが、やはり雨の日には厳しいですね。それでも、エリアはロープで区切ってあって予約のない人が入れないように係の方がチェックしていました。

 

 

阪神競馬場のターフビジョンはゴール手前に1つだけ。

ここよりちょっと直線が短い中山競馬場でも2つあるので、本当はもう1つぐらい小さめのターフビジョンがあるといいかなと思います。

とはいえ、このターフビジョンは2009年にリニューアルされた比較的新しいものだそうで、映像自体は鮮明でとても見やすいです。

ちなみに、阪神競馬場のリニューアル工事計画の中に、ターフビジョンの再整備などは含まれていないようです。

 

 

3~4コーナー方面を臨む。わたしがよく来ていた頃は、阪神競馬場に外周りコースはありませんでした。

広くなった、かなー?まあまあこんなもんかな?

雨で煙っているせいもあり、そこまでの感慨はありませんでした。なんだかんだ、テレビではよく見ている景色ですもんね。

 

というわけで、長くなってきましたので今日は一旦ここまで。続きはまた後日書いていきたいと思います。