欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

ダイヤモンドステークス2024 東京競馬場で行われる最長距離の重賞

こんにちは、欅並子です。

 

今週は、久しぶりのG1ウイーク。

フェブラリーステークスを含め、全部で4つの重賞が予定されていて大忙しです。

時間的に、4つのレース全部は触れられなさそうですが、とりあえず優先順位をつけてチェックしていきたいと思います。

 

今日は、ダイヤモンドステークスのお話から。

ダイヤモンドステークスは、2月17日(土)に東京競馬場の芝3,400メートルを舞台に行われるハンデ戦です。

今回は、フルゲート16頭のところ出走登録馬は10頭と、いつもの年より少頭数のレースになります。

 

では、過去10年のデータから好走馬の条件を確認していきましょう。

  1. 負担重量55kg以上
  2. 前走は5着以内
  3. 前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以内

こんな感じになっています。

  1. 負担重量55kg以上の馬。これまでの競走実績がなくハンデが軽く付けられた馬が、格上の馬を押さえて上位に食い込んだ例は少ない、ということですね。
    今回は、2頭を除いてあとはみんな55kg以上なので、当てはまらない2頭の名前を挙げておきます。
    グランスラムアスク 52.0 kg
    トロピカルライト 49.0kg

  2. 前走が5着以内の馬は、5頭います。G2から1勝クラスまで入っていて同列に語ることはできないと思いますが、ひとまず5着以内で機械的に抽出するとこうなります。
    テーオーロイヤル ステイヤーズS(G2) 2着
    トロピカルライト 足立山特別(1勝クラス) 1着
    ニシノレヴナント グレイトフルS(3勝クラス) 1着
    ワンダフルタウン 万葉S(OP) 5着
    ワープスピード ステイヤーズS(G2) 4着

  3. 前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以内。これも距離もクラスも様々な中ですが、ひとまず機械的に抽出するとこんな感じですね。
    サリエラ エリザベス女王杯(G1) 6着 34.2(1位タイ)
    テーオーロイヤル ステイヤーズS(G2) 2着 33.9(1位)
    トロピカルライト 足立山特別(1勝クラス) 1着 35.8(1位)
    ニシノレヴナント グレイトフルS(3勝クラス) 1着 33.9(1位)

それでは、出走予定馬全頭チェックしていきましょう。

 

ダイヤモンドS(G3) オッズ | 2024年2月17日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に記事を書いています。

出走確定前、予想オッズも木曜日の午前中の内容になりますのでご参考までです。

 

(50音順)

グランスラムアスク

予想オッズ単勝47.5倍、9番人気です。

5歳の牝馬です。今年に入って短い間隔でレースに使って、もう3戦目です。年始緒戦の愛知杯(G3)では14着、2戦目の前走・白富士S(L)は7着。これら2走はどちらも芝2,000メートルのレースでしたし、これまでのキャリアでも芝2,000メートルが最長です。斤量52キロとキング騎手でもしかしたらちょっと穴人気するのかも。

サリエラ

予想オッズ単勝3.5倍、2番人気です。

こちらも5歳牝馬。グランスラムアスクがこれまで24戦走っているのに対して、こちらはまだキャリア7戦。

昨年の目黒記念(G2)では芝2,500のレースで3着している(ただし1番人気)ので長距離適性もあるものと思われます。今回はルメール騎手が騎乗しますが、これまでの2勝はすべてルメール騎手の手綱です。

テーオーロイヤル

予想オッズ単勝2.4倍、1番人気です。

6歳牡馬。2022年のダイヤモンドS優勝馬です。その年の天皇賞(春)では3着に健闘しました。2022年のジャパンカップの後骨折が判明し休養、昨年の11月に約1年ぶりに復帰を果たしました。復帰戦のアルゼンチン共和国杯は11着に終わったものの、次走・ステイヤーズSで2着に好走。ステイヤーといえばこの馬だと思いますが、懸念材料があるとすれば今回の負担重量は58.5キロ。前回優勝したときから4.5キロ増がどう響くかというところでしょう。

トロピカルライト

予想オッズ単勝14.3倍、6番人気です。

4歳牝馬。最軽量の49.0キロで出走します。というのも、この馬は先月1勝クラスを突破したばかりの2勝馬なんですね。その、勝った前走・足立山特別(1勝クラス)は芝2,600メートルの距離。距離を伸ばしてから未勝利・1勝クラスと勝ち上がっているので、距離が長いレースなら重賞でも戦えるという判断でしょうか?

ニシノレヴナント

予想オッズ単勝4.9倍、3番人気です。

4歳のセン馬です。昨年12月に行われたグレイトフルS(3勝)を勝ってオープン入りし、重賞挑戦となりました。斤量55.0キロ。データ的にも頃合いかなーという感じですね。

昨年春に青葉賞でダービーの権利取りができなかったあとは自己条件で堅実結果を残しながらオープンまで進んで来た馬です。こういう馬が大舞台で花開くことは結構ありますよね。

ハーツイストワール

予想オッズ単勝11.9倍、5番人気です。

8歳牡馬。えー、もう8歳。見た目が好きな馬です。カッコいいですよね。

脚部不安のため、2022年のジャパンカップの後から長期休養に入り、2023年のアルゼンチン共和国杯で復帰しました。(テーオーロイヤルと同じですね)

復帰後2走しましたが、6着→9着と、やや物足りない結果に終わっています。

ヒュミドール

予想オッズ単勝38.4倍、8番人気です。

8歳のセン馬です。昨年のダイヤモンドSでは、13番人気で2着に飛び込んで高配当の立役者となりました。オープンでは未勝利ですが、重賞で何度か2着に入った実績があり、今回の負担重量は56.0キロ。昨年は天皇賞(春)にも出走しましたし、長距離路線の舞台にはなくてはならない存在ですね。

メイショウユズルハ

予想オッズ単勝62.5倍、10番人気です。

5歳の牡馬です。21戦4勝のキャリアですが、21戦全てダートのレースという、ゴリゴリのダート馬です。ここへきて、芝の重賞、しかも長距離戦への挑戦とはどういう作戦でしょうか。ここ3戦は掲示板にも載れない成績が続いており、なにか変わるきっかけを、ということでしょうか。

ワンダフルタウン

予想オッズ単勝15.3倍、7番人気です。

6歳の牡馬です。3歳の春に青葉賞を勝ちダービーにも出走しました。それ以来、ほとんど重賞(G1含む)で走り続けていますが思うような結果は出ていません。

前走は、万葉S(OP)で5着でした。9番人気からの5着ですから健闘だと思います。それまでは芝2,000メートルの重賞ばかりを狙ったように使い続けていた同馬ですが、もしかしたら長距離挑戦で新境地をひらきつつあるのかもしれません。

ワープスピード

予想オッズ単勝6.9倍、4番人気です。

4歳牡馬です。前走はステイヤーズS(G2)で4着でした。3勝クラスを勝ってオープン入りしたばかりの重賞初挑戦で4着は大健闘ですね。ステイヤーズS戦前にもこの馬は距離が伸びて良いタイプと感じていましたが、ステイヤーズSの結果でそれが証明されたと思います。

 

以上、ダイヤモンドステークス出走馬全頭チェックでした。

これを踏まえてわたしの予想は下記の通りとします。

 

◎ テーオーロイヤル

○ ニシノレヴナント

▲ ワープスピード

△ サリエラ

△ ワンダフルタウン

 

全頭チェックを始めてからの傾向ですが、ここに5頭挙げる段階では1~3着馬が2、3頭入っていて、買い方によっては当たる感じになっていることが多いです。

ただ、パドック予想でここから3頭に絞る時にミスることが多いのです。

必要な馬を消して、買わなくていい馬を残している。

まあ、どうやって当たるんかって話は競馬を楽しむ人全員にとっての永遠のテーマですもんね。ああ、ほんと競馬って難しいよね。