欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

中日新聞杯2023 荒れる予感の中距離ハンデ戦

こんにちは、欅並子です。

 

12月に入って2週目。なんだか少しせわしない気持ちになってきました。

秋のG1シリーズもも残すところ2歳G1が3つと有馬記念だけになりましたね。

今週は、土曜日に中京競馬場で芝2,000メートルのハンデ戦・中日新聞杯。

日曜日には、阪神ジュベナイルフィリーズと、中山競馬場ではダート1,200メートルのカペラステークスが予定されています。

 

今日は、中日新聞杯の展望をしていきたいと思います。

 

中日新聞杯は1965年に「中日杯」の名称で創設された重賞競走で、翌年から現在の「中日新聞杯」という名称に変更されました。

創設時には、中京競馬場には芝コースがなかったため、砂1,800メートルで行われていましたが、1970年に中京競馬場に芝コースが完成してからは芝1,800メートルのレースに。現在の芝2,000メートルになったのは2006年からです。

創設時から1999年までは春期開催で行われ、その後2000年~2011年は暮れの開催、2012年~2016年は春期開催と施行時期はちょこちょこ変更になっていますが、2017年以降は現在の、暮れの時期の開催になっています。

1981年から2007年までの間、中日新聞杯は「父内国産馬限定」のレースでしたが、2007年以降は父内国産馬限定の制度そのものが廃止され、2008年からは外国産馬も出られるようになりました。

 

中日新聞杯が暮れの開催になった2017年以降の6年のデータから、このレースの好走馬の条件を確認します。

  • 前走6着以下の馬
  • 3,4歳馬
  • 下位人気の馬も軽視しないほうが良い

というような内容になっていますね。

「前走6着以下の馬」ってちょっと二度見しましたが、”以下”です。以内ではないです。

そういう馬はそうそう上位人気にはなりづらいでしょうから、結果として下位人気の馬も軽視してはいけない、ということになります。

データが6年分と、少ないのでなんともですが、1~2番人気が連対したのは6年前の2017年だけで、あとは1番人気か2番人気が連対したとしても相手が二桁人気だったり、やっぱり荒れ模様のレースになっているようです。

さすがハンデ戦ですね。せっかくなので、穴馬を狙ってみたくなりました。

このレースの特徴なのかもしれないですけど、馬柱を見ていると、前走6着以下の馬って沢山いますね。むしろ前走好走してきた馬のほうが珍しいぐらいです。マイルやスプリント路線から来た馬も多く、少しピントを絞るのが難しい感じです。

 

では、今年の出走予定馬から注目馬を確認していきましょう。

 

中日新聞杯(G3) オッズ | 2023年12月9日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの情報を参考に書いています。

ホウオウビスケッツ

予想オッズ単勝6.2倍、3番人気です。

すみません、穴馬狙ってみたいと言いつつ3番人気の馬を挙げてしまいました。

ホウオウビスケッツは、ダービー6着以来の6ヶ月半休養明けです。先週、ベラジオオペラが今年のダービーで4着以来の休み明けでチャレンジカップを勝ったことから、似た臨戦過程のこの馬に注目が集まっているのかもしれません。かもしれませんっていうか、わたしもそれで注目馬に挙げているんですけどね。

前走6着以下とひとくちに言っても、やはり、その前走がどういうレースなのかっていうのは大事ですよね。斤量56キロなのも良いと思います。

 

カントル

予想オッズ単勝28.8倍、12番人気です。

前走・福島記念で落馬競走中止からの出走になります。これは6着以下でカウントして良いでしょう。

その前のレース、小倉日経オープンではゴール前で差しが決まって1着。距離は芝1,800メートルでした。

福島記念はサイトでの予想はしなかったのですが、エリザベス女王杯の裏だったのでテレビでは見ていました。パドックでチラ見してこの馬結構良さそうだなと思ったものの、結果的には買わなくて良かったということにはなりました。

今回も、手元でわかる情報だけではなかなか推しづらいところですが、到底買える情報がない馬を買ってこそ手に入るのが穴馬券ですものね。

 

リューベック

予想オッズ単勝10.5倍、6番人気です。

この馬、3歳の頃まではエリート路線を歩んできた馬ですね。

脚部不安でもあるのかな、長期休養を挟みながら少しずつ使ってきています。

前走は、今年2月に行われた中山記念(G2)で6着でした。

今回は9ヶ月半の休養明けですが、以前にも同じぐらいの感覚で復帰していきなり連対しているので、長期休養明けもそれほど問題ないタイプなのかもしれません。

2022年若駒ステークスを勝っていますが、これは同じ中京芝2,000メートルで行われたレースなので、コース適性も問題なさそうです。

今年1月の但馬ステークス(3勝クラス)では、先日アルゼンチン共和国杯を勝ったゼッフィーロを負かしていますね。実はかなりの有力馬だったりしないかな、と期待して穴馬候補に名前を挙げておきたいと思います。

 

以上、中日新聞杯の注目馬3頭挙げました。

荒れる予想って難しいですよね。あとはパドックで様子見て決める感じですね。