欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

日経新春杯2024 今年の中長距離路線の勢力図がわかる戦い

こんにちは、欅並子です。

 

3日間開催明けの1週間は、週末が来るのが早く感じますね。感じますねっていうか実際1日短いんですけども。

今週も週末に行われる重賞について展望してきましたが、今日は3つめの日経新春杯を取り上げたいと思います。

 

鏡開きも終わり、新春ということばもそろそろおしまいかなあという頃に毎年行われるのが日経新春杯です。

日経新春杯の前身は、1954年に創設された「日本経済新春杯」です。1979年より「日経新春杯」に改称されて現在に至ります。

このレースは創設以来ずっと京都競馬場で行われてきました。当初からしばらくは現在と同じ芝2,400メートルのレースでしたが、1987年~1993年の間、芝2,200メートルに短縮していたようです。

その後、1994年には阪神競馬場の芝2,500メートルで開催されています。何らかの都合で京都ではなく阪神での開催になったのでしょうが、当時は阪神競馬場は外回りコースがありませんでしたから、芝2,400メートルのコースがなくて、代わりに2,500メートルでの開催になったものと考えられます。

翌年の1996年からは京都競馬場に戻り、2020年まではずっと京都の芝2,400メートルで開催されました。

2021年~2023年の3回は京都競馬場の改修工事のため中京競馬場の芝2,200メートルで行われました。それもやはり、中京競馬場には芝2,400メートルのコース設定がないためです。

今年は元通り京都競馬場の芝2,400メートルでの開催に戻ります。

 

では、中京競馬場で行われた3回も含めた過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬のデータを確認していきましょう。

  • キャリア21戦以内の馬
  • 前走で大敗していない馬
  • 前年以降の4大場のレースで2着以内の実績がある馬

こんな感じですね。

前走で大敗していない、の「大敗」はここでは9着以下ということで、前走8着以内であればひとまず良しとしていいようです。

昨年優勝馬はヴェルトライゼンデ。当時6歳でベテランの歳でしたが、日経新春杯出走時点でキャリア12戦(日経新春杯が13戦目)とキャリアの少ない馬でした。また、その他の条件も全て当てはまっていますね。

ちなみに、昨年10番人気で2着に入ったキングオブドラゴンは日経新春杯が28戦目で、しかも前走・アルゼンチン共和国杯で15着からの参戦でしたのでデータ的には当てはまらない馬ですね。(「前年以降の4大場のレースで2着以内の実績」だけはありました)

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

日経新春杯(G2) オッズ | 2024年1月14日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの情報をもとに記事を書いています。

 

サヴォーナ

8枠13番 予想オッズ単勝4.4倍、2番人気です。

菊花賞組の2頭が予想オッズで上位を占めています。現時点ではどちらかというとサトノグランツの方が上になりそうですが、わたしはサヴォーナが気になります。

というのも、やはり前走菊花賞での成績でサトノグランツはデータ的に「大敗」に当てはまる10着に終わっているからです。

その前の神戸新聞杯でサトノグランツが優勝している(サヴォーナは2着)ことから斤量差が1.5キロついてますが、その点もサヴォーナに有利なように思います。(サトノグランツ57.5、サヴォーナ56.0)

しかしまあ、人気の2頭が外枠引いちゃったのもちょっと気になるところではありますね。

 

リビアングラス

3枠4番 予想オッズ単勝11.6倍、5番人気です。

現時点で5番人気予想と、少し人気が離されていますが、実は菊花賞では人気の2頭よりもリビアングラスの方が先着しているんですよね。(4着)

ただ、リビアングラスは現時点で3勝クラスを突破していないので、ここでは格上挑戦という形になります。斤量は54.0キロです。

前走は、12月23日の中山競馬場で行われたグレイトフルステークスで、2番人気に推されながら7着に敗れました。このレース、わたしも現地で見てたのですが、特にパドックなどの印象はなくて、この馬の馬券は買いませんでした。

(しかし、勝った馬も買えなかったので、フシアナですが)

 

カレンルシェルブル

6枠9番 予想オッズ単勝21.0倍、8番人気です。

ここまで明け4歳馬ばかり名前を挙げてきましたので、年上の馬からも1頭挙げておきたいと思います。というわけで、この馬です。明け6歳馬、カレンルシェルブル。

昨年は年明けに金杯を使ったあと、ずっとローカル場所の重賞を渡り歩いて来ました。結果もなかなかパッとしないのですが、騎手が気になったので注目しておきます。

武豊騎手が騎乗しますが、つい先日(1月7日)に京都競馬場で1,400勝という大記録を達成したばかり。その中で、日経新春杯は3勝です。ただ、2000年のマーベラスタイマー以来勝っていないのでかなり間はあいています。

わたしはやっぱり馬が見たいので、あまり騎手買いってしないんですけど、なんか昨年末あたり、武豊騎手の馬を外して何回か酷い目に遭っているので、今回は気を付けておこうかなと思った次第です。パドックでよく見て決めます。

 

以上、日経新春杯の出走予定馬から3頭注目馬を挙げました。

中長距離戦、見応えがあるので楽しみです。