欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

京都大賞典2023 中長距離の実績馬たちが京都競馬場に集結

こんにちは、欅並子です。

 

3日間開催の最終日、10月9日(月)は、京都競馬場で京都大賞典(G2)が行われます。京都大賞典が京都競馬場で開催されるのは、3年ぶりになります。

 

京都大賞典は、1966年に「ハリウッドターフクラブ賞」という名称で創設されたレースです。

「ハリウッドターフクラブ賞」の名称は、第1回開催が行われた前年の1965年にアメリカのハリウッドパーク競馬場で「日本中央競馬会賞競走」が創設された返礼として行われたもので、日本中央競馬会と外国の競馬施行団体がレース交換を行う初の事例となった…とWikipediaにあります。

1974年からは現在の「京都大賞典」という名称に変更されました。あちらの「日本中央競馬会賞競走」も何か違う名称に変わったんでしょうかね。

創設時は芝3,200メートルのレースでしたが、1967年に行われた第2回からは芝2,400メートルに短縮され、現在に至ります。

2014年からは、毎日王冠と同じく、1着馬に天皇賞(秋)への優先出走権が与えられるようになりました。

芝1,800メートルで行われる毎日王冠がマイラー~中距離を得意とする有力馬の舞台になるのに対して、京都大賞典は、中~長距離路線の有力馬が秋の緒戦として出走することが多いレースです。

昨年は、優勝馬・ヴェラアズールが次走のジャパンカップも勝ってG1馬の仲間入りを果たしました。

 

過去10年のデータから見た好走馬の条件は、

  • 前走がG1の馬
  • 重賞勝利実績のある馬
  • 5歳以上

毎日王冠5歳以下の馬、近年は3歳馬の活躍が目立っているのに対して、こちらは5歳以上の古馬が活躍する舞台となっています。

京都大賞典は、大舞台を数々経験し、重賞の1つや2つ勝ったことのあるベテラン勢が強いイメージのレースですね。

とはいえ、昨年の優勝馬ヴェラアズールは、出走時点では3勝クラスを勝ったばかりの馬でした。「5歳以上」ということ以外は当てはまっていませんので、データはあくまでデータですね。

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきたいと思います。

 

京都大賞典(G2) オッズ | 2023年10月9日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に記事を書いています。

 

ディープボンド

予想オッズ単勝4.7倍、1番人気です。

毎日王冠もちょっと人気が割れ気味かなと思っていたのですが、京都大賞典の方がさらに割れていますね。予想オッズの段階ですが、1番人気が4.7倍とは。

ディープボンドは2021年、2022年と連続で秋のこの時期は凱旋門賞に挑戦していましたが、今年は国内でその姿が見られます。ファンの多い馬ですから盛り上がりますよね。

3歳の時には三冠レースに皆勤で出走し、古馬になってからは海外遠征をしながら国内でも主要なレースで見せ場を作り続けてきました。

実力馬であるのは間違いないですが、1番人気に推されるのは1年半ぶりですね。

G2は4勝(海外含め)ですから、この秋の目標はG1制覇ということになるでしょう。

ここでは負けていられないということなのか、それとも、ここは調整で目標はあくまでもその先のG1なのか。みんなわかんないから、このオッズなんですよね。

 

プラダリア

予想オッズ単勝12.2倍、5番人気です。

勝つかどうかはわかんないけど、なんか3着まではありそうな気がする。

それは、今年の年始に出走した2つのG2、日経新春杯と京都記念で連続3着したイメージからでしょうね。

その後、馬券には絡んでいませんが、宝塚記念で16番人気6着とか、なんか軽視したらいけない感じがする馬です。

この馬は3歳の時に青葉賞(G2)を勝っているので立派なオープン馬ですが、勝った数は2勝です。そして、勝った2勝は未勝利戦・青葉賞ともに芝2,400メートルのレースです。青葉賞の次走ダービーで5着したあとは、一度も芝2,400のレースを使っていません。

今回久しぶりに芝2,400メートルのレースです。京都競馬場は初めてのコースですが、「距離がピッタリ」という理由で狙ってみても良いかもしれません。

 

ボッケリーニ

予想オッズ単勝12.5倍、6番人気です。

この馬も、「勝つかはわかんないけど3着まではありそうな気がする」ということで注目馬に挙げます。

宝塚記念は残念でしたが、その前の鳴尾記念勝ちと日経賞2着から、決してこのメンバーの中で見劣りする馬とは思えません。なにより、昨年の2着馬ですからね。

7歳という年齢が少し気になるところですが、近年の優勝馬の年齢を見てみると、2021年マカヒキ(8歳)、2017年スマートレイアー(7歳)などなど、ベテラン勢が強いのもこのレースの特徴だったりします。

むしろ、2016年のキタサンブラック以来4歳以下の優勝はないぐらいなので、この際年齢はあまり気にしなくても良いかなと。

ただ、パドックを見ていると時々ベテラン馬にふと「年取ったな…」って感じることがあります。そういう時はやっぱり走りも冴えないことが多いので、その辺だけはちょっと気を付けて見てみたいと思います。

 

以上、注目馬3頭挙げました。

3日間開催の最終日に行われる京都大賞典は、家で観戦予定です。