こんにちは、欅並子です。
今日は、日曜日に東京競馬場で行われる毎日王冠(G2)について見ていきたいと思います。
毎日王冠は1950年に創設された4歳(現3歳)以上の重賞競走です。創設当時は「勝ち抜き制」といって、一度このレースを勝った馬は次から出走できなくなるというルールで行われて今したが、1955年に勝ち抜き制が廃止され、過去の優勝馬が何度も出走できるようになりました。
創設以来概ね9月~10月頃に、東京競馬場で開催されています。
創設当初は芝2,500メートルという距離で行われていましたが、その後いろいろ変遷がありつつ、1984年に天皇賞(秋)が芝2,000メートルで行われるようになってからは、毎日王冠は芝1,800メートルに変更され、現在に至ります。
2014年からは1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられています。
天皇賞(秋)の前哨戦という位置づけではありますが、芝1,800メートルという距離なので、マイルチャンピオンシップを目標とする馬たちも秋の再始動緒戦にここを選ぶケースもあり、例年、マイル~中距離路線の有力古馬・3歳馬が幅広く集まる豪華なレースになります。
今年も多くの有力馬が出走登録馬に名を連ねていて、とても楽しみです。
そんな毎日王冠の、過去10年のデータに見る好走馬の条件は、
- 1番人気
- 3~5歳馬
- 東京競馬場の重賞勝ち実績がある馬
となっています。1番人気が過去10年のうちで7勝とかなり強いですね。
過去10年に3着以内に入った馬、のべ30頭のうち4,5歳馬が21頭となっていますが、ここ最近、3歳馬が3連勝中です。(3歳馬の出走があった2019~2021年。昨年は3歳馬が出走しなかったためノーカウント)
では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。
※毎日王冠(G2) オッズ | 2023年10月8日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容を参考に記事を書いています。
ソングライン
予想オッズ単勝3.4倍、2番人気です。
この春、ヴィクトリアマイルから安田記念と連勝して、もう国内には敵はいないかも、と思ってしまいますよね。
この馬が1番人気に推されるのは当然、かと思いきや、予想オッズの段階ですが人気は割れていて、シュネルマイスターが一歩リードという様相です。
というのは、やはりこの馬がこれまでマイルまでしか走ってこなかったこと、東京競馬場が得意とはいえ、初めての1,800メートルという距離には不安があるのかもしれません。
ソングラインが次の目標にしているレース、ブリーダーズカップマイルは11月4日に行われるレースですから、距離はともかく、ローテーション的にはここがちょうど良かったのでしょうね。
ここを勝って遠征に臨みたいのは間違いないでしょうが、無理はしないでしょうし、そこを見越して別の馬を本命にするという方も多いのかもしれません。
エルトンバローズ
予想オッズ単勝10.9倍、4番人気です。
3歳馬が出走機会連勝中、ということなので3歳馬からも1頭入れてみたいと思い、この馬を選びました。3歳馬はもう一頭、エエヤンもいますが、なんとなくエルトンバローズを推したいのは、芝1,800メートルのラジオNIKKEI賞勝ちなど、距離の経験という意味でこちらの方が上かなと思ったからです。
昨年10月にデビューして、今年4月、5戦目にして未勝利戦を勝ち上がってから3連勝で重賞ウイナーになりました。古馬との対戦はここが初めてですが、前走・ラジオNIKKEI賞では、先日セントライト記念で強い勝ち方をして強烈な印象を残したレーベンスティールを押さえての優勝でした。
気になる点としては、東京競馬場は初めてのコース。左回りは1度だけ中京競馬場で走ったことがありますが、キャリア7戦中唯一連対を外して9着に大敗したのが中京競馬場です。もしかしたら、左回りは苦手かもしれません。
シュネルマイスター
予想オッズ単勝2.6倍、1番人気です。
穴馬探ししたい気持ちもありますが、やはりここは1番人気のシュネルマイスターを放っておくわけにはいかない気がします。
シュネルマイスターは2年前、3歳の時にこのレースを勝っていますね。3歳にして春の終わり安田記念に挑戦して3着、からの毎日王冠優勝でしたが、その後は、惜しいレースが続き、今年4月のマイラーズカップで久しぶりの重賞制覇を果たしました。
今年3度目の挑戦となった安田記念では1番人気に推されるも3着に敗れました。
同じ勝負服で同い年のソングラインには一度も勝てずにここまで来ましたが、今回、ソングラインの得意距離とはちょっと違う芝1,800の舞台での対決。もしかしたら、ソングラインを負かす最大のチャンスなのかもしれません。
以上、注目馬3頭挙げました。毎日王冠も現地で観戦予定。楽しみです。