欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

サウジアラビアロイヤルカップ2023 この世代の今後の活躍馬を見つけよう

こんにちは、欅並子です。

 

今週はまた三連休にあわせて競馬も3日間開催。

土曜日には東京競馬場でサウジアラビアロイヤルカップ(G3)、日曜日は東京競馬場で毎日王冠(G2)、月曜日(祝日)には京都競馬場で京都大賞典(G2)が行われます。3日連続での大レース開催、いよいよ秋競馬が盛り上がってきましたね。

今日は、まずはサウジアラビアロイヤルカップ(以下、サウジアラビアRC)について見ていきたいと思います。

 

サウジアラビアRCは、2014年に2歳マイル路線の充実をはかって創設された、いちょうステークスという重賞競走を前身としています。

と、JRAのサイトなどには説明されていますね。

そもそも、いちょうステークスというのはかなり歴史の古いレースで、1968年創設された、いちょう特別という3歳(現2歳)限定の特別戦がはじまりです。

1988年に、いちょうステークスと改称されました。

2014年に、いちょうステークスというレース名のまま重賞に格上げとなり、翌年からは現在のサウジアラビアロイヤルカップというレース名に変更。

さらに翌年の2016年からG3に新規格付けされて現在に至ります。

2歳オープン特別だった頃の優勝馬には、エアグルーヴやメジロドーベル、イスラボニータなど後に競馬史に名を残すことになる名馬たちがいます。

G3になってからも、グランアレグリア、サリオス、そして昨年優勝のドルチェモアなど、のちのG1馬を輩出し続けています。

というわけで、サウジアラビアRCは、この世代の今後の活躍馬を見つける上で、重要なレースだと言えるでしょう。

 

2歳戦で、まだキャリアが浅い馬たちばかりのレースなので、過去のデータというのもあまりアテにならないかなあとは思っているのですが、重賞に格上げになって以来の9年間のデータによると、とりあえず、東京競馬場で走ったことがある馬(=6月デビューの馬)の成績が良いようです。

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

サウジアラビアRC(G3) オッズ | 2023年10月7日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に記事を書いています。

 

ボンドガール

予想オッズ単勝1.9倍、1番人気です。

かなり人気を集めそうなのは、出走予定馬9頭の中で唯一の牝馬・ボンドガール。

6月に東京芝1,600メートルで行われた牝馬限定の新馬戦で勝利をおさめています。この新馬戦で1番人気だったのは、良血馬・チェルヴィニア。2番人気だったボンドガールがチェルヴィニアを押さえて勝ちました。

ボンドガールだって、ダノンベルーガの妹ということですから、かなりの良血馬ですよね。

ちなみに、チェルヴィニアも次走、8月の新潟で行われた未勝利戦をサクッと勝っています。この新馬戦、既に伝説の新馬戦と呼ばれているとか?ちょっと早いのでは…w

ボンドガールは牝馬なので、10月末に同じ舞台で行われるアルテミスステークスに向かいそうなところですが、あえて牡馬に混じっての戦いに挑戦するとのこと。

 

ゴンバデカーブース

予想オッズ単勝5.7倍、3番人気です。

とりあえず名前が気になったので注目馬に入れてみました。

どこで切って読めば良いのかも迷いますが、「ゴンバデ・カーブース」でいいようです。ゴンバデ・カーブースとは、イラン北部のゴレスターン州にある都市の名前であり、その街にある世界一高いレンガ造りの建造物の名前でもあります。

それが馬名になったのは、父・ブリックスアンドモルタルからの連想だそうです。ブロック(レンガ)とモルタル。

ブリックスアンドモルタルはこの世代が初年度産駒になりますが、JRAでは29頭がデビューしてこれまでに5勝しています。

当レースにはゴンバデカーブースのほかに産駒がもう1頭。マイネルブリックスが出走しています。どちらも1勝馬ですね。

名前の話ばかりになりましたが、この馬は6月の東京芝1,600メートルでデビューし、新馬勝ちをおさめているため人気になっているようです。

 

シュトラウス

予想オッズ単勝2.8倍、2番人気です。

結局、今回挙げた3頭の注目馬全て、6月の東京芝1,600メートルでデビューした馬になってしまいました。

シュトラウスは、6月3日(土)に東京競馬場で行われた、今年最初の2歳の新馬戦で9馬身差の圧勝。不良馬場だったため、タイムは上記の2頭より少し遅めですね。

母は2008年にマイルチャンピオンシップを勝ったブルーメンブラット、という良血馬。

やはり、この時期のレースはG3といえどもこのぐらいしか手がかりがなくて、予想をするのが難しいですね。

 

今年は、出走全馬が1勝馬であり、夏の2歳重賞に出走した馬もいない中で行われることになりましたので、東京の芝1,600メートルで新馬勝ちしているこの3頭を注目するしかない状況ですね。

ただ、昨年勝ったドルチェモアは、8月の札幌(芝1,500)デビューで、この新馬戦1勝からの優勝でした。

2着だったグラニットは9頭立て7番人気で2着に入っていますから、どんな馬にもチャンスはあるということですし、馬券的にはこういう馬を見つけたいなあと強く思います(笑)

あとはパドックで。わたしも当日は競馬場に行って直接見ていると思います。楽しみです。