欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

ファルコンステークス2023 NHKマイルカップが見えてくる、3歳の短距離戦

こんにちは、欅並子です。

 

今週も重賞競走が4つも予定されており、忙しい週末になりそうです。

今週は土曜日に用があって競馬を見ることができませんので、土曜日の分は、展望記事と、前日予想だけ置いて、後は結果だけを楽しみにする会となります。

 

今日は、土曜日に中京競馬場で開催されるファルコンステークスについて調べてみました。

 

ファルコンステークスは、3歳馬による芝1,400メートルのレースで、NHKマイルカップの前哨戦として注目されるレースです。

が、わたしには「そんな重賞あったっけ」という、あまり馴染みがないレースです。

元々このレースは、6~7月頃の中京競馬場で開催されていた中日スポーツ賞4歳ステークスという芝1,800メートルのレースが前身ですが、2001年に今の「ファルコンステークス」という名前になりました。2001年とは、つまり馬齢の表記が数え年から満年齢に切り替わった年ですね。先週行われたフィリーズレビューもそうでしたが、この年に「○○4歳ステークス」という無機質な名称から、馬齢を含まないカッコいい名称に衣替えしたレースというのはたくさんあるんですね。

2006年に行われた重賞路線の見直しによって、時期を現在と同じ3月に変更。それ以来NHKマイルカップを目指す馬たちのステップレースという位置づけになりました。

距離は1996年に芝1,200メートルにまで短縮されていましたが、2012年からは芝1,400メートルに変更され、現在に至ります。

 

そんなファルコンステークスは、過去10年1番人気の馬が10戦1勝と苦戦しており、10番人気以下の馬が穴を開けたことも少なくないとのデータがあります。

過去10年のデータから傾向を確認してみると、

  • 前走から距離短縮・または同距離の馬が好走
  • オープン特別優勝馬が案外走らない

というようなモヤっとした話が出てきました。

いつものパターンと違って、ハッキリ「こういう馬が勝ちやすい」みたいな話にならないのが、いかにも荒れ模様を予感させますよね。

 

それでは、そんな情報も踏まえつつ、今年の出走予定馬から注目馬を確認してみましょう。

 

ファルコンS(G3) オッズ | 2023年3月18日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に記事を書いています。

 

カルロヴェローチェ

予想オッズ単勝1.9倍、1番人気です。

ヴェローチェって名前に付く馬多いじゃないですか。

でも、ヴェローチェってどういう意味かわからなかったんです。やっと、今日調べることにしました。イタリア語で、「迅速」という意味です。

ヴェローチェは冠名で、他の「ヴェローチェ」が付く馬たちもみんな同じ馬主さんの所有馬です。

前走の白梅賞(1勝クラス)で逃げ切り圧勝したことから人気になっているようです。

白梅賞は芝1,600メートルのレースですから、距離短縮組という条件にも合っていますね。

前走は福永祐一騎手が鞍上を務めましたが、今回武豊騎手に乗り替わりとなっています。その前はルメール騎手ですし、なんかすごい期待されてますよね…。

 

スーパーアグリ

予想オッズ単勝29.5倍、6番人気です。

先月行われたスプリント戦・阪急杯で優勝したアグリという馬がいますが、こちらはスーパーアグリ。

兄弟や近親ではありませんが、同じ馬主さんの馬でこの名前ですから偶然ではありませんし、もしかしたら、重賞馬となったあのアグリよりもさらに期待をかけているのがこの馬なのかもしれません。毛色もアグリと同じ青鹿毛。馬主さんは黒い馬好きなのかな。わたしも大好き、黒い馬。

そんなスーパーアグリですが、昨年10月の新馬以来、1勝クラスを3回走って0勝の1勝馬です。

芝1,400か1,200ばかりを使ってきていますね。リオンディーズ産駒なので、特にスプリンターというイメージでもありませんが、お母さんが1,600までの馬だったからかな。

 

テラステラ

予想オッズ単勝5.5倍、3番人気です。

まだ出走馬が確定していない本日(3月15日)時点では、なかなか穴馬探しも難しいですね。まずは、やはり人気になりそうな馬からピックアップする形になってしまいます。

テラステラは、スーパーアグリと同じ矢作厩舎所属で、前走に引き続き坂井瑠星騎手が騎乗予定とのことです。(スーパーアグリも前走は坂井騎手騎乗だったんですけどね)

前走、万両賞(1勝クラス)を勝っていることから人気を集めていますね。

万両賞で、テラステラは5番人気からの優勝。このレースで1番人気ながら2着に敗れたのがペースセッティング。今回のファルコンステークスで再戦です。

ペースセッティングは万両賞で2着の後シンザン記念(G3)でまた2着。その結果を受けて、結局今回もテラステラよりも人気を集めそうです。

でも、テラステラだってその間にレースに出て負けたりしたわけではないので、それだけで順位付けがひっくり返ってしまうこともないのでは?というのがわたしの見立てです。シンザン記念は芝1,600メートルでしたが、今回は、万両賞と同じ芝1,400メートルのレースです。

競馬新聞ではレース間隔が中12週になると「休養明け」と表記されます。

テラステラの場合は中11週なのでギリギリ休養明けにはならないのですが、それでも間隔が長いので、休養明けの馬を見るする目線で厩舎コメントなどをチェックすると良いかもしれませんね。

 

以上、ファルコンステークスの展望でした。

今週は重賞4つ、忙しいですね。(また言ってる)