こんにちは、欅並子です。
前の記事に続いて、ブリーダーズカップを楽しむための基礎的な情報をお伝えしていきます。
日本馬の参戦について
今年は7つのレースに、9頭の日本馬の出走が予定されています。
BCジュベナイル
1日目、ダート1,600メートルで行われる2歳牡馬・セン馬限定のレースです。
日本からはエコロネオ(2歳・牡)の出走が予定されています。
エコロネオは、2戦0勝。つまり未勝利の馬です。2戦目の未勝利戦での2着が最高着順です。アメリカ産まれの馬なので、里帰りですね。
未勝利の馬ですが、なんか名前に聞き覚えがあるなと思ったら、この馬は8月に発生した馬の取り違え事件に関係したお馬さんでした。
同厩舎の別の2歳牡馬と間違えて新潟競馬場まで輸送され、発走の直前に取り違えが発覚、出走できずに帰ってきたという、あのエコロネオくんです。
未勝利でもG1って出られるんですね。どういう仕組みかな。
BCフィリー&メアスプリント
2日目、ダート1,200で行われる、3歳以上牝馬限定のレースです。
日本からは、メイケイエール(5歳・牝)が出走予定です。
芝1,000メートルのターフスプリントと両方登録があったのですが、ターフスプリント方は除外対象ということで、第2希望のこちらへ出走することになりました。
メイケイエールにとっては、芝1,000メートルもダート1,200メートルも未経験の舞台です。
BCターフスプリント
2日目、芝1,000メートルで行われる3歳以上のレースです。
日本からは、ジャスパークローネ(4歳・牡)が出走予定です。
ジャスパークローネといえば、この夏のサマースプリントシリーズの覇者で、スプリンターズステークスでもわたしは印を付けました。展開が向かず4着でしたが強さは見せつけてくれました。
距離が短いのかもと思いましたが、今年の5月には芝1,000メートルのレースでも勝っていますね。(新潟の1,000直)
良い結果を期待したいです。
BCフィリー&メアターフ
ここからは、テレビ中継・馬券発売が行われるレースになります。
芝2,000メートル、3歳以上牝馬限定のレースです。
日本馬は、ウインマリリン(6歳・牝)が出走予定です。
2021年には日本馬のラブズオンリーユーが勝ったレースですね。ラブズオンリーユーはドバイ、香港、アメリカと4回にわたって海外遠征をし、海外G1を3勝した名牝です。
ウインマリリンも、香港、ドバイとと来て今回が3回目の海外遠征。アメリカ初上陸ですね。昨年12月に香港で結果を出しており、今回もかなり期待が集まると思われます。
ドバイ6着後、国内で2戦した中では思うような結果が出ていないのが少し心配ではありますが、国内で出走してきたレースのメンバーを見るとかなり厳しいところを戦ってきていますよね。こちらも、良い結果を期待したいです。
BCマイル
芝1,600メートル、3歳以上のレースです。
日本馬は2頭、ウインカーネリアン(6歳・牡)とソングライン(5歳・牝)が出走します。
ウインカーネリアンは今年2月の東京新聞杯(G2)優勝、その後ドバイでダートのマイル戦に出走し6着、帰国してから安田記念8着、休養を挟んで毎日王冠5着という成績。わたし、毎日王冠のパドック予想で印を付けました。調子は良さそうだと思ったんだけどな。
ソングラインは、安田記念を優勝した後、同じく毎日王冠に出走しこちらは2着という成績でした。毎日王冠は芝1,800メートルの競走ですので、必ずしも得意距離というわけではない中でさすがの走りを見せました。
今回、ブリーダーズカップ全出走馬の中で、最もやってくれそうなのはこの馬だとは思っています。ていうか、見たいですよね。海外遠征はこれまでサウジアラビアへ2回。1回目、2022年に出走したレースでは優勝しています。今年2月の2回目の出走では10着と大敗し、どうしちゃったのかなと心配されていましたが、帰国後にヴィクトリアマイル・安田記念とG1を2連勝しその心配を吹き飛ばしました。
BCターフ
芝2,400メートル、3歳以上のレースです。
日本馬は、シャフリヤール(5歳・牡)が出走を予定しています。
シャフリヤールは、2021年のダービー馬。ダービーを勝った翌年3月にはドバイへ遠征し、ドバイシーマクラシック(G1)を勝っています。
その後、イギリスとドバイ、合わせて3回の海外遠征を行い、国内でもG1に2回出走していますが、勝ちからは遠ざかっています。
今年、2回目のドバイ遠征から帰ったあと、休養明けで使った札幌記念(G2)で11着と、自身の競走生活でも初めての2桁着順に大敗しておりちょっと心配な感じではあります。
初めてのアメリカ遠征で何かを掴めるか期待がかかります。
BCクラシック
ダート2,000メートル、3歳以上のレースです。
日本馬は、デルマソトガケ(3歳・牡)とウシュバテソーロ(6歳・牡)が出走を予定しています。
デルマソトガケは、今年に入ってからずっと海外遠征を続けていますね。サウジアラビアからドバイへ転戦、その後ケンタッキーダービーへ。およそ半年の休養を経て久しぶりのレースがまたアメリカでのレースとなりました。
初めての古馬との対戦ですが、UAEダービーでの勝ちっぷりから期待が高まります。
ウシュバテソーロは、前走・日本テレビ盃(G2)でさすがの強さを見せつけて圧勝しました。元々は芝を使っていた馬で、勝ち上がりに時間がかかりましたが、ダートに転向してから目覚ましい活躍を見せています。
今年3月に初めてドバイに遠征、ドバイワールドカップを優勝。ダート路線では間違いなく今一番勢いがある馬ですね。予想オッズの段階でもかなりの人気を集めているようです。
以上、出走馬について確認しました。日本時間では、日曜日の早朝から行われるレースです。日本馬の活躍に期待したいですね。