欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

オールカマー2023 難しいから、もう、好きな馬から買っちゃう

こんにちは、欅並子です。

 

今日は、今度の日曜日に中山競馬場で行われるオールカマー(G2)について見ていきたいと思います。

 

オールカマーは1955年に創設されたレースです。

元々のオールカマー=all comersの意味としては、「サラブレッド・アングロアラブなどの品種や所属を問わず、出走馬に広く門戸を開けた競走」ということですが、アラブ馬の競走は、JRAでは1995年に廃止となりました。

外国産馬や地方馬、外国調教馬にも出走権があるというのもあったのですけど、最近は他の重賞でもその条件で行われるレースがたくさんありますので、「オールカマー」だけが特別にオールカマーなわけでもなくなってしまったんですね。

創設時は中山競馬場の芝2,000メートルのレースでしたが、1984年からは現在の芝2,200メートルで行われています。

2014年からは、1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられるようになりました。

 

アングロアラブ=アラブ馬の名前を久しぶりに見て思い出したんですけど、わたしが初めて競馬場に行った時にはまだアラブの競走があったんですよ。1日のうち1レースぐらい番組表に「アラ系」って書いてあるレースがあって。

わたしが初めて競馬場に行ったのが1995年の宝塚記念でしたから、まさにアラブ系競走が行われていた最後の年だったということになります。

当時、ムーンリットガールっていう、大変強いアラブの牝馬がいましてね。アラブの中では敵無しぐらい強くって、サラブレッドに混じって走ったりもしてました。とはいえ、やはり品種が違いますからサラブレッドと互角に戦うことは難しく、1995年の暮れにはスプリンターズステークスに出走して16頭立て14着という結果に終わっています。(ムーンリットガール自身はスプリンターなので、オールカマーには出走していません)

と、ちょっと話が脱線しました。

 

最近では、天皇賞(秋)の前哨戦として、強いメンバーが沢山集まって行われる、ある意味普通のG2になってきた感のあるこのレースです。

当日の中山競馬場は入場料無料デー。お客さんが「オールカマー」ですね。

今年も豪華なメンバーが集まって開催されるので、楽しみなことには違いありません。

 

オールカマーの過去10年のデータから、好走しそうな馬の条件をみていきましょう。

  • 中位人気馬
  • 4歳馬と5歳馬
  • 牝馬
  • 上半期のG1出走後に休養していた馬

こんな傾向が出てきました。

過去10年のオールカマーでは1番人気が2勝しかしておらず、2019年以来、4年連続で4着以下に敗れています。

昨年の1番人気は、三冠牝馬・デアリングタクト。結果は6着でした。

ただ、4歳で、牝馬で、上半期最後のG1・宝塚記念以来の出走だったという意味では、人気以外の条件は満たしていたのですけどね。(それとも、宝塚記念は上半期に入らない?そんなことないよね?)

牝馬の活躍というのは結構いろんなところでも話題に上がっていますね。昨年の優勝馬も牝馬のジェラルディーナ。

特別に牝馬が多く出がちなレースというわけでもないのですが、牝馬が出走した回では昨年まで4回連続で牝馬が連対しています。

というわけで、今年も牝馬を中心に予想を組み立てるのはアリだと思います。

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

産経賞オールカマー(G2) オッズ | 2023年9月24日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズなどの情報はこちらのサイトを参考にしています。

 

マリアエレーナ

8枠14番。予想オッズ単勝16.9倍、8番人気です。

今年出走する牝馬は、ジェラルディーナ、マリアエレーナ、ウインマリリンの3頭。

そのうち2頭は、過去にオールカマー優勝経験ありというこの布陣ですが、あえてマリアエレーナ=マリエレちゃんを挙げてみます。

今年初めに見た愛知杯で強っ!と思って以来、見かけるとつい気になって印をつけてしまうのですが、ここ最近馬券に絡んでいません。

ネットニュースでも、調教絶好調みたいな記事をちょいちょい見かけています。

気になる点としては、この馬は中山競馬場での出走は初めてということ。

右回りは大丈夫だと思いますが、最後の坂に対応できるかがポイントだと思います。

あと、今日は枠順が出てから書いているので枠にも触れると、大外がどうかな?というのもさらに気になるところです。

そういう意味だと、今回は8枠にマリアエレーナとウインマリリンの牝馬2頭が入っていて、今年は牝馬連続連対記録のピンチなのかもしれません。

 

ガイアフォース

4枠7番。予想オッズ単勝5.4倍、4番人気です。

好き馬・ガイアちん。

春はマイル路線に行って「あれあれ?」と思いましたが、この秋はオールカマーから天皇賞(秋)を目指す路線です。

昨年のちょうど今頃、中山競馬場の芝2,200メートルで行われたセントライト記念を勝利していますので、願ってもない舞台なんじゃないですかね。

G1・安田記念以来の出走で4歳馬、4番人気は中位人気というにはちょっと上かな。でも、条件的にはまあまあ当てはまっている方ですね。

ガイアフォース、何度か関東に遠征に来ていますが、なかなか日程が合わず見に行けなかったので、わたしは今回初めて競馬場でこの馬を直接見られるのが楽しみです。

結果が良ければなお良いです。

 

エヒト

6枠10番。予想オッズ単勝14.9倍、6番人気です。

6枠のもう1頭、ノースブリッジと迷ったけどこちらを。

エヒトは夏競馬も使ってきた馬なので「上半期G1以来の出走」の条件に当たりません。しかも、6歳。

上半期G1以来の出走で馬齢も5歳であるノースブリッジのほうが、データ的に合うのですが。言ってしまえば、ただ、わたし、エヒトの方が好きなので。

小倉記念、買わなくてすみませんでしたという気持ちです。

重賞勝ち鞍はローカルのG3が2つなので、中央場所のG2ってどうなん?とも思いますが、今年の初めにAJCCを2着(1着はノースブリッジ)。

全く同じコースのG2で連対しているのだから、適性は問題ないでしょう。AJCCを勝たなかった分、ノースブリッジより1キロ斤量軽く済んでるのも良いのではないでしょうか。

 

以上、3頭注目馬を挙げました。

難しいから「好きな馬」から買っちゃう。オールカマーっぽくていいかもしれません。