欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

プロキオンステークス2023 混戦模様になりやすい夏のダート短距離線

こんにちは、欅並子です。

 

すっかり夏競馬。

今朝のニュースで、東京競馬場で花火大会が行われたことが話題になっていましたが、東京競馬場って、競馬やってない間はそういうことに使われてたりもするんですね。

通い詰めた場所なので、「え、うちの庭で!」って感じですが、わたしの耳には、花火大会の情報は届いていなかったです。情報収集の方向性が違うもんなあ。

会場は競馬場でも、競馬の民に「花火」などという華やかできらびやかな情報がもたらされることはないのです。

 

そんな夏競馬な今日この頃です。今週の重賞は2つ。

福島競馬場の芝2,000メートルで行われるG3の七夕賞と、中京競馬場のダート1,400メートルで行われるG3のプロキオンステークスです。

今日は、プロキオンステークスのお話をしようと思います。

 

プロキオンステークスは、1996年創設のレースです。第1回は阪神競馬場のダート1,400メートルで開催されました。1999年までは4月に行われるレースでしたが、2000年からは夏期の開催に。2012年の番組の改定に伴い中京競馬場に舞台を移しました。

距離はダート1,400メートルのまま現在に至ります。

プロキオンは、こいぬ座のアルファ星の名前です。シリウス・ベテルギウスとともに「冬の大三角」を形作る恒星です。創設された年からして冬の大三角とはちょっと関係ない時期に行われるレースですね。

ちなみに、JRAにはシリウスステークス、ベテルギウスステークスという競走もありますよね。

シリウスステークスは10月に阪神競馬場で行われるダート2,000メートルのG3。

ベテルギウスステークスはリステッド競走ですが、こちらは12月の最終開催日(12月28日)に阪神競馬場のメインで行われるダート1,800メートルのレースです。

そんなお話をしているうちに、今週行われるダート重賞の名前が何だったのか忘れてしまいそうですが、そう、プロキオンステークスです。

 

プロキオンステークスは、G1ウイナーのようなわかりやすく主役級の馬があまり参戦しないレースなので、混戦模様になりやすいと言われております。

過去10年のデータによると、

  • 前走好走した馬
  • 前走が地方交流重賞または海外
  • 父がA.P.Indy系の種牡馬

こういう馬の好走が目立つとのこと。

 

それでは、今年の注目馬について確認していきましょう。

 

プロキオンステークス(G3) オッズ | 2023年7月9日 中京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズはこちらのサイトを参考にして書いています。

 

リメイク

予想オッズ単勝2.9倍、1番人気です。

今年の春先からサウジアラビア・ドバイと転戦して、今回帰国緒戦になります。国内では昨年暮れにカペラステークスを勝っていて、重賞ウイナーです。

父・ラニはTapitの産駒。A.P.Indy系の種牡馬ですね。

このメンバーの中では、実力上位だとは思われますが、この馬、これまでのところ休養明けは3着までなんですよね。もしかしたらちょっと様子見した方がいいかもしれないと思っています。

 

ドンフランキー

予想オッズ単勝5.2倍、3番人気です。

前走、京都競馬場の新装オープンを記念して開催された「京都グランドオープン」という競走(OP)を勝ってこちらに進んできました。

3歳の頃は芝のレースに出走した経験もありますが、3歳後半からダート一筋で好走を続けています。

データに背いた意見なのでどうかと思うのですが、なんとなく、地方よりもJRAのダートで好走してきた馬のほうが合うんじゃないかという気がして、今回、地方も海外も経験したことのないドンフランキーに注目してみました。

父・ダイワメジャー。A.P.Indyなんて、血統表のどこにもいません。

元々芝でデビューしてるだけあって、血統的にはかなり芝っぽい馬ですよね。

前走の馬体重が598キロというかなりの大型馬。でっかい馬さん、かわいくていいよね。応援したい。

 

エルバリオ

予想オッズ単勝28.6倍、9番人気です。

なんとなく、穴馬狙ってみたくてエルバリオです。安田記念の日に東京競馬場で3勝クラスの麦秋ステークスを勝ってオープン入りしました。

この馬はドレフォン産駒。今回、A.P.Indy系の種牡馬の仔、あんまりいませんね。

この馬も芝デビューの馬ですが、2歳の終わりに未勝利戦をダート初挑戦で勝ってからダート一筋です。1勝クラスでしばらく足踏みしていましたが、今年に入って2勝、3勝とポンポンと勝ち上がってきました。

この馬も、これまでに地方で走った経験はありません。中京のダート1,400は2勝クラスの時に勝っていますのでコース適性は問題ないと思います。

鞍上は、先週ラジオNIKKEI賞を勝ち、その前はマーメイドステークスも勝ってる西村淳也騎手。最近勢いありますよね!(ダートのイメージはないけど)

 

以上、注目馬3頭挙げました。