欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

ユニコーンステークス2023 将来有望な馬を見つける3歳ダート重賞

こんにちは、欅並子です。

 

今週の週末は、重賞が2つ。東京競馬場では、ダートの3歳馬限定G3・ユニコーンステークス。阪神競馬場では、牝馬限定のG3・マーメイドステークスが行われます。

どちらも、日曜日の開催になりますね。

 

今日は、ユニコーンステークスのお話をしていきたいと思います。

 

ユニコーンステークスは1996年に創設されたレースです。

創設当初は、「3歳ダート三冠」シリーズの1つめのレースとして位置づけられていました。3歳ダート三冠ってなんぞや?って感じですが、いわゆる3歳のクラシック三冠に倣って、ダートでも3歳最強を決めようということで、

9月末~10月初旬 ユニコーンステークス(中山競馬場)

10月~11月 スーパーダートダービー(大井競馬場)

11月~12月 ダービーグランプリ(盛岡競馬場)

これら3レースで三冠シリーズを形成しました。

この形で開催されたのは、1996年~2000年の4年間だけで、その間に三冠馬は誕生しませんでした。

1999年から2001年にかけてダート路線が改編され、大井では7月に行われるジャパンダートダービーが創設され、秋に行われていたスーパーダートダービーは廃止となりました。

盛岡のダービーグランプリも9月後半へ前倒しに。ユニコーンステークスは、それらのスケジュールに押されて現在の6月に時期を変え、開催競馬場も東京競馬場に変更になりました。

「三冠」というシリーズはなくなって、現在では、ユニコーンステークスは7月のジャパンダートダービーの前哨戦という位置づけになりました。

 

そんなユニコーンステークスは、過去10年の優勝馬のうちノンコノユメ、ゴールドドリーム、カフェファラオの3頭が、後に同じコースで行われるG1・フェブラリーステークスを優勝するなど、出世レースとしても知られています。

過去10年のデータ分析によると、

  • 伏兵にも注意
  • オープンクラスのダートで好走したことがある
  • 前走がオープン特別

こんな傾向があるとのこと。

伏兵に注意、つまり結構荒れるレースってことですね。

2022年は1着~3着が、7,8,9番人気の馬で決着していますし、毎年3着以内にかならず6番人気以下の馬が1頭は顔を出しているという、そんな感じですね。

 

では、今年の出走馬の中から注目馬を探していきましょう。

 

ユニコーンステークス(G3) オッズ | 2023年6月18日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズなどの情報はこちらのサイトを参考にしています。

 

ペリエール

予想オッズ単勝2.4倍、1番人気です。

荒れる、といわれてもやはりこの馬を注目しないわけにはいかない気がします。

2走前のヒヤシンスステークス(L)は、福永祐一元騎手の引退前最後の勝利でしたよね、たしか。この日はフェブラリーステークスが行われた日で、わたしも東京競馬場にいたのですが、メインレースのパドック待機でレースは見ておりません。

その後、海外遠征してUAEダービーでは2番人気ながら4着に終わりました。

今回、東京競馬場のダート1,600メートルのレースということで、ヒヤシンスステークスと全く同じ舞台でもありますし、戦歴を見ても、メンバーの中で最も厳しいところを戦って来た馬ですので、そりゃ人気になるよねって思います。

 

穴馬を探せ

で、いつもなら次の馬へいくところですが、今回は、ちょっと趣向を変えて穴馬探しをしてみようかと思います。

東京のダート1,600メートルって、スタート地点は芝なんですよね。最初ちょっと芝を走ってから、バーッとダートへ突入する。フェブラリーステークスなんかでも使われるコースですが、実は結構クセのあるコースのような気がするのです。

足下が芝からダートに変わるときに驚いちゃう馬もいる、なんて話も聞いたことがあって、ただ、あからさまにそんなそぶりを見せる馬をわたしは今まで見たことがないんですが、やはり、ここのコースを経験したことがある馬(できれば勝ったことがある馬)から狙ってみたいなあと思います。

東京ダート1,600勝ち馬を探すと、サンライズジーグ、ニシノカシミヤ、ブライアンセンス、ラフエイジアン、そしてペリエールと出てきました。

その中で、6番人気以下は、

サンライズジーグ(11番人気)

ニシノカシミヤ(7番人気)

ラフエイジアン(8番人気)

このうち、オープンクラスで好走したことがある馬は……。

サンライズジーグですね。前走、園田の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)で4着です。

ラフエイジアンは、前走がオープンクラスの青竜ステークスですが7着なのでちょっと好走とは言いがたい。

ニシノカシミヤは、まだ1勝馬の頃に芝の重賞・クイーンカップに参戦するなど経験は豊富ですが、やっと前走で2勝クラスを勝ったばかりなので少し厳しいでしょうか。

ただ、「逃げて楽勝」というレース内容を聞くと、ちょっと狙ってみたくもなったりします。

 

穴馬探しで見つけた3頭を入れて、変則的に4頭の注目馬を挙げてみました。

わたし、わりとダート重賞の予想は得意なので(と勝手に思っている)楽しみです。