欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

クイーンカップ2024 牝馬三冠レースへの登竜門



 

こんにちは、欅並子です。

 

今週は重賞が3つ予定されています。競馬番組が、春に向けてちょっとずつ賑やかになってきている感じがしますね。

今日は、まず2月10日(土)に東京競馬場で行われるクイーンカップについて見て行きたいと思います。

出走馬も確定していない段階で、追い切りも終わってないのに展望なんてちょっと早いんですが、3つあるので水曜日からスタートしないと間に合わないんですよね。

(ま、わたしはあんまり追い切りのこととかわかってないので、知ったところでそんなに変わらないかなと思っているのもあります)

 

クイーンカップは、東京競馬場の芝1,600メートルを舞台に行われる、3歳牝馬限定G3です。

まずは同じ距離で行われる桜花賞を見据えた戦いになりますが、クイーンカップで好成績を残した馬たちはオークス、秋華賞などその先で好走する馬も多く、牝馬三冠への登竜門とも言えそうです。

 

では、過去10年のデータから3着以内に好走する馬の条件を確認していきましょう。

  1. 上位人気馬
  2. 前走は芝のG1・重賞
  3. 馬番6、9番

こんな感じです。では、もう少し細かく見て行きましょう。

  1. 上位人気馬。具体的には、過去10年の勝ち馬10頭中9頭は単勝3番人気以内。また、3着以内馬30頭中24頭が5番人気以内の3着以内好走率が高い、というデータです。

  2. 前走が重賞・G1だった馬は、4頭。
    カレンナオトメ フェアリーS 11着
    コスモディナー 阪神ジュベナイルフィリーズ 9着
    サフィラ 阪神ジュベナイルフィリーズ 4着
    テリオスサラ フェアリーS 7着

  3. 馬番が6番、9番。特定の馬番に好成績が偏っているそうで、過去10年で6番が5勝・2着1回、3着1回。9番が2勝・2着3回、3着1回。これは馬番発表まで覚えておいたほうがいいかもしれません。
    ですが、6番の馬が5勝したのは過去10年のうちでもどちらかというと古い方に偏っています。昨年優勝のハーパーは9番。一昨年優勝のプレサージュリフトなんて13番です。

では、出走予定馬全頭、どういう馬なのかちょっとずつですが見ていきたいと思います。

 

クイーンC(G3) オッズ | 2024年2月10日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

人気についてはこちらを参考に書いています。2月7日(水)の午前時点での数字になりますので、ご参考までです。

 

(50音順)

アルセナール

予想オッズ単勝5.3倍、3番人気です。

ナミュール、ラヴェルというG1・重賞勝ち馬を姉に持つ良血馬ですね。父はエピファネイア。わたしは当然この馬を応援します。

11月に東京の芝1,600メートル、今回と同じ舞台の新馬戦を勝利。その時と同じ鞍上はC.ルメール騎手です。

ガビーズシスター

予想オッズ単勝34.1倍、11番人気です。

父はアポロキングダム。…え、誰? アポロキングダムの主な勝ち鞍は「2006年 3歳500万下」ですから、いわゆる活躍馬ではありませんが、父・Lemon Drop Kidの後継種牡馬として種牡馬入りしたようです。Lemon Drop Kidといえば今ではレモンポップの父として有名ですね。

ガビーズシスター自身もこれまで2戦はダートを使ってきました。芝は初めてです。

カレンナオトメ

予想オッズ単勝92.3倍、13番人気です。

父はカレンブラックヒル。母はオルレアンノオトメ。両親の名前を組み合わせた素敵なお名前です。3歳のこの時期にして既にキャリア7戦。新馬戦3着から、未勝利馬のまま函館2歳Sに出走、その後未勝利戦を4戦目にして勝ち上がり、1月にフェアリーSに出走しました(結果は11着)

クイーンズウォーク

予想オッズ単勝4.5倍、2番人気です。

父はキズナ。半兄にグレナディアガーズ。兄は短距離路線で活躍しましたが、この馬は新馬戦、未勝利戦と芝1,800メートルのレースを使って来ました。今回マイルは初めての距離です。

コスモディナー

予想オッズ単勝25.7倍、10番人気です。

父はダノンバラード。2歳OPのクローバー賞勝ちの実績がある馬です。阪神JFにも出走しましたが、14番人気・9着という結果に終わりました。

サクセスカラー

予想オッズ単勝16.3倍、5番人気です。

父はロジャーバローズ。新馬勝ちの1戦1勝馬ですね。1月8日の中山競馬場の芝1,600メートルでのデビューでした。3番人気を覆し、強い競馬をしたようです。

サフィラ

予想オッズ単勝2.9倍、1番人気です。

兄・サリオス、姉・サラキア、サリエラという良血馬。東京の芝1,600メートルで行われたアルテミスSで2着の実績があります。阪神JFでは1番人気に推されましたが4着に終わりました。今回、アルテミスSと同じ舞台で巻き返しをはかります。

サンセットビュー

予想オッズ単勝69.6倍、12番人気です。

父はドゥラメンテ。11月に2戦目で未勝利を勝ちました。前走、1月7日の3歳1勝クラスで競走中止しています。「1コーナーから向こう正面に向けて逃避」と書いてあり、怪我ではないようです。今回はちゃんと走れるかな。

テリオスサラ

予想オッズ単勝11.2倍、5番人気です。

ロジャーバローズ産駒。前走・フェアリーSでは3番人気で7着の成績でした。その前の赤松賞(1勝クラス)で、有力馬ステレンボッシュ(のちに阪神JFで2着)の2着に好走したことから人気になっていたんですが、スタートの出遅れが響いたようです。

ブライトアゲイン

予想オッズ単勝279.6倍、14番人気です。

キャリア6戦1勝の外国産馬。未勝利のまま高知競馬の交流競走・室戸杯に出走し、1番人気で優勝しました。

モリノレッドスター

予想オッズ単勝24.0倍、9番人気です。

父はデクラレーションオブウォー。この馬が未勝利を勝つところ、競馬場で見てました。(2番人気だったのに買ってなかった)新馬戦は、当レースに出走予定のアルセナールが1着でこの馬が2着でした。どちらも現地で見てましたが、結構力のある馬だという印象はあります。

ルージュサリナス

予想オッズ単勝24.0倍、8番人気です。

キタサンブラック産駒。新馬1勝での参戦です。C.ルメール騎手の手綱で1番人気でした。スタートは「出遅れ」との記録ありですが、ラストはしっかり伸びて1番人気に応えたとのこと。新馬戦は、東京・芝1,600で今回と同じ舞台です。

ルージュスエルテ

予想オッズ単勝9.3倍、4番人気です。

父はハーツクライ。半兄に、2021年の京都新聞杯優勝馬レッドジェネシスがいます。昨年6月デビューで新馬戦は7着でしたが、その後未勝利→1勝クラスと連勝しました。勝った2戦はいずれも逃げ切り勝ちです。

 

以上14頭見ていきました。この情報だけで印を付けるのも難しいのですが、恒例ですので現時点での印を発表します。

 

◎ クイーンズウォーク

○ アルセナール

▲ サフィラ

△ ルージュスエルテ

△ モリノレッドスター

 

うーん、まあこんな感じかな。アルセナールは応援してるんですけど、ちょっと控えめに2番手評価にしました。

ちなみに、クイーンカップ当日もわたしは競馬場に行くのですが、競馬初めての友人をアテンドすることになっているため、当日のパドック予想はお休みとなります。

余裕があったらXに馬券の写真ぐらいポストするかもしれません。

 

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