欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

シンザン記念2024 1番人気が4年連続馬券圏外 波乱もありの3歳マイル戦

こんにちは、欅並子です。

 

今週は3日間開催の間に重賞が4つ。忙しかったですが、なんとか展望記事4つ目を書けるところまで到達しました。

今日は、1月8日(月・祝)に行われるシンザン記念について書いていきたいと思います。

 

シンザン記念の創設は1967年。

日本競馬史上2頭目、戦後初めての三冠馬であるシンザンの功績を記念して創設されました。シンザンが三冠馬になったのは1964年ですから、かなり対応が早いですよね。

今では考えられないスピード感です。

創設時から京都競馬場の芝1,600メートルで行われるレースですが、2021~2023年の3回は、京都競馬場改修工事のため中京競馬場で代替して行われていて、今回4年ぶりに京都競馬場での開催となります。

京都競馬場にはシンザンの銅像があります。三冠ロードの中に他の三冠馬とお揃いのサイズのものがあるのと、もうひとつ、三冠ロードの入口付近に特別な銅像があります。わたしの記憶が正しければですが、この特別な方のシンザン像は、改修前からずっと京都競馬場にあったもののように思います。

改めてシンザンの成績をよく見て見ると、シンザンが京都競馬場で手に入れた大きなタイトルは菊花賞だけで、実はそれほどシンザン=京都競馬場というイメージが強い馬ではないのですが、京都競馬場といえば「三冠馬の生まれる舞台」ですものね。三冠馬といえば京都競馬場、で、シンザン記念は京都競馬場で行われているようです。

 

では、過去10年のデータから3着以内に好走しそうな馬の条件を確認していきましょう。

  • 2勝以上馬
  • 前走1勝クラス組
  • 牝馬が出るなら牝馬に注目

昨年までは1番人気が5年連続で4着以下に敗れているレースですが、馬券的には大波乱は起きていないというレースです。昨年は7頭立てという少頭数のレースになりましたが、今年は18頭のフルゲートで行われることになりそうです。

牝馬が出るなら牝馬に注目、ということですが、当該週に同距離のフェアリーステークスがあるのにあえてこちらにぶつけてくるということもあり、出走頭数が少ない中で勝率・馬券圏内率が牡馬よりも高いようです。

ホープフルステークスもG1昇格以来初めて牝馬が勝ちましたし、今年の牝馬はレベルが高いかもしれません。

 

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

シンザン記念(G3) オッズ | 2024年1月8日 京都11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容をもとに記事を書いています。

 

この時期の3歳戦って、まだ何から注目すればいいかわかりづらいので、まずデータで絞ってみると、

 

2勝馬:ゼルトザーム(1頭)

前走が1勝クラス:タイセイレスポンス、デルシエロ、ラーンザロープス、ケーブパール(4頭)

牝馬:ラーンザロープス、ケーブパール(2頭)

 

という感じになりました。

牝馬2頭が2頭とも「前走が1勝クラス」の条件にも当てはまっていますね。

 

ゼルトザーム

4枠8番 予想オッズ単勝121.3倍、18番人気です。

ゼルトザームは2勝馬でしかも重賞勝ちがあるにもかかわらず、現時点の予想オッズでは最低人気となっています。

距離が伸びてからの結果が厳しいこと、明けて3歳になったばかりにも関わらずもう6戦目=使いすぎでは?という見方もあるのかなと思います。

ただ、2歳のうちに地方交流重賞に挑戦していた馬、という共通点で、ホープフルステークスで好走したサンライズジパングのことをちょっと思い出したりしました。

この後どんな路線を狙って行くのかはわかりませんし、活躍できるのかどうかも未知数ですが、このレースに限って言えば、新馬戦や未勝利戦を勝ったばかりの馬よりも場慣れしているという点で、あまり軽視しないほうが良いのかもしれないと思いました。

 

ラーンザロープス

3枠6番 予想オッズ単勝35.1倍、13番人気です。

今日は、データに忠実に注目馬を挙げてみることにします。牝馬2頭のうち、まず1頭、ラーンザロープスから。

札幌でデビューして2戦目で勝ち上がり、前走は中山のサフラン賞(1勝クラス)で5着です。デビューと未勝利は芝1,500メートル、1勝クラスは芝1,600メートルのレースでした。

前走のパドック映像を見てみたんですけど、うるさいですね。この結果3番人気で5着ですから、やっぱり今回もパドックでは気性面を要チェックですね。

前走は、関西馬なのに中山の1勝クラスを使ったんですね。今回は輸送がないのでもう少し落ち着いているといいですね。

 

ケーブパール

6枠12番 予想オッズ単勝33.3倍、12番人気です。

こちらがもう1頭の牝馬。京都の芝1,600メートルの新馬戦でデビュー勝ち、2戦目の白菊賞(1勝クラス)では1番人気に推されながら4着に終わっています。

白菊賞も京都芝1,600メートルのレースなので、このシンザン記念と同じコースを2回経験済みということになります。

現時点でこの馬のセールスポイントっていうと、その辺でしょうかね。

朝日杯フューチュリティステークス、ホープフルステークスと、この世代の牡馬中心の大レースで、続けて牝馬が3着以内に来ていますので、今回はあまり人気にならないかもしれませんが注意しておきたいです。

 

以上、注目馬を3頭挙げました。

挙げた3頭はかなり下位人気になりますが、人気になっているエコロブルームやショーマンフリートあたりと組み合わせて3頭目候補としてちょっと気を付けてみたいな、という感じでいかがでしょうか。