朝日杯フューチュリティステークス2023　2歳マイル王を決める戦い

こんにちは、欅並子です。

秋のG1シリーズも残り僅かとなりました。今週の日曜日には阪神競馬場で朝日杯フューチュリティステークスが開催されます。

去年もボヤいてたかもしれないですが、どうも、このレースを阪神競馬場でやるってことに慣れないですね。まあいいんですけど。

朝日杯フューチュリティステークスの前身は、1949年に創設された「朝日杯3歳ステークス」というレースです。

元は、関西の3歳馬（現2歳）の頂点を決める「阪神3歳ステークス」と並び、「朝日杯3歳ステークス」は関東の3歳馬の頂点を決めるレースとして中山競馬場で開催されていました。

1991年には牝馬・牡馬のチャンピオンをそれぞれ明確にすることを目的として、「朝日杯3歳ステークス」は牡馬・セン馬限定のレースになり、阪神3歳ステークスは牝馬限定の「阪神3歳牝馬ステークス」に名前を変えて行われるようになりました。

朝日杯3歳ステークスは、牡馬・セン馬限定のレースになった1991年にはレース名を変更しませんでしたが、2001年に馬齢表記が国際基準に統一された年に現在の「朝日杯フューチュリティステークス」という名称に変更されました。

2004年からは、牡馬・セン馬限定ではなく「牡馬・牝馬」のレースに変更。牝馬も出走できるようになり、セン馬は出走できなくなりました。

「牡馬（セン馬）限定」というレース自体、とても珍しかったと思うんですが、現在はもうそのような条件のレースは存在していないようです。

ちなみに、2004年に牡馬・牝馬のレースになって以来、まだ牝馬の優勝はありません。

朝日杯フューチュリティステークスが阪神で開催されるようになったのは、2014年から。そしてその代わりに、それまで阪神で開催されていた2歳重賞・ラジオNIKKEI杯2歳ステークスが中山競馬場で行われることになります。このレースはのちに、ホープフルステークスというG1の競走になります。

ホープフルステークスという芝2,000メートルの2歳G1が誕生したことで、朝日杯フューチュリティステークスは2歳チャンピオンを決めるレースというよりは、2歳”マイル王"決定戦と呼ばれることが増えました。

とはいえ、2021年の優勝馬・ドウデュースはのちのダービー馬ですし、まだこの時期に距離適性どうこう言うのはすこし早いのかもしれません。

では、朝日杯フューチュリティステークスが阪神競馬場で行われるようになった過去9回のデータから、好走馬の条件を確認していきましょう。

上位人気2頭と伏兵1頭
マイル重賞からの転戦馬
前走は1着

1番人気の馬は安定して馬券内に入り、2，3番人気の馬もどちらかは来る。だけど、どっちか1頭は圏外に敗れて代わりに下位人気の馬が来ることは結構ある、ということのようです。ていうか、わたしなんかは「競馬が全体的にそういうもん」という認識でしたけどね。

前走はマイル戦（重賞）からというのは、阪神ジュベナイルフィリーズのパターンともちょっと似ていますね。そして、潔く前走は勝ってる馬がいい、ということです。

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきたいと思います。

※朝日杯ＦＳ(G1) オッズ | 2023年12月17日阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を元に記事を書いています。

ジャンタルマンタル

2枠3番　予想オッズ単勝3.6倍、1番人気です。

ジャンタルマンタの父・Palace Maliceは海外の種牡馬で、今のところジャンタルマンタル以外に日本で活躍する馬はいないのですが、その母・パレスルーマーは日本に輸入されて、ジャスティンパレス（父・ディープインパクト）を出しました。つまり、Palace Maliceはジャスティンパレスの半兄です。近々日本に輸入されるとかチラッと見かけましたが、ちょっとよくわかりません。ジャンタルマンタルの活躍によって人気が出るかもしれませんね。

で、ジャンタルマンタルですが、前走・デイリー杯2歳ステークスの時に、某所で競馬評論家の丹下日出夫氏が絶賛していたのを見て注目していて、その通り圧勝したので印象に残っています。

そのデイリー杯2歳ステークス、2・3着に人気薄が来てしまったこともあって馬券は全然だったのですが、ジャンタルマンタルの強さは際立っていたと思います。

前走がマイル重賞で1着というのはデータ的にも強いと思います。