こんにちは、欅並子です。
今日土曜日は、中山競馬場の芝1,600メートルでニュージーランドトロフィー(G2)が行われます。
今日は、このレースについて予習をしていきたいと思います。
ニュージーランドトロフィーは、わたしには「ニュージーランドトロフィー4歳ステークス」(NZT4歳Sなどと略される)という名前で馴染みがあります。
1994年の優勝馬、ヒシアマゾン。
当時は外国産馬はクラシック三冠レースに出走できず、しかも、まだNHKマイルカップのようなG1競走もなかったので、このニュージーランドトロフィー(4歳ステークス)は、ヒシアマゾンのような外国産の3歳馬にとっては大事な春の目標でした。
1983年に創設された当時は5月~6月頃に、東京競馬場で開催されていましたが、1996年にNHKマイルカップが創設されると、本競走はNHKマイルカップトライアル競走という位置づけになります。上位3着までの馬にはNHKマイルカップへの優先出走権が与えられるようになり、また、時期を繰り上げて4月下旬、距離は芝1,400メートルで行われるようになりました。
2000年に開催時期を4月上旬に変更、競馬場が中山競馬場になって距離は芝1,600メートルで行われる今の形になりました。
レース名は、2001年に馬の年齢を国際基準に合わせて満年齢で表記するようになった際に「4歳ステークス」部分が取れて、単に「ニュージーランドトロフィー」となりました。
ニュージーランドトロフィーはG2の競走ですが、レースレーティングがG2の格付け基準が満たしていないため、格下げの警告を受けているとか、そんなニュースを見かけたことがあります。
レースレーティングがどうやって決まるか?っていうのは結構難しいのですが、どうも、レースが終わった後に、上位4頭の馬が持っているレーティングの値から計算するらしいですね。
レーティングが高い馬がちゃんと出走して、格付けに合ったレベル以上の馬同士で勝負を決めているレースかどうかを常にチェックする機関があり、それによってちゃんと馬の「強い・弱い」の裏付けが取れるようにしてあるというわけですね。
ニュージーランドトロフィーについては、ざっくり言えば過去3年ぐらいにわたってG2格に合うような強い馬が揃わないままレースが行われていた、ということです。
今年は24頭も出走登録があり、中には昨年の朝日杯フューチュリティステークス優勝馬・ドルチェモアの参戦もありますから、ひょっとしたらレーティングもちゃんと基準を超えるんじゃないですかね。(知らんけど)
まあ、あの、レーティングについてはもうちょっとお勉強してちゃんと語れるようになってから語りたいと思います。
では、今年の注目馬をさがしていきましょう。まずは、過去10年のデータから。
- 前走6着以内
- 関西馬
- 1~3枠
これらの馬の前走3着以内率が高いということです。
中でも、前走6着以内というのは結構大事な要素で、過去10年の3着以内馬30頭中27頭は前走6着以内。
7着以下だった馬の成績は「0-2-1-43」ということで、なんと、1頭も勝ってないんですよね。
※ニュージーランドT(G2) オッズ | 2023年4月8日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
こちらの内容を元に記事を書いています。
ドルチェモア
予想オッズ単勝1.5倍、1番人気です。
今年のニュージーランドトロフィーは1強体勢になりそうですね。
昨年の朝日杯フューチュリティステークス優勝馬。昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬にも選ばれました。
もちろんこのメンバーの中で唯一のG1馬。そして、唯一の無敗馬でもあります。
そんな馬が、今年は皐月賞ではなく、ニュージーランドトロフィーからNHKマイルカップを目指す路線を選んだのは少し驚きでしたよね。
わたしはこの馬をサウジアラビアRCは東京競馬場で直接観戦しましたし、朝日杯FSでもパドック予想で本命にした馬なので、久しぶりの出走はとても楽しみです。
この馬、もちろん実力があるからこの地位にいるのですが、その上で、朝日杯FSでも1枠1番を引くなど、運も持っている馬だと思います。
現時点で枠順は発表されていませんが、中山の芝1,600メートルも枠順大事ですから、まずはそこを注目したいと思います。
シャンパンカラー
予想オッズ単勝28.1倍、5番人気です。
2勝馬ですね。昨年ベゴニア賞を勝って、年明けの京成杯で6着に敗退。
ベゴニア賞で2着だったヒップホップソウルも年明けのフェアリーステークスで11着に敗退したことから、「ベゴニア賞がイマイチだったのでは」説がわたしの中で持ち上がっていたのですが、3月18日に行われたフラワーカップでヒップホップソウルが2着に飛び込んできたので、ちょっとわたしの中でベゴニア賞の株が回復しつつあります。(単純)
というわけで、シャンパンカラーにも注目してみます。
データ的にも前走の成績が6着以内なら一応「アリ」側に分類されるので大丈夫。京成杯は芝2,000メートルのレースだったので、ここはやはりマイルの方が合っているという判断なのでしょうかね。
これまでの3走すべてに騎乗していた戸崎圭太騎手はおそらくメイクアスナッチに騎乗するため、シャンパンカラーには内田博幸騎手が騎乗予定。
この乗り替わりは、どう受け止めればいいでしょうかね?
モリアーナ
予想オッズ単勝13.0倍、4番人気です。
わたしはこの馬をクイーンカップのパドック予想で本命にしました。結果は3着。
阪神ジュベナイルフィリーズでは12着だったのですが、クイーンカップでは3番人気で、人気通りにしっかり走りました。
今回は4番人気と予想されています。同じクイーンカップで1番人気ながら6着だったウンブライルも出走予定で、こちらは今回2番人気です。
どうも、人気でウンブライルを超えられないモリアーナ。
ウンブライルは、阪神ジュベナイルフィリーズでは3番人気で15着、クイーンカップで1番人気で6着と来てるのに、また今回も2番人気予想なの、なんでなんでしょうねー。
わたしはウンブライルにはマイルでも長いのでは?と思ってます。ただし、2月11日以来の出走なのでその間に成長はしていると思うので、決めつけるつもりはありませんが。
ウンブライルの話ばかりしましたが、その点、モリアーナは2勝のうち1勝は芝1,800メートルのレースで勝っていますので、マイルが持ちそうなのはこっちだと思います。
ただ、モリアーナは「中山競馬場が初めて」という懸念材料はあります。中山競馬場の、直線が短くて上り坂という特徴は阪神競馬場とも少し重なる部分があって、もしその辺りが苦手だとしたら…?
まあ、それだと、フェアリーステークス2着のメイクアスナッチあたりのほうが競馬場への適性はありますよね。うーん、メイクアスナッチもいいですよね。
と、モリアーナの項なのに、ほかの馬の話ばかりしてしまいました。
出走馬が確定する前でもありなかなか難しいですが、ひとまずわたしの注目馬は以上です。枠順発表を見てからさらに検討を進めたいと思います。