欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

アーリントンカップ2023 西のNHKマイルカップトライアル

こんにちは、欅並子です。

 

今週は中山競馬場で土曜日に中山グランドジャンプ、日曜日に皐月賞と連日のG1開催で華やかですが、阪神競馬場では土曜日にアーリントンカップ(G3)、日曜日にアンタレスステークス(G3)が予定されています。

アーリントンカップは、3着までにNHKマイルカップ・トライアルの3歳限定戦。アンタレスステークスは、古馬ダートの重賞です。

 

今日は、土曜日のアーリントンカップについて確認していきたいと思います。

 

アーリントンカップは、1992年に創設されたレース。1991年まで行われていた「ペガサスステークス」という芝1,600メートルのレースが前身です。

これまでに、たくさんのレースの歴史を振り返ってきましたが、レース名が変わっても距離が変わっても同一のレースとして引き継がれていくレースが多い中で、このアーリントンカップは、前身のペガサスステークスを「廃止」して新たに1992年に「創設」されたレースです。

(その辺の扱いの基準ってどうなっているんでしょうね。気になりますが、今後の宿題にしたいと思います)

レース創設のきっかけは、1992年にアメリカのアーリントンパーク競馬場と阪神競馬場が姉妹競馬場の提携をしたことです。アーリントンパーク競馬場では、交換競走として「Hanshin Cup Stakes(阪神カップステークス)」が施行されていたとのこと。

ただ、アーリントンパーク競馬場は残念ながら2021年に廃止になりました。知らんけど、なんか寂しいですね。

アーリントンといえば墓地を連想してしまうんですが、この「アーリントン」はアメリカの戦没者慰霊施設であるアーリントン国立墓地とは全然別の、イリノイ州のアーリントンハイツという都市の名前からですね。

 

アーリントンカップは、もともとは2月の最終週か3月のはじめ頃に開催されていましたが、2018年に現在と同じ4月に開催時期が変更となり、NHKマイルカップのトライアル競走に。3着以内の馬にNHKマイルカップへの優先出走権が与えられるようになりました。

NHKマイルカップのトライアルといえば、先週は中山競馬場でニュージーランドトロフィーが開催されました、あちらはG2でこちらはG3。どっちも3着までに優先出走権が与えられるんですよね。それだったら、G3の方がお得なのでは?(何が?)

と、素人はなんとなくそんなことを思ってしまうのでした。

現在24頭の登録があり、18頭フルゲートですから6頭は出走できなくなる予定ですね。

ニュージーランドトロフィーでも7頭の除外が出ています。この路線に進む馬って結構多いんですね。

 

昨年のNHKマイルカップ優勝馬・ダノンスコーピオンは、アーリントンカップを優勝して本番に臨んでいます。ほかには、2014年の優勝馬・ミッキーアイルもその後NHKマイルカップを制していて、たしかにこのレースはトライアルとしての役目を十分に果たしていると言えそうです。

 

このレースの過去10年のデータから、3着以内に来る馬の傾向はこのようになっています。

  • 前走がJRAオープンで多頭数
  • 前走から中4週以上
  • 外枠有利

枠順に関してはまだなんとも言えませんが、とりあえずこの内容を踏まえつつ、注目馬を確認していきましょう。

 

アーリントンカップ(G3) オッズ | 2023年4月15日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

この内容を参考に記事を書いています。

 

カルロヴェローチェ

予想オッズ単勝2.9倍、1番人気です。

ファルコンステークスの予想ではわたしの本命だった馬、カルロヴェローチェです。

結果は惜しくも2着でしたが、直線なかなかスペースがなくて思うように足を使えず、最後ひと伸びするも先に前を走っていた1着の馬にギリギリで追いつけなかった、みたいなレースでした。

道中も口を割って首を上げたりしてバタバタしていたので、あれから1ヶ月でどう変わったかなというところも気になります。

まだ現段階での情報ですが、前走の鞍上を務めた武豊騎手は、2番人気予想のオオバンブルマイに騎乗すると出ており、こちらの鞍上はまだ決まっていないようです。

そのことから「出走しないのでは?」という話もちょっと聞こえてきたりするんですけど、とりあえずここまで書いちゃったのでブログはこのまま出します(笑)

 

オオバンブルマイ

予想オッズ単勝3.9倍、2番人気です。

こちらが2番人気です。

昨年の京王杯2歳ステークスを10番人気で勝利しました。2着に11番人気の馬が入って馬連65,910円と、名前通りのオオバンブルマイになりました。

今回は2番人気とのことですから、馬券に絡んでもオオバンブルマイにはならならそうです。

穴をあけた京王杯2歳ステークスのあと朝日杯フューチュリティステークスで7着して以来の出走になります。

朝日杯フューチュリティステークスといえば、先週ニュージーランドトロフィーでドルチェモアが7着に敗れたように、出走していたメンバーの多くがその後のレースで結構苦戦していますね。この馬はどうでしょうかね。

 

ヤクシマ

予想オッズ単勝倍、番人気です。

ヤクシマも、オオバンブルマイが勝った京王杯2歳ステークスに出走していました。当時3番人気で5着だったので、オオバンブルマイの大盤振る舞いにちょっと加担しちゃってますよね。

ヤクシマはその後朝日杯フューチュリティステークスには進まず、中京2歳ステークス、3歳1勝クラス、と、着順を上げながら順調に出走して、1月の終わりにクロッカスステークス(L)を勝ちました。

イギリス生まれの外国産馬で、父・Havana Greyの産駒は、日本ではヤクシマただ一頭だけだそうです。名前しか見てないけど、きっと、お父さんも芦毛さんでしょうね。

これまで芝1,200か1,400のレースしか使っていないのは少し気になります。

 

以上、アーリントンカップの注目馬について見ていきました。

まだ出走馬が確定していないので、ひとまずの情報です。