欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

北九州記念2023 1番人気が13連敗中で波乱がありそうなスプリント戦で穴馬を探す

こんにちは、欅並子です。

 

お盆が明けて、8月も後半。夏競馬も終わりに近づいてきました。

今週は日曜日に重賞が2つ。小倉競馬場で北九州記念、札幌競馬場で札幌記念が行われます。

今日は北九州記念のお話をしていきたいと思います。

 

北九州記念は1966年に創設された3歳以上の重賞です。当初は芝2,000メートルの競走でしたが1969年に芝1,800メートルに短縮。その後、2006年からは芝1,200メートルに短縮され、サマースプリントシリーズのレースになりました。

北九州記念は、もともと短距離のレースだったわけではなくて、サマーシリーズの整備のために芝1,200メートルに短縮されたレースだったのですね。

今では、サマーシリーズの一角としてだけでなく、スプリンターズステークスにつながるステップレースとしても重要なレースとなっています。

 

そんな北九州記念の過去10年のデータからは、

  • サマースプリントシリーズを転戦してきた馬
  • 牝馬
  • 前走1着馬

こういった馬の3着以内率が高いという傾向が見られます。

一方で、1番人気の馬が14連敗中というデータもあり、波乱が多いレースとしても知られています。やはりそこはハンデ戦。

昨年は16番人気のボンボヤージが優勝し、単勝16,430円という万馬券になりました。

というわけで、固定概念にとらわれすぎないの大事ですね。

では、今年の出走馬から注目馬を確認していきましょう。

 

北九州記念(G3) オッズ | 2023年8月20日 小倉11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

予想オッズはこちらの情報を参考にしています。

 

モズメイメイ

予想オッズ単勝2.9倍、1番人気です。

1番人気は13連敗中ですが、やはりこの馬は注目しておきたいと思います。葵ステークスでのロケットスタートからの鮮やかな逃げ切りが印象的だったため、多くの支持を集めているようです。

わたしもこの馬は好きな方で、チューリップ賞ではパドック予想で○の印を付けて勝ったのでそれ以来ずっと気にしている馬です。

斤量54キロも葵ステークスのときより1キロ軽く、全体の中でも軽い方(まあ3歳牝馬ですしね)なのでその点でも不安はなさそうです。

休養明けではありませんが前走から中11週。少し間があいているのがどうかなという感じはします。

 

ロンドンプラン

予想オッズ単勝13.2倍、5番人気です。

ロンドンプランが帰ってきました。昨年の小倉2歳ステークスでは、スタート直前に蹄鉄打ち直しのアクシデントがあり、絶望的に出遅れたところから、直線一気の追い込みで優勝してみせたロンドンプランです。11月に出走した京王杯2歳ステークスでは1番人気に推されながら良いところなく14着に敗退、その後骨折して長らく戦線離脱していたロンドンプランが夏の小倉に帰ってきました。

新馬戦から500キロもあった大型な馬ですが、どんな風に成長して戻ってきたのか、パドックを見るのが楽しみ。かなり期待しています。

 

穴馬を探せ

今回なんとなく波乱の要素がありそうなので、注目馬ではなく穴馬探しをしてみようと思います。

昨年のボンボヤージのように軽ハンデで穴をあけそうな馬ということで考えると、スティクス(予想オッズ単勝49.1倍、15番人気)、レジェーロ(予想オッズ単勝100.9倍、18番人気)には注目しておきたいです。

両馬とも、前走アイビスサマーダッシュでサマースプリントシリーズ転戦組、そして牝馬ですね。

スティクスは前走アイビスサマーダッシュ(3番人気9着)とその前の韋駄天ステークス(1番人気7着)と、芝1,000(直)の2レースで人気を集め敗退しているため今回人気を落としています。でも、この馬はこれまでの4勝すべて芝1,200メートルでの勝ちなんですよね。さらに、そのうち2勝は小倉で挙げているので「小倉巧者」と言ってもいいのではないかと思います。

レジェーロもスティクスと同じように韋駄天ステークス(16番人気6着)→アイビスサマーダッシュ(5番人気5着)というローテーションで、この北九州記念に臨んでいます。いずれもスティクスより人気は下ながらスティクスより先着しており、もしかしたらレジェーロの方が流れが良いのかもという気がします。レジェーロも、これまでの3勝のうち1勝は小倉芝1,200メートルで挙げており、コース適性は問題ないと思います。

それから、「二匹目のどじょう」的ではありますが、昨年穴をあけた張本馬であるボンボヤージ(予想オッズ単勝89.3倍、17番人気)が今年も参戦していることを忘れてはいけないと思います。現時点での予想オッズなので発売が始まってからどうなるかわかりませんが、去年の勝者がこんなに人気ないの?ってちょっと不思議な感じがします。

今年は斤量4キロアップの55キロでの出走になりますので去年のようにはいかないかもしれませんが、昨年の勝因「小倉巧者」というなら、それは今年だって同じです。

 

以上、注目馬2頭と、穴馬候補3頭挙げてみました。