欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

桜花賞2023 待ちに待った、春の三歳牝馬クラシック 注目馬展望(2)

こんにちは、欅並子です。

 

昨日に引き続き、桜花賞の展望です。

データ分析で馬体重の話が出ましたので、今回はちょっと馬体重に注目してみたいと思います。

 

www.jra.go.jp

 

JRAは、G1競走の出走馬について、「調教後の馬体重」というのを公開しているんですね。木曜日の夕方頃に出るようです。

昨日書いた通り、桜花賞の過去10年の優勝馬はすべて、馬体重が460~499キロの範囲内の馬だったというデータがあります。

(2着・3着であれば、459キロ以下の馬もいました。逆に500キロ以上だと3着以内に入った馬はいません。)

この表を見てみたところ、出走馬の中に500キロを超える馬はいません。

460キロ以上の馬は

 

1 ブトンドール

3 リバティアイランド

5 ハーパー

6 モズメイメイ

13 ドゥーラ

14 ペリファーニア

16 ムーンプローブ

 

以上の7頭です。

おお、有力馬が揃いますね。これでボックス組んでもいいぐらい。

この中で関東からの長距離輸送があるのはペリファーニアだけですが、この馬は490キロありますから、輸送で少し減ったとしても460キロを割ってしまうことはないでしょう。

幼稚園の運動会なんかでもそうなんですけど、駆けっこして速いのは体が大きい子ですよね。

3歳といっても馬の場合はさすがにもう「幼稚園」とは言えないけど、とはいえ、やっぱりまだ若いこの時期、体が大きいかどうかは古馬になってからよりも重要なポイントになってくるような気がします。

 

馬体重で絞った上で、前走成績が3着以内という条件で絞ってみましょう。

おや、消えるのはブトンドールだけですね。なるほど。

それでは、その辺も踏まえつつ、注目馬を確認していきましょう。

 

桜花賞(G1) オッズ | 2023年4月9日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に書いています。

 

ペリファーニア

予想オッズ単勝21.3倍、6番人気です。

暮れに新馬戦を1勝しただけで臨んだチューリップ賞では、後から考えれば、パドックではなかなかの圧を出して歩いていました。

1勝馬ながら2番人気に推されているのを見て、わたしはこの馬は「人気先行」だろうと軽視してしまいました。

当時はあまり気にしていなかったのですが、馬体重を見ればわかるとおり、この馬って可憐な名前のわりに体が大きくて立派な馬ですね。

大柄な漆黒の馬体に、なんとなく内面に激しさを秘めてそうな顔立ちも、ヒシアマゾンを出した名門牝系の血を継ぐ馬と考えれば大物の証のようにも思えます。

チューリップ賞の結果を見て、応援したい馬の一頭になりました。

「輸送」に難しさを抱えていたエフフォーリアの妹ですが、前走チューリップ賞ではその辺もしっかりクリアできていて問題なさそうに思えます。

調教後の馬体重から輸送を経てどんな体重で出てくるのか、その辺りに注目したいと思います。

枠順に関しては、またちょっと外目ではありますが、チューリップ賞では8枠でしたから、まだマシだよねって感じですね。

 

ハーパー

予想オッズ単勝13.3倍、4番人気です。

クイーンカップは東京競馬場に見に行きました。パドックで直接見て3番手の印をつけたのがこの馬です。他にもたくさん有力馬がいたので、その時点で1勝馬だったハーパーに◎は付けられませんでしたが、上位には来るだろうと結構自信ありでした。

なんて自慢げですが、このクイーンカップでは、2着に入ったドゥアイズは2番人気でしたが、パドックでそんなに良く見えなくて無印にしてしまったので、見えていたのかどうなのかは微妙なところです。

ただ、この日はハーパーに川田騎手が乗っていたので、わたしの中でその分も加算しての評価だったように思います。

今回は、川田騎手はリバティアイランドという鉄板のパートナーがいますので、乗り替わりでC.ルメール騎手が騎乗します。

あら、ルメール騎手って桜花賞にはこれといって決まった馬がいなかったんですね。意外。

 

ライトクオンタム

予想オッズ単勝倍、2番人気です。

国内でたった6頭しかいない、ディープインパクトのラストクロップから、桜花賞に出走できるほどの馬が出たということには、やはり感服せざるを得ません。

しかも、堂々の2番人気です。

現時点で勝ち上がっているのは2頭、ライトクオンタムともう1頭オープンファイアですね。オープンファイアもきさらぎ賞2着と活躍していますが、皐月賞には出走しない模様です。

2番人気なので取り上げたのですが、条件的に言えば、ちょっと体が小さいんですよね、この馬。まあ、それこそディープインパクト産駒なので仕方ないのかなとも思いますが。

シンザン記念はテレビで見ていましたが、体の小ささもアレですけど、精神的にまだまだ幼い馬という印象でした。その日わたしが書いたレース振り返り記事でも、

 

スタートは良くなかったし、道中もなんとかついていってるだけって感じだったのに、最後あんなに走るのね。驚きました。

 

という感想が綴られています。

牝馬でシンザン記念を勝った馬はこれまでに、アーモンドアイやジェンティルドンナといった超がつく名牝ばかり。ライトクオンタムも名牝の仲間入りができるかどうか、桜花賞は大事な戦いですね。

あれから中12週でどこまで精神的に大人になっているかにも注目したいと思います。

 

シンリョクカ

予想オッズ単勝25.0倍、7番人気です。

みなさんは、阪神ジュベナイルフィリーズで12番人気から2着に飛び込んできたこの馬を、今回はどのように見る予定ですか。

わたしは…わかりません(涙)

賞金が足りなくて、除外になるかもしれないって言ってたのに、リバーラが回避して急遽出走できることになったこの馬は、もしかしたら、強運の持ち主なのかもしれません。

もし桜花賞に出られなかったら皐月賞に出るという話もあって、それはそれで面白いのではと個人的には思っていたのですが。

シンリョクカも、馬体重がちょっと足りていない方の馬です。

それから、紹介しなかったデータですが、前走での人気があまり低い馬は桜花賞での成績が振るわないというのもあって、こんなにメンバーが揃っている中で、正直なかなか上位に評価しにくいところはあります。

ただ、難しいですよね。前走の「人気」なんて、データとしてそんなに意味あるんかな?って思いますよね。

 

以上、昨日と合わせて6頭の馬の名前を挙げてなんやかんや言ってみました。

最後はパドックで決断しないとどうしようもないなあ。

ああ、楽しみだけど結果が怖いです(笑)