欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

阪神牝馬ステークス2023 ヴィクトリアマイルを目指す牝馬の戦い

こんにちは、欅並子です。

 

今週日曜日は、阪神競馬場で桜花賞(G1)が開催されます。

前日の土曜日には、中山競馬場でニュージーランドトロフィー(G2)、阪神競馬場で阪神牝馬ステークス(G2)という二つの重賞競走が予定されています。

また、同じ土曜日、オーストラリアのランドウィック競馬場で開催されるクイーンエリザベスステークス(G1)には日本からユニコーンライオンが出走予定。馬券発売・レース中継もあります。

そんな、華やかで忙しい週末を楽しみにしながら、ひとつずつレース概要と注目馬を確認していきましょう。

 

今日は、4月8日(土)に阪神競馬場・芝1,600メートルで開催される阪神牝馬ステークスについて書きます。

 

阪神牝馬ステークスは、もとは「阪神牝馬特別」という名前でした。

通称・阪神牝特。

今の名称になったのは、2001年から。この年は、馬の年齢の数え方を国際基準に合わせて変更した年でもあり、馬齢を含んだレース名を中心にタイトルのリニューアルが相次いだ年でもありますが、「阪神牝特」もそのタイミングでカタカナ名前に変更されたのですね。

1996年の優勝馬はヒシナタリーということで、わたしにとっては今でもなんとなく思い入れを感じてしまうレースでもあります。

ですが、ヒシナタリーが勝った頃の阪神牝特は、12月の開催でした。

現在と同じ4月に開催時期が移ったのは2006年から。この年は、ヴィクトリアマイル創設の年ですね。ヴィクトリアマイルの前哨戦として開催時期が春に移されたのでした。

距離は、創設時からしばらくは芝1,800メートル、途中わりと長い間芝2,000メートルで行われていましたが、ヒシナタリーが優勝した1996年からは芝1,600メートルのレースになりました。

開催時期が4月に移った2006年から2015年の10回だけは芝1,400メートルで行われていましたが、2016年からはまた芝1,600メートルに戻って現在に至ります。

ヴィクトリアマイルの前哨戦なのだから、普通にマイルでやるのがいいんじゃないか、と思いますよね。

マイルのレースに戻った2016年以降は、阪神牝馬ステークス組からヴィクトリアマイル優勝馬が3頭出ています。

ただし、優勝馬ではなく、必ずしも好走ですらなく、「出走馬」からなんですよね。

阪神牝馬ステークスの1着馬にはヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられることもあって、勝った馬の次走は2016年以降は100%ヴィクトリアマイルですが、1頭もヴィクトリアマイルを優勝した馬はおらず、むしろ掲示板を外すぐらいの結果になっている馬が多いです。

2016年以降の阪神牝馬ステークス優勝馬で、次走のヴィクトリアマイルで連対したのは、サウンドキアラ(2着)ただ1頭だけですね。

このことは、ヴィクトリアマイルまでよく覚えておいたほうが良いかもしれません。

 

ここでいつものようにJRA公式サイトのデータ分析のページをチェックしてみたのですが、このレースはマイル戦になった2016年からの7年分のデータで書かれているためか、「来そうな馬」のイメージがイマイチ浮かんできませんでした。

今回は、データ分析は飛ばして、出走予定馬の中から注目馬を探していきたいと思います。

火曜日なので、ちょっと早いですが、出走登録馬は12頭なので概ねこの通りのメンバーで行われるものと思います。

 

サンスポ杯阪神牝馬S(G2) オッズ | 2023年4月8日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの内容を参考に書いています。

 

ルージュスティリア

予想オッズ単勝2.5倍、1番人気です。

川田騎手の人気馬です。

ちょっとねえ……先週はダービー卿CTのレッドモンレーヴと、大阪杯のヴェルトライゼンデでどっちも痛い目を見たので、そろそろ安易な「川田さん乗るから買っとこ」は卒業しないといけないと思っているところです。

ルージュスティリアは昨年9月の1勝クラスから3連勝中ですね。前走、3勝クラスを勝ってオープン入り。

あら、この馬って新馬戦であのスターズオンアースに勝ってるんですね。

戦績見ていて思い出しましたが、この馬、昨年のフローラステークス(G2)で一番人気に推されながら15着(最下位)に敗退してるんですよね。

わたし、たまたまその日、東京競馬場で見てました。雨がザーザー降って、4月なのに寒い日でした。多分、買ってたと思います…。

 

イズジョーノキセキ

予想オッズ単勝4.2倍、2番人気です。

このメンバーの中で、重賞勝ちがあるのはアンドヴァラナウト(ローズS)、サブライムアンセム(フィリーズレビュー)、そしてイズジョーノキセキ(府中牝馬S)の3頭ですが、古馬牝馬の重賞勝ちはこの馬だけですね。

6歳で、23戦5勝。かなりのベテランですが、今回の懸念材料は、マイルであまり実績がないことですね。

前走、有馬記念で4着に入ってかなりの存在感を見せつけてくれましたが、そこからかなり極端な距離短縮です。ヴィクトリアマイルを狙えるかどうか、ここを使って試してみるってことなんでしょうかね。

末脚が出る前にレース終わっちゃうんじゃないかって思ってしまいますが、どうでしょうか。

 

ウインシャーロット

予想オッズ単勝5.1倍、4番人気です。

この馬の戦績、すごいですよね。新馬から5戦目で未勝利を脱出してから、一度も連を外していませんし、新馬から4戦した間も掲示板は外していません。

昨年12月から牝馬限定G3で2回連続で2着していて、ここは勝ってスッキリしたいところですよね。

ここ最近、勝っているのは芝1,400メートルのレースばかりですが、マイルも十分こなせているんですよね。

前走京都牝馬ステークスで、輸送と阪神コースは予習済み。前走なんて輸送だったのに+4キロで出てますね。輸送で減らないのっていいですよね。

 

以上、上位の人気馬を見ていきました。

上位といっても、このレース、結構割れそうですよね。当日に向けて下位の人気の馬まで広めにチェックしていきたいと思います。