欅並子の馬ウマ日記

競馬歴28年で、東京競馬場が主戦の競馬ライター、欅並子(けやきなみこ)がいろいろ書いてます。競馬予想、競馬文化にまつわるいろいろな出来事を、私目線でレポートします。競馬って、馬券を当てる以外にもいろいろ楽しいこと、ありますよね!(馬券も当てたいけどね)ほぼ毎日更新。

中山牝馬ステークス2023 波乱の傾向があるレース。でも今年は固そう?

こんにちは、欅並子です。

 

今週末も、重賞競走が3つ予定されています。いや、障害も入れると4つですね。

今日は、土曜日に行われる中山牝馬ステークスについて考えていきたいと思います。

 

中山牝馬ステークスは、中山競馬場・芝1,800メートルで行われる牝馬限定のレースです。

冠に「ローレル競馬場賞」というのがついていますね。

ローレル競馬場というのは、アメリカ・メリーランド州にある競馬場で、正式には「ローレルパーク競馬場」といいます。

それなら「ローレルパーク競馬場賞」にするのが良いんじゃないの?と思ったのですが、昔は「ローレル競馬場」が正式名称だったんですね。現在の「ローレルパーク競馬場」になったのは1994年からだそうです。

中山牝馬ステークスの創設は1983年。中山競馬場と友好関係にあるローレル競馬場(当時)との親善を深めるために創設されました。

当初から芝1,800メートルで今と同じぐらいの時期に開催されていましたが、2006年に古馬牝馬の女王決定戦であるヴィクトリアマイルが創設されてからは、その前哨戦としての意味合いを強く帯びるようになりました。

 

そんな中山牝馬ステークスの過去10年の3着以内馬の傾向を確認してみましょう。

 

  • 5歳以下の馬
  • 外枠の下位人気馬にも注意
  • 前走がG3かオープン特別

過去10年で、6歳以上の馬が勝ったのはなんと1回だけ。3着以内に入ったのも30頭中7頭と、奮いません。

また、多くのレースで内枠有利と考えられることが多い中で、このレースは珍しく、大外8枠の優勝が3回と8枠中最多タイ(2枠も3回)、3着内率は35%と最も高くなっています。しかも、7枠も、優勝回数こそ1回ですが、3着内率は26.3%と2位の成績です。そして、その中にはかなり下位人気の馬も含まれているということなのです。

ちょっと、荒れる雰囲気を感じてワクワクしてきませんか?

 

というわけで、枠順発表前に展望記事を書いてしまうのはちょっと残念なのですが、後がつかえてますので今日書きます。

枠順を見ながらの微調整は必要ですが、とりあえず注目馬、いってみましょう。

 

中山牝馬ステークス(G3) オッズ | 2023年3月11日 中山11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

こちらの情報を参考に記事を書いています。

 

アートハウス

予想オッズ単勝1.7倍、1番人気です。

圧倒的な人気になることが予想されています。アートハウスは4歳牝馬。元気いっぱいですよね。

1月の愛知杯での完勝は記憶に残っています。パドックから圧倒的な迫力で歩いており、わたしもかなり確信を持って◎の印をつけました。

今回気になる点といえば、ハンデ戦で57キロの斤量を背負うことになっているという点でしょうか。愛知杯もハンデ戦だったのですが、その時は55キロでの出走でしたよね。

ちなみに、愛知杯でトップハンデを背負っていたのはマリアエレーナで斤量56.5キロ。わたしはハンデ分割り引いてマリアエレーナを無印にしてしまいましたが、3着に来て「ハンデって…」って思った記憶があります。(ちなみに、マリアエレーナは今週金鯱賞に出走する予定です)

というわけで、ひとまずハンデのことは置いておいて、このレースもアートハウス中心に考えようとは思っています。鞍上、川田将雅騎手。買うしかないよね。

 

クリノプレミアム

予想オッズ単勝5.0倍、3番人気です。

中山金杯で「牝馬は勝てない、ここ10年3着にも来てない」というデータを頭から信じてしまい、買えなかった馬です。中山金杯で、1着3着には印をつけられていて、あとはクリノプレミアムがわかればパーフェクトだったのに、とちょっと悔しかった思い出の馬。

だからって、それが今回来るかどうかって言うとまた別の話ですが、中山金杯を買ったラーグルフは先週中山記念で2着に健闘し、強い所を見せました。

そこから考えても、中山金杯ってなかなか重要なレースだったんではないかという気がしてるんですよね。

それから、もうひとつ、クリノプレミアムは昨年のこのレースの優勝馬でもあります。コース適性を考えても絶対無視してはいけませんね。斤量は55.5キロ。

そんなクリノプレミアムは6歳です。困ったことに、今回もデータだけ見れば買えない理由がしっかりあるんですよねー。

年明けに、「データなんか気にしない」ってクリノプレミアムに教わったばっかじゃん?どうするん?ん?と、試されているような怖さがありますね。

 

スルーセブンシーズ

予想オッズ単勝4.7倍、2番人気です。

ちょっとこの馬のことはよくわからないのですが、2番人気なのでこの機会に勉強しておきましょう。

スルーセブンシーズは5歳。今年の1月に3勝クラスを勝ち上がったばかりですが、重賞の出走経験はあって、3歳時にはオークスや秋華賞でG1も経験しています。3歳秋には紫苑ステークスで2着に入っています。

これまでの3勝はすべて中山競馬場ですし、紫苑ステークスをはじめ、中山競馬場で行われたレースでは3着以内を外したことがありません。

鞍上は、C.ルメール騎手。ルメール騎手が乗るのは3歳の春以来久しぶりですが、1勝目・2勝目はルメール騎手で挙げていて、相性は良いのではないでしょうか。

調べて見ると、人気になる理由がゴロゴロ出てきますね。斤量は54キロ。全体見渡すと50キロちょうどで出る馬もいますから、決して軽い方ではないですが、最近の傾向としてあまり軽くてもね、というのもあるのでちょうど良い頃合いかもしれません。

 

以上、今回は穴にはいかず、上位人気ばかりで注目馬まとめてみました。

あとは枠順を見てもう少し考えます。