こんにちは、欅並子です。
今週は、今年最初のG1競走・フェブラリーステークスが開催されます。
フェブラリーステークスをもって、東京第1回開催は終了。
来週から、東の競馬は中山競馬場へ舞台を移します。中山競馬場の開催が始まると、なんだか一気に春の気配がやってくる感じがしませんか。
フェブラリーステークスは、今年のG1の始まりであり、この冬の締めくくりでもある、節目のようなレースになっているんですね。
フェブラリーステークスってどんなレース?
フェブラリーステークスがG1に昇格したのは1997年のことです。
わたしが競馬を見始めた頃だったのでよく覚えていますが、1995年に中央競馬と地方競馬の交流がはじまり、その流れが拡大していく中で、1997年にJRAのダート競走で初めてG1に格付けされたのがこのフェブラリーステークスでした。
フェブラリーステークスの前身は、1984年に創設されたフェブラリーハンデキャップというレースです。名前の通りハンデ戦で、当時はG3の格付けでした。
1994年にG2に格上げされハンデ戦から別定戦へ。同時にレース名も「フェブラリーステークス」と変更されました。
創設以来変わらず、東京競馬場のダート1,600メートルで実施されているレースです。
歴代の優勝馬といえば、やはりわたしはホクトベガのことを思い出します。
ホクトベガが優勝したのは1996年のことですから、まだG1昇格前の話ですね。
元々ホクトベガは、牝馬クラシック三冠の最後の一冠だった頃のエリザベス女王杯馬で、本来は芝で活躍していた馬でした。
それが、1995年に始まった地方交流競走に出走するようになってから新たな才能を開花させ「ダートの女王」と呼ばれるまでになります。
1996年・7歳の時、1月の川崎記念から10月の南部杯までダート重賞を7連勝した中の2勝目が、このフェブラリーステークスでした。
ホクトベガは、その後遠征したドバイワールドカップで競走中の事故により予後不良となって、日本に帰ってくることはできませんでした。
その時競馬界に広がった悲しみと無念は、わたしもよく覚えています。
地方と中央の交流が盛り上がり、ダート路線が現在の形にまで発展し確立していく中で、ホクトベガもまた重要な役割を果たした馬と言っていいと思います。
フェブラリーステークスが現在G1の格付けになっているのも、ホクトベガの功績のひとつなのかもしれません。
フェブラリーステークスの話のつもりが、ホクトベガの話になってしまいましたね。
ホクトベガは、わたしが大好きだった馬・ヒシアマゾンと同じ厩舎で1歳上の先輩でした。2頭は厩舎での生活や放牧先でも行動を共にすることが多く、「仲良し」だと伝えられていましたので、ホクトベガもわたしにとって(少し間接的ではありますが)思い入れのある馬でした。
ドバイでの最悪の知らせを聞いた時は泣きましたねえ。ほんとに可哀想で、残念でたまりませんでした。
今年の注目馬を挙げていきます
さあ、気を取り直して、今年のフェブラリーステークスのことを考えていきましょう。
フェブラリーステークスは、例年、基本的には上位人気馬が堅実に活躍するレースと言われています。
最近10年のデータによると、
- 左回りダート1,900メートル未満の重賞で1着になったことがある馬
- 通算出走数25戦未満
- 前走の単勝人気が4番人気以内
という条件の馬の勝率(3着以内率)が高いそうです。
さらに、G1で連対したことがある馬がいれば、高く評価するべきとのこと。
※フェブラリーS(G1) オッズ | 2023年2月19日 東京11R レース情報(JRA) - netkeiba.com
オッズはこちらの情報を参考にしています。
レモンポップ
予想オッズ単勝2.0倍、1番人気です。
やっぱりなんといってもこの馬のことを無視するわけにはいきませんよね。
10戦7勝の5歳馬。G1は初挑戦ですが、これまでの10戦で連対を外したことがありません。前々走で負けた相手ギルデッドミラーの引退により、死角がなくなったと言ってもいいと思います。
1,600メートルという距離だけが不安要素なのかもしれませんが、不安ったって重賞で2着ですからねー。
もう、なんというか「大丈夫でしょ」としか言うことがないレモンポップです。
レッドルゼル
予想オッズ単勝16.9倍、6番人気です。
23戦9勝。ギリギリですがキャリア25戦未満ですね。
休養明けとなりますが、昨年秋の東京盃もドバイからの遠征帰りで休養明けでしたがしっかり勝利していますし、このメンバーでは実力上位に見えます。
G1での連対、といえばドバイゴールデンシャヒーンで2着があります。
この馬もスプリントの距離で活躍してきた馬ですので1,600メートルという距離は多少不安かもしれません。
フェブラリーステークスはこれで3回目の挑戦で、過去2回、大敗はしませんがなかなか勝ちきれない感じ。やはり距離の問題なのかなあと思います。
シャールズスパイト
予想オッズ単勝22.0倍、7番人気です。
海外からの参戦ですね。カナダ調教馬ですが、アメリカの競馬でも活躍しています。
14戦5勝の6歳馬ですが、この馬、もともとは主に芝で活躍してきた馬なのですよね。
主な勝ち鞍は、2022年4月に行われたメイカーズマークマイルステークス(G1)。
アメリカ・ケンタッキー州のキーンランド競馬場にて開催される芝1,600メートルのレースです。
ダートでは、同じ年の6月にダートのG3で3着という成績を残しています。(ただし、5頭立ての3着)
海外の馬だけに、あまりよくわからないのですが、詳しく書かれた記事を見つけたので紹介しておきますね。
うーーん、どうしよう。買っていいもんかどうか、全然わからないw
ショウナンナデシコ
予想オッズ単勝26.4倍、9番人気です。
26戦9勝。ちょっと出走回数はオーバーしちゃってますけどね。
昨年春から交流重賞(G1含む)で4連勝したあと、秋になってから1番人気で3着というのを3回。年末の東京大賞典では5番人気で6着でした。
「前走の単勝人気が4番人気以内」という条件からもはずれているのか…。
この馬はダート1,600~2,000メートルあたりを守備範囲としていますが、勝ち鞍を見るとやはりマイルが得意のようですね。
スプリンターががんばって1,600もカバーするのとは違って、少し長いところまでいける感じがあるのは魅力的だと思います。
実はこの馬、オルフェーヴル産駒の6歳牝馬というのは、ギルデッドミラーと同じなんですよね。
穴馬候補としてちょっと心にとめておきたいと思います。
以上、4頭注目馬を挙げました。
久しぶりのG1、楽しみですね。